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お彼岸に行ったところ つづき [旅話]

「赤城の山も今宵限り……」。違います(笑)

どうも群馬のイメージというと赤城山が出てきてしまって、妙義山に申し訳がないですね。

妙義山、妙義山、と言っていますが、白雲山・金洞山・金鶏山・相馬岳・御岳・丁須ノ頭・谷急山などからなる山で、正確には妙義山系と呼んだらいいようです。

それで、前記事の妙義神社があるのは白雲山で、次に立ち寄ったところが、金洞山にある「中之嶽神社」でした。
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あれは何?
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と見えていたのは、巨大な黄金の大黒様。
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中之嶽神社には、中之嶽大国神社という大黒様を祀っている神社があって、それで巨大な大黒様だったのですね。

この大黒様、手に持っている剣が特徴のようで、「厄や悪霊を祓うといわれており、本来の福徳を授ける御利益と厄を払う御利益を持つだいこく様」なのだそうです。「特に甲子(きのえね)の日にお参りすると、御利益があるといわれております」ということですが、行った日は全然関係のない日でした(残念^^;)。

狛犬さん。
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もう一つ、古そうな狛犬さん。
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そして中之嶽大国神社のお社。
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左は小槌を持った大黒様で、右は剣を持っていますね。

それで中之嶽神社は? というと……。
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これまたこんな石段の上。
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無理です(笑)

夫T君は心臓に悪いので昇ろうとは絶対にしませんが、一応、私は昇ってみようかな思って、何段か上がってみたのです。でも踏面が狭いわ、デコボコだわで、これは行きはよいよい帰りは恐いになってしまうと思って断念。手強い山だわあと思った次第であります。

中之嶽神社のご神体は、轟岩という岩だそうで、本殿のない珍しい造りなのだそう。どの岩かなあと思って、写真をじっくり見てみました。

もしかしてこれかな? というのが下の写真。

赤い鳥居の右上の岩がそうなのではないかと思うのですが、、、ん? 岩の上には人?
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ズームしてみました。
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こんなところまで登る人たちがいるのかっ! と驚き。高所恐怖症の私には無理。

それで、中之嶽神社の公式サイトと見比べてみると、やっぱりこれがご神体のよう。ご神体に登っているんですよね。すごいなあ、と感心してしまいました。恐るべし、山岳信仰……。


そしてこの後、「タルタルカツ丼」で有名な板鼻館で、お昼ご飯を食べて帰ったとさ。
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午前中にお墓参りを済ませ、さらに妙義神社、中之嶽神社に寄って、そしてお昼ご飯なんて、考えてみたらどれだけ早く家を出たんでしょう(笑)

帰ってから、録画しておいたラグビーW杯南アフリカ戦を観たのは言うまでもなく。中身の濃い一日でした。

おしまい。
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お彼岸に行ったところ [旅話]

「赤城の山も今宵限り……」と頭にずーっと浮かんで書き始めたものの、「違った! 妙義山だった」と、すっとぼけもいいところ(笑)

T君家のお墓は群馬県にあり、ご先祖様は代々群馬の人だったらしいのですが、T君の父親の代から群馬で暮らした人が全くおらず、とりあえずお墓がそこにあるからお墓参りのために群馬まで行くわけです。

そのお父さんも暮らしたことのない土地であるにもかかわらず、先祖代々の土地もあったことから、本籍地はずーっとそこの住所にしていました。長男だったからかなあ。

うちは、というか、私は全く本籍地にこだわりがないので、ずっと暮らすであろうこの家を建てたときに、いまの家の住所に本籍を転籍させてもらいました。T君も割と気楽に「変えていいよ」と言っていたので、別に気にしてはいないと思うのですが、実際はどうだったのでしょうか……。

でもねえ、戸籍謄本を取るのが面倒なところというのは大きなネックで、しかも本籍地が群馬県というだけで、結婚後、履歴書に本籍地を書くと「出身は群馬なのですか?」といつも聞かれて、困っていたというのが本当のところ。

全然知らない土地なので、返事に窮してしまい、「夫の本籍地が群馬だというだけで」という話で、ちっとも盛り上がらないところに着地してしまうのが何とも申し訳なく思っていたのでした。まあ、そんなことは考えずにいればいいんことなんでしょうけれどね。

ということで、T君の本籍地のあった場所の近くの山、妙義山に、この前のお彼岸(お墓参り)の帰りに寄ってみました。
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お墓参りのたびにこの山の姿は見ていたのですが、登ってみたことは一度もなく、今回が初めて。もちろん徒歩ではなく、車でですけどね。

何とも言えない岩山で、目にするたびに変わった山だと思っていました。

妙義山には「妙義神社」という古い神社が鎮座していました。
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創建は537年で、いわゆる山岳信仰の場であったのだろうと考えられます。
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急な階段は迂回。これは厳しい^^;
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神社の本殿は見事な彫刻が施されています。説明書を読めば、日光東照宮の彫刻師が携わっていたとのこと。なるほど、確かに東照宮の印象に近い。こんなところに(と言っては失礼か……)、こんな立派な神社があったとはと、初めて行ってみて驚いた次第でありました。
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珍しいウサギの彫刻。
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そして龍。
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さらに龍。
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本殿の全体像は写真に撮っていないので、その姿は公式サイトで見てみてください。ライトアップされている姿はなかなか荘厳です。
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しかし不思議な形をした山です。

wikipedhiaによると、「妙義山はデイサイト溶岩、凝灰岩、礫岩で出来ている。いまから300万年前までの本宿カルデラを形成した火山活動があり、南西側にある荒船山と同時期に形成した溶岩体である。その後周囲の柔らかい堆積層が浸食され溶岩の岩体が露出したと考えられている。この険しい岩峰の尖った荒々しい山容の奇観から日本三大奇景の一つに数えられており、また国の名勝に指定され、日本百景にも選定されている」のだそう。

溶岩だったんですね。

さすが火山の多い国です。



つづく。
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弾丸金沢の旅⑥ [旅話]

少し時間が経ってしまったので、自分自身が持つ臨場感がなくなってきましたが、金沢ネタを引き続き。

「加賀百万石」と言われるように、何だか強くて偉いイメージの金沢。行ってみて思ったことは、「やっぱり豊かな町」なんだということでした。

海も山も川も、自然が申し分ないほどまとまってあって、食べることには絶対に苦労することはない、と感じさせるような土地なのです。

たった一泊しかしていない私がこう言うのですから、その底力はいかほどのものかと思います。

雨が降っていたせいもあるかもしれませんが、とにかく水で苦労することはないのだろうと、そのくらい水を感じるところでもありました。

日本酒をたくさんいただいたせいかな(笑)

まずは川。犀川。
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国の登録有形文化財に指定されている「犀川大橋」。
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1594年(文禄3年)には、この場所に犀川唯一の橋が架けられたのだそう(wikipediaより)。

それから形は変われど、ずーっとあるというのですから、金沢の人にとって見れば日常の風景であり、なくてはならない橋だったのだろうと想像するわけで、その歴史を考えるだけでも、この土地のある種の豊かさを感じざるを得ません。

それから気になったのが用水路。
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辰巳用水と言われる用水路。
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行ってすぐに金沢の町をぐるぐるぐるぐる歩き回っていたときに、とにかく気になって仕方がない用水路でした。

なぜこのような人工的なものを作ったのか? と。お城を守るためのものなのか? と思いつつ、写真に収め、帰ってきてから写真を見て「へえ」と思ったり。図らずも「ブラタモリ」で金沢が放送されたときに、この用水路のことが取り上げられて、さらに「へえええ」となりました。

逆サイフォン方式……。詳しくはこちら→●
こちらのサイトも面白い。→●

いやいや、こんな用水路を造らせる加賀という国はすごいなと思いましたよ。
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もう少し時間があれば、洋館にしても、用水路にしても、じっくり見て回れたのにと少々悔しい思い。

まあ、何年か後のお楽しみとして残しておきましょうか。


お水から日本酒のお話に変わりますが、金沢の水は甘いと言われました。だから日本酒も甘口が多いのだと。

そして、夜はこちら(→●)のお店「猩猩(しょうじょう)」さんで日本酒を幾種類もいただいたのですが、確かに甘めのお酒が多かったです。でも、種類もたくさんあって、どれだけ蔵元があるんだい?という感じ。

夜、ヒトリで一杯やるならば、カウンターのあるお店ということで選んだのですが、とっても正解なお店でした。

妙齢の女ヒトリ、予約もいれずに行ったものの、快く迎え入れてくれてありがたや。

そして、やはり一人でカウンターの端っこにいた常連さんと思われる少々高齢の男性に、金沢のことやらいろいろな話を伺いつつ、カウンターに立つ女性もキップがいいもので、話も弾み、楽しい夜となりました。

農口酒造の山廃仕込みが一番私には合ったかなあ。

最初にぐい飲みを買った陶器屋さんで、吉田酒造のお酒を薦められていたのですが、うっかりいただくのを忘れてしまいました^^;

こちらも今後の課題として残しておきましょうか(笑)


しかし、お水もお米もいいから美味しいお酒が生まれるんですね、当然のことながら。



ということで、面白美味しい金沢の旅はこれにて終了~。

ちょっと取りこぼしもあるけれど、それはまた思い出したときにでも。
(石垣とかも気になったんですけどね。それから遺構なども結構あって、興味はつきませんでした。←これも今後の課題^^)


おしまい。


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弾丸金沢の旅⑤ [旅話]

新幹線の開通で、再開発真っ只中という印象を受ける金沢の町。

いわゆるトマソンがあっちこっちで見受けられました。

再開発中でありがちな原爆型が多いかなあ。
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あと、取り残されてしまった家屋を結構見かけました。こんなの。
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きっとこんな風に片寄せあって建っていただろうに、左右の建物がなくなってしまった、という感じ。
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間口が狭く、ウナギの寝床のようになっているんですね。
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結局、左右が空地になったり、駐車場になったりしているところを見ると、古くなったから取り壊したとか、持ち主が高齢化でとか、そんなことが想像できます。傍から見れば、面白い物件だと思うのですが。

また、洋館が意外と多く、これを巡って歩くのも楽しいのではないかと思いました(いかんせん、私は時間がないのでかじった程度……^^;)。

これは「金沢偕行社」。軍事施設だったようです。現在は石川県庁の分室となっています。
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この小さな建物は「にし茶屋街」に建っていたもの。芸妓さんたちの事務所のよう……。手前に橋があるのですが川はなく、暗渠になっているのかどうか……。
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このにし茶屋街はこんな風景。
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それから、「尾山神社」の神門。面白い形。
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ふらふらと歩いていたときに出合った中学校。「金沢くらしの博物館」として利用されていました。
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面白いのは、土台に煉瓦が使われていること。
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耐久性はどうなのかわかりませんが、あまりこういうのを見たことがないので、興味深かったです。

明治・大正・昭和初期の建物が結構たくさん残っていて、とくに昭和初期の建物は東京では壊されまくっているので、残せるものは残してほしいなあ、と思いました。

建物を見て歩くだけでも金沢は面白いです。もっと見て歩きたかったなあと。

しかし、私はかなり建物を見るのが好きなんだと、改めて写真を見て思ったりして(笑)

ちなみにこのサイト(→)で、金沢の近代建築のいくつかが見られます。う~ん、興味深い。

つづく。
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弾丸金沢の旅④ [旅話]

21世紀美術館の企画展「3.11以後の建築」のことを書いてから、つらつらと、なんでよくないように感じたのか考えていました。

ゲスト・キュレーターには五十嵐太郎さん、山崎亮さんを迎え、私は存じ上げませんが、建築評論家、コミュニティデザイナーとしてその道のプロであるらしいということは調べてわかりました。

会場マップを改めて眺めて気づいた点は、展示室がどこも通路で区切られているので、やっぱり流れを作るのにあまりよくないのだと感じました。関連性がぶった切られるというか……。

そういう展示室の造りであることから、それぞれの部屋にテーマを設けて展示をしたのだろうと考えられます。しかし、そのそれぞれのテーマも結局通路を間に挟んで展開されているので流れがない。展示室ごとに完結しているようなってしまっているのだと理解しました。なので、一室一室回るたびに、それまで持っていた思考も一旦ニュートラルにして、そして展示品と向かい合わなくてはいけない状況になってしまっていたのだと。

うむ。

結局、展示物のボリュームがあり過ぎたのではないかと思います。言いたいことが多すぎると言ったらいいのかな。でもその割に、展示しているものが散漫な感じもしたりして、う~……何だかやっぱり残念なのでした。

せっかくいい企画なのに、よく見せられなかったという感じですね。

あ~、それとアートの要素を持ちたかったのかもしれないなあとも感じました。でもテーマがテーマなだけに、むしろもっとアカデミックな要素を盛り込んだらよかったのではないかと思います。

よし、これで結論付けよう。




そして、金沢ではこういうところもありました。

「YANAGI SORI DESIGN MEMORIAL」金沢美術工芸大学 柳宗理記念デザイン研究所の展示資料室です。
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こちらはこじんまりとした展示場なのですが、21世紀美術館と違って、手にとってもいいし、座ってみてもよかったようです。

展示資料室のガイドを改めて読むとこんなことが書かれていました。

「この展示資料室では、直にモノを見、触れてモノと対話して欲しいと考え、キャプション・説明文は一切用意しておりません。余計な知識や先入観なしに、無心にモノと向き合って自らの眼で素直に美を感じ取っていただくことを大切にしています。この展示資料・空間を通して、柳宗理のデザインにおける考え・姿勢を知っていただけたら幸いです(デザイン監修:柳工業デザイン研究会)」

金沢美術工芸大学で教鞭をとられていたことから、これが作られたようですが、この展示資料室は入場も無料で、自由に見て回っていいという、これは実にいいシステムでした。しかも私が行ったときは全く誰もいなくて、写真も撮ってもいいみたいだし(撮影禁止の表示もなし)、見る人の良心に委ねられた場所でした。

そういう精神性は好みなので、実に居心地のいいところでした。

唯一の説明はこちら。
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(クリックすると大きくなります)。

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見ての通り、柳宗理さんの世界です。シンプル。

柳宗理さんがデザインしたものは一つも持っていないのですが、ちょっと欲しいなと思っているのが「キッチンナイフ」。

大きさが私の手にちょうどよさそうだよなあ~といつも見ていたのでした。でも買っていない^^;

いつか手に入れようと思うとります。


そしてこの展示資料室の裏手には、「泉鏡花記念館」があります。
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が、私は時間があまりにもなかったので、ここは入らずじまい。残念。

ここはまたいつか……。



つづく。
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弾丸金沢の旅③ [旅話]

おそらく金沢に行ったら、外してはならない場所は「21世紀美術館」なのではないかと思います。

まずは行っておかなきゃ、という場所ですね。

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着いたその日に買い物をして、ホテルに荷物を置いて、とっとと歩いて行ったのですが、天気が悪かったのはしかたがない。でも天気が悪いせいで、自慢の建築物であろう美術館の美しさが写真に写りません^^;

こちらのサイトを見ていただければ、美しい美術館を観ることができますのでどうぞ。→●

この日は「3.11以後の建築」という企画展が開催されていて、あ、5月10日までの開催ですね。開催中です。

それを観てきました。

苦言です……。展示(配置)が悪いのか、順路が悪いのか、美術館の建築ありきで展示室を構成しているせいか、非常に観づらい展覧会(美術館)でした。

確かにマップを手にして観て回ればよかったのでしょうが、3.11以後の建築をどう見せたいのか、はっきり言ってわかりませんでした。

起承転結があるわけでなく、もちろんオチなんてない、これから発展して変わっていくものを展示した展覧会でしょうから、それはそうなんですが、物語を感じることができなくて、何というか建築家さんたちの思いがなかなか伝わってこない。ぐっと来るものがなく、久しぶりに残念な展覧会のように感じました。

一つひとつをピックアップすれば、確かに感心するものばかりなのですが、タイトルとして「3.11以後の建築」としているのならば、その後の発展性をもっとアピールするような場を作らないとという気がしたのです。

ただ展示してあるだけ……という感じ。とりあえず、3.11からやってきたものを見てくださいという、いわゆる発表会的な。

美術館の造りがよくないのか、キュレーターがよくないのか。タイトルありきで、そのほかは建築家さんたちにお任せって感じだったのかなあ。それこそ筋が通っていない。要するに面白くなかったのでありました。

よっぽど今和次郎さんのような関東大震災後の建築の話のほうが、面白く、感心させられます。

う~ん。何人もの建築家さんたちを取り上げてしまったせいかもしれませんが。

何かねえ、楽しくありませんでした。

(はからずも、地元の人が書いたブログで読んだのですが、「21世紀美術館」は一度行ったらそれで十分と……。うむむ。)



そして21世紀美術館と言えばこれでしょう。
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ほかのお客さんの楽しげな表情が、いいですねえ。

ちなみに現在の金沢は、欧米人の訪問が多いようです。まだアジア系のうるさい人々は少ないようですから、そういう意味では穴場かも。

もう、京都とか中国の方々がうるさくて閉口してしまうところが多くなってしまったのでねえ。

美術館の周りにはこんなオブジェも。
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下の写真にあるもの(恒久展示物)は、いくつか同じようなものが点在していてつながっているのだとか。なので、ここで声を出すと、ほかのところから聞こえてきたりという楽しさがあるのだそう。こういう遊びは、一人で行ったら楽しめないのが残念ですが、このようなオブジェは好きです、はい^^


つづく。
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弾丸金沢の旅② [旅話]

急遽決めた金沢への旅。何の目的もなしでは面白くありません。

もちろん北陸新幹線に乗って金沢まで行くということが、大きな目的とも言えますが、行ってからどうするかということも、行く前に頭のなかをぐるぐるいわせて考えました。

「そうだ! 九谷焼」

九谷焼本来のきらびやかな器は苦手なのですが、その昔、新婚旅行のようなものをしたときに手に入れた「招き猫」が味わい深くて、招き猫のいいのがあったら今回もまずは手に入れようと。

それから、若い作家さんたちが集まっている窯元があるというのを以前から情報で仕入れていました。できれば、その窯元の陶器を手に入れようと。

それで結果です。

招き猫はいけません。残念でした。いくつかの陶器屋さんを見て回りましたが、妙に今風の目のぱっちりしている招き猫しかいませんでした。猫の目ではないんだよなあ。

近江町市場近くにあった九谷焼専門店の店主さんには「招き猫の目がよくない」と、うっかり文句まで言ってしまいました。すみません。ということで購入せず。

そして若い作家さんが集まる窯元「九谷青窯」の器を探し始めました。

事前の情報収集によれば、駅の「金沢百番街・あんと」というところにあるらしいと。それから「めいてつエムザ」にあるということがわかっていました。

窯元へ直接見学を申し込むという方法もあったのですが、車なしでは行けないところで、これは泣く泣く断念。

で、結局、めいてつエムザで購入とあいなりました。

普段使い用にと作られている器なのでいたってシンプルなものが多いです。

これはレンコン柄の6寸……5寸かなあ、のお皿。
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遊び心満点の原稿用紙角皿とペン先柄の箸置き。
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これらとは別に、姉の誕生日が近かったので、誕生日プレゼントとして7寸くらいのお皿と四角い小皿も購入。

ま、何と言いますか、通販でもずいぶんと扱っているので、それで買えばいいのでしょうが、やはりその土地の物を、できればその土地で買いたいという思いがあってですね……。

さらに言えば、「九谷茶碗まつり」にも行きたい^^;

GWは陶器市があっちこっちで開かれるので、行きたいですね~~。
参考まで。→ 

それから、金沢駅近くの九谷焼専門店で、眉石さんという作家さんの干支の猪口が目を引き、購入。
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なかなかいい顔をしている寅です。


さらに、福光屋金沢店で、笠間焼の額賀章夫さんの作品展が開催されているというのを知って、せっせと歩いて行ってみました。
福光屋のサイト→ 
額賀章夫さんのサイト→ 
金沢で笠間焼というのも何なのですが、カッコいい器ばかりが並んでいて、金沢でうっかり笠間焼を買うという暴挙(←違う^^;)。
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小鉢ですが、珍味とか入れると映える映える。


それで、購入した陶器は以上なのですが、帰りは結構な荷物になってしまいましたとさ^^;

しかし、焼き物熱に火がついたと申しますか、笠間の「陶炎祭」にも行きたいなあと。



ちなみに金沢駅の「あんと」という商業施設ですが、ほぼ誰もが知る金沢のものを網羅していると言っても過言ではないです。

食べ物屋さんも覗いてみましたが、ご当地グルメをとりあえずは食べられるというお店が集まっていました。やる気満々というか……さすが。

それからパティシエの辻口さんは、石川県のご出身ということで、あんとにも出店されてましたよ。「どうしてこの人が?」と思ったのですが、出身地だったとはと。なるほど。


つづく。


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行ってきた、弾丸旅① [旅話]

人間、生きているといろいろありますね。

年末の大祓いの日に、おみくじで最強ともいえるような「大吉」を引いて、「幸先がいいわ」と思っていたものの、起こることがいちいち派手で(笑)

占いは、基本的にはいいことしか信じないし、どちらかというと運勢は力づくでも変えてみせるという性格。

それでも起こってしまったことは「運命だったんだ」とわりとすんなり受け入れられるので、そういう意味ではストレスが少なく、我ながら自分の性格に助かっています。(←かなり都合がいい^^;)

ストレスになるのは、柔軟性のない回答とか、頑固で全く言うことを聞かないといった、アソビのない状況でして、どうにでもなるという余力を残しつつ動きたい。これが一番。


さて、そんなバタバタな毎日の間隙をぬって、猫のTBちゃんに薬を飲ませる必要がなくなったときに、「これは最後のチャンスかも」と思って、北陸新幹線に乗って金沢まで一人で行ってきました。

何しろ、オットT君はTBちゃんに薬を飲ませられない。出かけた直後に心臓の検査をすることになっていて、これはきっと薬を毎日飲ませないといけなくなると踏んでいました。

ということで直前に新幹線・ホテル・飛行機の予約をし、すっ飛んで行った金沢弾丸の旅。

(案の定、TBちゃんは肥大型心筋症と診断されて、一生薬を飲み続けなければいけない身になってしまいました;; しかし、何かのときに、T君にも薬を飲ませられるようになってもらわねばと……)。

北陸新幹線に飛び乗った場所は「大宮」。

東京駅から乗るか、大宮駅から乗るか、ぎりぎりまで迷いました。距離は大宮のほうが近く、時間的には東京駅のほうが安心。だけど東京に出る私鉄は、最近遅延しがちだし、大宮に行くのも同様に遅延しがちな私鉄に乗らねばならず、どっちの遅延具合を取るかという……何ともバカバカしい選択から始まりました。

結局、遅延しても時間が読みやすそうな大宮からの出発を選んだのですが……。

経由地の新宿に着いてみれば、大宮に向かうJRがストップ。「うわ~!!! どうする?」の状態になりました(笑)

何しろ、埼玉方面のJRの路線がよくわかりません。新宿駅で電車に乗り込んでから、携帯で路線図を調べて埼京線とさいたま新都心線の違いを初めて(!)知るという状況で、埼京線で行ったほうがいいのか、赤羽で新都心線に乗り換えたほうがいいのか、時計とにらめっこ。

湘南新宿ラインも止まっているし、待っていても状況は変わらないと思って、とにかく一番最初に動き出しそうな電車(埼京線)に乗って待っていました。

もうね、JRのアナウンスも不親切で、埼京線が早く着くのか、新都心線が早く着くのか、全く教えてくれず。たとえば「大宮へは副都心線のほうが早く着きます」とか言ってくれればいいのに、「大宮へは、この各駅停車が先に発車します」としか言わず、「新都心線はどうなんじゃい!」と心の中で叫んでいました。

結局、動き出してから時計をにらみつつ、携帯で検索しつつ、赤羽駅で降り、新都心線ではなく、高崎線の「高崎行」の電車が赤羽から大宮まで2駅ということを知り、その電車が早く着くというのがわかって乗り換えました。

ふぅ~。

新幹線に乗り込む10分前には大宮にたどり着けてよかったのですが……。

もうね、神奈川県の人間が北陸新幹線に乗るのは不便です(きっぱり)。東北新幹線もそういうことになりますが、始発となる駅が遠い^^; 不便。

北陸新幹線に乗るまでが大変そうだと思っていたので、帰りは荷物も多くなることだし、小松空港から帰ってくる方法を選びましたよ。これは正解!

あるいは、いっそのこと東海道新幹線で東京駅に出て、北陸新幹線に乗り換えればよかったと思いました。こっちのほうが距離も時間も安心。お金はかかるけど。

しかし相変わらず、出だしで躓いておりますが(笑)

これに乗って。
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金沢に到着~。新幹線は空いていて、普通席でも楽でした^^;
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金沢駅のシンボル、鼓門。
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ザンザン降りでした。


つづく。
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1408道東⑥ [旅話]

朝晩、ずいぶんと涼しくなってきました。こう涼しくなってくると、ようやくやる気が出てくるかというか……。

春夏は仕事があるので家のことが疎かになりがちなのですが、10月も半ばを過ぎると仕事もなくなります。となると、家のなかの片づけをまず始めなくてはと、頭のなかで構想を練ると(←大げさ^^;)。

片づけに「工夫」が必要だと気づくのがいつも遅く、いまさらながらネットで分別ごみ用のごみ箱を探したりして、何やってんだかって感じです(笑)

しかし、ネットでいろいろ調べると便利そうなものがたくさんありますねー。進化しています。

そういえば、「生まれた時からアルデンテ」というタイトルの本を見て、「そうか、生まれた時にはもうアルデンテがあったのね」と妙に感慨深くなりました。

今朝も「生まれた時から蛍光ペン」とか言ったりして、笑ってしまいました。蛍光ペンって最近ですよね~……(←違うって!)。

いまや、生まれた時から携帯電話とか、生まれた時からデジタルカメラですものね。

しかし、もっと昭和な感じのものや、そういえば! と思うものに「生まれた時から……」をつけると、なかなか面白くてツボです。

いやもう本当に便利になったものですよ~。




さて、道東の旅もこれが最後。

斜里町を後にして、夫T君が「どこへ行きたいか?」と聞いてきます。しかしもう午後。18時半の飛行機まで時間があるようでない。さらに北海道の広さは侮れないと頭を悩ませました。

ところが事前にT君も考えていたのでしょう。「じゃあ、美幌峠に行こう」と言い出しました。そしてカーナビで走行時間を調べてみると意外と大丈夫そう。

ということで美幌峠に出発! ちなみに美幌はアイヌ語で「ピ・ポロ」となり、水多く、大いなる所という意味だそう。

これです。
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美幌峠から眺められるのは屈斜路湖。あのクッシーがいるところです(いないって^^;)。

そんなに広い湖とは思っていなかったので、着いたときに見た屈斜路湖の大きさに驚きました。日本最大のカルデラ湖なんですよね。世界でも2位なんだそう。無知でした^^;

湖の中央にある中島に寄るとこんな感じ。
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屈斜路湖を背にして見ると、広々とした草地が広がっています。
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車が小さく見える。けど、いい道。

この道はパイロット国道というのですが、飛行機に関係あるのかと思えば全く関係がなく、国営事業のパイロットファームからきているらしいです。はじめは「ロマンがあるわ~」と思いましたが、これを知ってちょっと残念……^^;

しかしやっぱりこの日は天気がくるくると変わる日で、また違う方向を見えればモリモリと雲がわいてきていました。
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そして女満別空港へ走らせる道中。
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雨がピンポイントで降っているところがはっきりとわかる風景に出合い、その後、空港にたどり着く直前には目の前が見えなくなるほどの豪雨に遭遇。

いやいや、面白いことに、本当に行きたいところに行ったときには雨に降られずに済みました。ありがたい。

そういえばなんですが、冬に帯広に行ったときも、帰りの空港に向かう途中で大雪に見まわれたことがありました。「さあ、帰ろう」というときの天候の急変。それで空港に着いてみれば晴れてくるという……。

今回も空港に着いてみれば晴れてきて、同じようなことがあるんだなあと。

そして、ここでT君とはお別れ。最後にこんなものを飲みました。
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う~ん、味はあんまり好みではなかった。

そうして羽田に着いて、エアポートリムジン。「ィヨコハマ~♪」の港。
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しかし、なかなか北海道の雄大な風景は写真では表しきれません。これは絶対に行って見て体験したほうがいいと思います。私ももう一度行きたい……。必ず行くぞ、と。

ということで、道東の旅はおしまいです。

お土産で買ったちょっと変わったものは、このしじみドレッシング。網走湖名産のしじみで作られたもの。
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まだ使っていないので、どんな味かはわからないのですが、面白い。てんさいしょうがのシロップは、割と手に入れやすいようです(てん菜は北海道産、しょうがは高知産でした)。


それから、女満別空港で別れたT君はその後、摩周湖、阿寒湖、釧路、帯広と5日間かけて回って帰ってきました。

そのT君のお土産。
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アイヌコタンの木彫りの「コロボックル」とアイヌ文様の刺繍が施されているコースター。アイヌ文様には惹かれるものがあって、絶対に買ってきて! と頼んでいたのでした。T君は後に「高かった……」とぶつぶつ言いやがりましたが(笑)…(確かに高い)。

ちなみにアイヌ文様についてはこちらをどうぞ→

それからたんちょうの箸置き。
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いい夏休みとなりましたとさ。

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1408道東⑤ [旅話]

ちょっとだけ間が空きました。

この間、夫T君のご先祖様のお墓参りに行ったり、人間ドックに入ったりしていました。

お墓参りはまあいいのですが、人間ドックがねえ。疲れました(笑)

とくにエコーによる腹部の検査……。エコーをあてる手がピタッと止まってデータを記録するたびにドキドキしてしまって、「また何か映ったのか?」といちいち勘ぐらなくてはならず(別に勘ぐる必要もないんだけど)、とにかく疲れました。

2年前からエコーの検査を受けると、肝臓や胆嚢で少し引っかかるのですが、血液検査では何も出ないので、またも経過観察。年を重ねると、いろいろ出てくるものだなと達観しています^^;

一番気になっている母が罹った乳がんですが、今回はマンモグラフィではなく、エコー検査を受けてみました。これもまたときどきエコーをあてる手が止まって、あんまり気持ちがいいものではなかったです。検査結果が出るのに時間がかかるようなので、あんまり気が休まらないですが、ま、大丈夫でしょう。

あと卵巣がんの腫瘍マーカーも調べてもらっています。意外とこっちのほうが気になるか。でも何ともないと思うのでね。念のために検査をしてもらった次第……。



さてはて、今朝は北海道は胆振、石狩、空知地区と大雨特別警報が出ていて、(゚ロ゚≡゚ロ゚)うわぁ~ となりました。

伯母や従姉妹たちが暮らす地域がすべて入っているし、農家をしている従姉の農地は大丈夫だろうかと心配です。

しかし、渦中の人にいらぬ連絡はできないし、とりあえず気象庁の高解像度降水ナウキャストを見て、どんな状況かを確認するくらいしかできず……。

とうきびの収穫も佳境を迎えているだろうし、稲刈りももうそろそろだっていうときに。

以前、従姉には「雨より風のほうが大変なんだわ」と言われて、そういうものなのかなと思っていたけれど、それでも今回の豪雨はよくないのではないかと心配になります。

何事もなければいいのですが。



では、道東の旅の続きです。

ウトロ漁港を後にして、斜里の方面へ海沿いの道を行くと、途中にはこんな滝が。

「三段の滝」。
三段の滝.jpg

三段の滝2.jpg

三段になっているらしのですが、三段がわからず^^;

しかし知床半島の地形の特徴なのでしょう。滝が多く見られます。

そして念願の「オシンコシンの滝」。
オシンコシン.jpg

オシンコシン2.jpg

たっぷりの水量で大きな滝です。
オシンコシン3.jpg

ここは勝手に、自分にとても縁のあるところだと思っていたので、ようやく行けてうれしかったですねえ。
オシンコシン4.jpg

アイヌ語では「オ・シュンク・ウシ」というらしく、「川下にエゾマツが群生するところ」を意味するのだそう。なるほど。

もうざばざば水が落ちてきます。
オシンコシン5.jpg


不思議なのは、ここまで行きたかったところに着くたび雨は上がり、傘なしでも行けたこと。

例外は「知床峠」でしたが、前日の野付半島でも雨は降らなかったし、この前の知床五湖でも降り始める前に木道は往復できたし、何となくついている感じでした。

日頃の行いがよい? (笑)


しかし、返す返すも知床峠だけが心残りと……。


もう少し続きます。
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