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お彼岸に行ったところ [旅話]

「赤城の山も今宵限り……」と頭にずーっと浮かんで書き始めたものの、「違った! 妙義山だった」と、すっとぼけもいいところ(笑)

T君家のお墓は群馬県にあり、ご先祖様は代々群馬の人だったらしいのですが、T君の父親の代から群馬で暮らした人が全くおらず、とりあえずお墓がそこにあるからお墓参りのために群馬まで行くわけです。

そのお父さんも暮らしたことのない土地であるにもかかわらず、先祖代々の土地もあったことから、本籍地はずーっとそこの住所にしていました。長男だったからかなあ。

うちは、というか、私は全く本籍地にこだわりがないので、ずっと暮らすであろうこの家を建てたときに、いまの家の住所に本籍を転籍させてもらいました。T君も割と気楽に「変えていいよ」と言っていたので、別に気にしてはいないと思うのですが、実際はどうだったのでしょうか……。

でもねえ、戸籍謄本を取るのが面倒なところというのは大きなネックで、しかも本籍地が群馬県というだけで、結婚後、履歴書に本籍地を書くと「出身は群馬なのですか?」といつも聞かれて、困っていたというのが本当のところ。

全然知らない土地なので、返事に窮してしまい、「夫の本籍地が群馬だというだけで」という話で、ちっとも盛り上がらないところに着地してしまうのが何とも申し訳なく思っていたのでした。まあ、そんなことは考えずにいればいいんことなんでしょうけれどね。

ということで、T君の本籍地のあった場所の近くの山、妙義山に、この前のお彼岸(お墓参り)の帰りに寄ってみました。
妙義1.jpg
お墓参りのたびにこの山の姿は見ていたのですが、登ってみたことは一度もなく、今回が初めて。もちろん徒歩ではなく、車でですけどね。

何とも言えない岩山で、目にするたびに変わった山だと思っていました。

妙義山には「妙義神社」という古い神社が鎮座していました。
妙義2.jpg
創建は537年で、いわゆる山岳信仰の場であったのだろうと考えられます。
妙義3.jpg
急な階段は迂回。これは厳しい^^;
妙義4.jpg

神社の本殿は見事な彫刻が施されています。説明書を読めば、日光東照宮の彫刻師が携わっていたとのこと。なるほど、確かに東照宮の印象に近い。こんなところに(と言っては失礼か……)、こんな立派な神社があったとはと、初めて行ってみて驚いた次第でありました。
妙義7.jpg

妙義8.jpg

珍しいウサギの彫刻。
妙義9.jpg

妙義10.jpg

そして龍。
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さらに龍。
妙義6.jpg

本殿の全体像は写真に撮っていないので、その姿は公式サイトで見てみてください。ライトアップされている姿はなかなか荘厳です。
妙義12.jpg

妙義13.jpg

しかし不思議な形をした山です。

wikipedhiaによると、「妙義山はデイサイト溶岩、凝灰岩、礫岩で出来ている。いまから300万年前までの本宿カルデラを形成した火山活動があり、南西側にある荒船山と同時期に形成した溶岩体である。その後周囲の柔らかい堆積層が浸食され溶岩の岩体が露出したと考えられている。この険しい岩峰の尖った荒々しい山容の奇観から日本三大奇景の一つに数えられており、また国の名勝に指定され、日本百景にも選定されている」のだそう。

溶岩だったんですね。

さすが火山の多い国です。



つづく。
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タックン

こんばんは。
ご主人のお父様も住んだことがないところにご先祖さまのお墓があるのですか。
そのお墓は誰が守っているのかな?
まだこうしてtoroさんたちにお参りしてもらえる間はいいですけどねえ・・・。

妙技神社の彫刻、すばらしいですね〜!
特に龍の掘られ方がすごいですね。
本当に、このごつごつした山の中にこんなあでやかな世界が隠されているとは^^
by タックン (2015-10-20 22:37) 

東雲

こんばんは。
“不思議な形をした山” を見た時、大分、耶馬渓の一目八景(ひとめはっけい)が浮かびました。
それもそのはず、日本三大奇景の1つだったんですね~、一目八景も。納得です^^

本籍地、私も特にこだわりはないので、どこでもいいや、と思っていましたが、
転勤族にとっては、それはそれは面倒でした。
最終的に、終の棲家になるであろう今の所に本籍を移したのですが、
「あぁ・・・、ここが私の本籍地か・・・」なんて、チラッと思ったことを思い出しました。(笑)

お墓の事も、今の私にはとても大きな問題です。
母が亡くなったら、このお墓は誰が守るの?この家は・・・?、 と。
同じ県内に住んでいるならともかく、今の状況では墓守なんて絶対に無理ですし。
都内にいる弟なんて、きっと他人事でしょうし・・・。(-_-;)
お墓にしても、空き家にしても、とても深刻な問題になりつつありますよね。
お墓って、家って、何なんだろう・・・、と、この数カ月ずっと考えています。

・・・と、久々にお邪魔したtoroさんのところで愚痴をこぼしてしまいましたm(__)m

季節の変わり目です。
くれぐれもご自愛下さいませ。。。

by 東雲 (2015-10-20 23:33) 

nakasama

ご無沙汰してしまいました。。。^^;
ご主人のお父様が群馬のご出身だったとは!
はじめに写真を見ちゃったので、toroさん日光に行ってらしたのね?って思ってしまうほど似てますね、そうでしたか!
赤城の山を挟んでいますが^^近いと言えば近いですもんね。
綺麗に手入れがされていて細部まで美しい神社ですね。その階段上りたいです。(←基本どM?)

ずいぶん久しぶりに戸籍謄本を取りに行ったら思っていた本籍と地番が違っていてビックリでした。
十数年前に住居表示が変わった関係で整理されていました。
いやぁ、本籍って変わるんですねぇ〜?
昔は手書きのコピーを頂いて何だか歴史を感じる〜って思いましたけどペラッと出力された紙切れに一抹の淋しさが...笑
こだわりも何もなくなりましたわ。^^;
by nakasama (2015-10-21 09:43) 

toro

*タックンさま*
こんにちは。
群馬の墓守は残っている義父の弟・妹と、義兄夫婦がしています。長男って大変……。
でも、恐らくなのですが、義兄の代で永代供養としてしまうのではないかなあと。
継ぐ人もいませんし、たぶん。立派なお墓なんですけどねえ。
うちは散骨か、どこかの納骨堂でいいね、と夫と話しているんですよ^^;

妙義神社には驚きました。こんなところにこんな神社があったのかと。素晴らしい彫刻ですよね。
日本人の山岳信仰ってすごいなと感じさせるようなところでした。

*東雲さま*
こんにちは。
耶馬溪も見てみたいです。溶岩でできていると、こんな感じになるのでしょうかね。不思議ですね。

うちは母がこだわりのない人で、引っ越したら本籍地も変えるような人だったんですよ。
(数か月暮らしたアパートのときは、さすがに変えませんでしたが。)
私もそれを受け継いだようで、執着しないというか、気にしていないんですよねえ。
いいのか、悪いのか……。
お墓も全然こだわりがなく(笑)
義兄を見ていると大変だなあ~と、他人事のようで申し訳ないとは思っているんですが^^;
でも墓守をしなくてはいけない立場であれば、ちゃんとすると思います。
そして継ぐ人がいないとわかれば、きっぱりと自分の代で終わらせるでしょうね。
空き家も確かに。売れればいいけれど、売れないということもあるでしょうし、これもまた頭が痛い話に
なりそうです。タイミングもありますよね。
いい方法が見つかるといいですけれどね。

*nakasamaさま*
そうなんですよ。群馬の出。同じ苗字がざらざらいますよ(笑)
先代か先々代が養子で入っているので、その実親の先祖のお墓も近くにあって、お線香をあげたり
しています。誰も住んではいないけど、土着っていう感じがしますよね^^;
妙義神社は、え? と思うような神社でした。何度も言うようですが、こんなところにあるなんて……。
階段は、古い石段で怖そうでしたよヽ(´ー`*)ノ

本籍地の地番って変わるんですか? それは知らなかった。
住所表示の変更で……そうですか。
「●●番地の●」で、「の」が入るか入らないかと、よく言っていたものなんですが、「の」がなくなっていたり
するということですよね(違うか^^;)。
戸籍も改製されていますから、その関係もあるかもしれないですね。

*大和さま*
ありがとうございます。
by toro (2015-10-22 10:08) 

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