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なでしこは誇り [スポーツ]

気象庁もようやく箱根山大涌谷の「噴気孔」を「火口」と認めたようで、昨日、「これからは火口と言う」と発表をしました。10日かかった^^;

噴火の定義を捻じ曲げてまで、お上の顔色を窺った発表を行ってきていましたが、さすがにこれはいかんと思ったのか(、どうかは知りません)。でも一歩前進(?)

新国立競技場の建設も、このようになればいいと思いますが、一番上の人のメンツを気にしすぎで止められないという非常に厳しい状況のようですね。森なにがしが「計画を変更しよう。私が責任を持つ」くらいの勢いで発言をすれば、男をあげるのにと思います。ま、ぶざまな男のようですからダメだろうなあ。

安藤なにがしは敵前逃亡をしたようですし。こんな人に建築を頼む人なんて、もういないですよ、と私は言いたい。




さてさて、こんな情けない男どもは隅っこに置いておいて、我らがなでしこですよ。

毎回、大きなサッカーの大会が終わった後に、僭越ながら総評を記しているので、今回も書く(打つ)。

女子サッカーをず~っと牽引してきた澤さんには頭が下がるし、とにかく走り続けた彼女たちの姿は、毎試合、涙を誘いました。

もうねえ、オバサンは涙もろくてねえ。

ともあれW杯準優勝ですよ。

生きている間にW杯で日本代表が優勝するシーンが見られるなんて、こんなに幸せなことはないと前回大会のときに思いました。ところがさらに、今回は準優勝を成し遂げるとは、なんてスゴイことなんだろうと、ひたすら感動しました。

本当はどこかで負けてもおかしくないと思っていました。アルガルベカップのときの調子の上がらなさを見て、「やっぱり澤選手のような人がいないとだめなのか」と感じていましたし。

選ばれた選手も若手がほとんどおらず、前回大会と同じような顔ぶれ。ただ、同じような顔ぶれになったということは、ベストメンバーがこれであって、優勝する気ではいるのだなということはわかりました。

そして大会が始まってみると、予選はすべて1点差でぎりぎりの一位通過。

くじ運がよく、難しくないグループに入ったと言われていました。にも関わらず、すべて1点差で、「これは大丈夫なのか?」と報道されていましたが……。

私はちょっと違う見方をしていました。

格下相手に、なぜこんな試合運びになってしまうのだろうかということ。

なでしこの選手たちの癖なのか、たまたま毎試合選手を代えて出場させていたせいなのかはわかりませんが、試合ごとに相手の実力に自分たちの力を合わせてしまっているように見えたのです。

つまり、相手より実力は上なはずなのに、相手の実力と同じくらいの力しか、なでしこたちは出していないと見ていました。

わざとなのか、そうなってしまったのか、それはわかりません。

でも、そのせいで毎回1点差(笑)

もし、ついつい相手に合わせてしまうということであれば、これは改善しないといけない点であると思いました。弱い相手には完膚なきまでに叩きのめすほうが、サッカーの場合はいいと私は思います。それが相手チームへの礼儀でもあると思うから。

自分たちの弱さがわかれば、次への発奮材料にもなる。

反対に、いつも実力で戦わなければ、自分たちの強さもわからなくなってしまいます。自信を失うことにもなる。不安にもなる。

なので、予選はすべて勝つだろうと思っていましたが、戦いぶりはいただけません。これは男子サッカーにも通じることかもしれませんね。

メンタルなのか、何なのか……国民性?


さて、決勝トーナメント。

なでしこのピークは1回戦のオランダ戦にあったと思います。

宇津木選手のキレは素晴らしかったし、阪口選手が決めたゴールは会心のものだったと思います。

そのほかの選手の動きも、この試合が一番よかったです。元気だった。体力があった。


次の準々決勝のオーストラリア戦は、厳しいかなあと思いつつも、勝てる相手なのでそんなに心配はしていませんでした。

点が取れないのは予選から変わらずで、こうもゴールをこじ開けられないでいるということは何かあるのか? と思うほど。やっぱりなでしこ独特の癖のようなものがあるのかもしれません。(前回大会の澤選手は決めているんですけどねえ。)

しかし岩渕選手がごっつぁんゴールのようでしたが、点を決められてよかったと思った試合でした。


そして準決勝のイングランド戦。

バセット選手のオウンゴールで勝って、まるで後味が悪いような言われ方をしていましたが、いえいえ、あれは正当に日本の点です。バセット選手が足を伸ばしていなければ、大儀見選手または岩渕選手がゴールを決めていたでしょう。

これは川澄選手のクロスボールがよかった。お見事。

よくなかったのはイングランドの選手たちが、「もう延長だ」と気持ちを入れ替え始めていたタイミングであったことだと思います。

でも日本の選手たちは諦めていなかった。そこがイングランドチームとは違っていた点。不思議に思うのは、日本チームは、強いんだか弱いんだからわからない雰囲気であるのですが、諦めが悪いんですよ。本当に諦めない。そこが、日本チーム、なでしこたちのストロングポイント。

この試合は、両チームとも非常に疲れを見せていました。動きにキレもなく、厳しい試合だなあと思って見ていました。宇津木選手が精彩を欠き始めたので、むむ? と思ったのも事実です。

また審判のPKの判断がよくない試合でしたね。どちらもPKを成功させていたからよかったですが、決まっていなかったら、それこそ後味の悪い試合になっていたと思います。

その後、バセット選手のオウンゴールに関係してのTV報道の取り上げ方を見て、とても疑問を抱く内容がありました。3位決定戦でイングランドがドイツに勝ち、それに対し「バセット選手に笑顔が戻りましたね」と言うアナウンサー。「は~?」と思いました。「関係ないじゃん」と。わかってない。

ま、でもい~や。ステレオタイプの男性アナウンサーであると納得。



そうして、決勝のアメリカ戦。よくぞここまで来ました。

もうね、決勝は簡単に行きます。これはアメリカの作戦勝ち。日本チームを研究し尽くしてやってきたんだと思います。そこを日本チームはケアできなかった。それだけ。

日本はおそらくモーガン選手をキーに考えていたと思います。なので、モーガン選手は完璧に抑えていた。

でもロイド選手の動きには対応していなかった。そこが今回の敗因。

佐々木監督はそれに気づいて、大声を出していたようですが、完全にサポーターはアメリカ寄りで、その声援にかき消されて選手たちには届かなかったようです。

そして4点差となり、岩清水選手、川澄選手を交代させます。監督の英断。勇気ある采配だと思いました。

とにかく点を取らなくてはいけない状況です。ショックの大きかった岩清水選手を早くに交代させることは、よかったと思います。また、予選からも動きがいいとは思えなかった川澄選手を下げたのも理解できました。マッチしているようでマッチしていなかったから。何となくのミスも多い。イングランド戦のクロスボールでは息を吐きましたが、それ以外は、有吉選手の走りに助けられていたとしか言いようがなく……。

でもね、ここでも諦めの悪いなでしこたちでした。絶対に点を取ってやるという前に向かう姿は素晴らしかった。途中で投げ出したくなるような点差になっても、取り返す気持ちが強い。オウンゴールを呼び込んだプレーもよかった。

あとは、FW陣がどんぴしゃにハマらなかったというのが敗因の一つ。菅澤選手の惜しいヘディングとかあったのに、点に繋がらなかった。ハマっていなかった証拠。

とはいえ、アメリカが相手でよかったなと思った決勝戦でもありました。前回大会の悔しさをバネにしてここまでアメリカはやってきたんだと、はっきりわかった試合でしたから。

そして、ちゃんとゴールを量産してくれてよかった試合です。日本もちゃんと2点返したし。

残念ながら優勝にはなりませんでしたが、日本チーム、なでしこたちは強いんだぞ、と見せられた大会であったと思います。(若干舐められている感じがあったからね^^;)。

さて、毎回W杯など大きな大会ではラッキーボーイ、ラッキーガールが生まれるのですが、今回は。

有吉選手かなあ。いや、PKをしっかり決めた宮間選手かなあ。クロスボール一発の川澄選手か? きれいにゴールを決めた阪口選手か……。

地味な職人気質的なプレーが目立った大会だったので、何とも言い難い大会でした。決められない(笑)



今後、若手をどう育てていくか、育っていくかが、なでしこの将来を分けると思います。なんとか頑張って、次のW杯にも出られるようなチームができればと願ってやみません。

ちっぽけなひとりのなでしこファンですけどねえ。応援を続けますよ~。

ちんけな男どもは黙ってろい! て。



おしまい。
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