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不耕起ってなんぞ? [食・料理・酒]

GWが始まりましたね。

ちょっと浮かれたいところですが、夫T君は全くの暦通りの出勤で、飛び石も飛び石。月水金の出勤って……一日くらい休んでもいいんじゃないの? と思うものの、ここはしがないサラリーマン。上司たるもの、若い子たちに休みを取らせてあげないと。でも自分は出勤しないと会社が困るっていうんで、会社に行かなくちゃいけない。

ま、そういうことは順番だものね。

ということで、私も暦通りの仕事を……と思ったものの、取引先は長ーいお休みに突入してしまいました。

ま、それもそれ。お客様には従わないと。


そんな貴重な(?)お休みの一日。だんだんと早起きが習慣となってきた我が家は、早朝から起き出してぼうっとしておりました。

でもせっかくの休日、もったいないなー、と思って、提案したのが「私を産直市場へ連れてって」(笑)

車の運転がへたれ(もう完全なペーパードライバー。最後に運転したのはいつだったか^^;)なので、T君に車を出してもらわないと行けないのです。

さらにいえば、何も提案をしなければ、本当に何もしないT君。それじゃーつまらんだろと。車だって動かさないとバッテリーが上がっちまうだろと。ということでおケツを叩く。

で、連れて行ってもらいました。藤沢にあるJAの産直市場
9:30オープンだというので、8:30を少し回ったころに家を出ました。そして車を走らせることおよそ30分。うちからはひたすら一本道を南下するという感じなのですが、近いようで意外と時間がかかる。渋滞しやすい道なのでね、ここはちょっと不満。しかし、オープンの15分前に駐車場に入ってみると、もうお客さんが並んでいる。

「なんだ? なんだ?」と行ってみると、「杉山さんのトマトはこちらにお並びくださ~い」と女性が叫んでいる。

「杉山さんのトマト?」

聞いたこともなく、評判のトマトなんだろうかと、頭に疑問符を浮かべながら、いったんは入店だけの列に並びました。

でもなんとなく気になる。

「お一人3袋までで、45人ほど購入ができます~」「最後尾の人は買えないかもしれません~」なんて叫んでいるし。

見れば、いま並べば買えるかもと思われるほどの列。えーい、並んじゃえとT君と2人で「杉山さんのトマト」の列に並んでみました。

どちらにせよ、我が家は3袋もいらないし。

そうこうするうちに、入店だけするほうの列が動きだし、ぞくぞくと店に入っていくお客さんたち。トマトを買うだけに待っているのも何なので、T君をトマトの列に残し、さっさと入店して私は買い物を始めました。

朝掘りの筍、春キャベツ、葉付の大根にニンジン、クレソン、ホウレンソウ、小松菜とどっさどさとカゴに入れて、さらにはスイトピーがいまが旬とばかりにたくさん置かれていたので、それもカゴへ。

そんなに安いわけではないけど、高くはない。地物で新鮮というのが、こういうところで購入するよさだよなあ、と思っているとT君がカゴにトマトを入れてやってきた。

それがこれです。
tomato-1.jpg

不耕起栽培? 自根?

品種はミディトマトでした。トマトも当たり外れがあって、全然味がないのではないかと思うものもあるし、青臭くて食べにくいのもありますよね。

昔はあまりトマトが好きではなく、過熱したほうが美味しいと思って、煮たり焼いたりばかりしていました。でも、生でフルーツのように食べやすいトマトが出てきてから、生のトマトが食べられるようになり、それだけではなく、いろいろな地方で作られているさまざまな品種のトマトを、とにかく試してみるようになったのです。

やっぱり当たり外れがあるからね^^;

高知の塩トマトも美味しいし、静岡のアメーラも美味しい。アイコも食べやすいし……。本当にいろいろな品種(ブランド)が出てきましたよね~。

それでこの杉山さんのトマト。ミディトマトというと、いまではスーパーに普通に出回っている品種です。多く出回ってるだけに、これも当たり外れが結構あるよなあ、と思いつつ、でも並んでまで買う価値のある杉山さんのトマトなのだろうな、と。

見れば「不耕起栽培 自根」とある。これはなんぞ?

調べてみました。

大辞林さんいわく「作物の収穫後、田畑を耕さずに種をまいたり苗を植えたりする栽培法。土壌侵食の防止や作業の省力化などの利点がある」。

耕さないで栽培すると、しっかりと根が生え、しっかりとした作物になるのだそうです。そして耕さないからこそ、反対に土が痩せないというメリットがあるんだとか。耕せば耕すほど、いろいろな要素が巻き込まれて、土地は痩せていくのだというのです。

うむ。確かに、頭で考えただけでもそれは理解できる。

要するに、植物本来の強さで成長させるという栽培方法ということなのでしょう。

デメリットとしては、病気が蔓延しやすい、干ばつに弱いということもあるらしいです。

なるほど。知らないことでした。勉強になりました。


そういえば、従姉のところのレタス畑の写真を見たら、回りが雑草だらけで大丈夫なのか? と思ったりしたことがありましたが、たぶん、不耕起に近い栽培方法だったのではないかと、いま合点がいきました。

こんなサイトもありました。日本不耕起栽培普及会

農業も奥が深い……。


さて、お味のほうはと申しますと、甘味もあるし、果肉もしっかりとして美味しかったです。当たり。

でも並んで買わなくてはいけないほどか? と思いもしましたが、この不耕起栽培であるという付加価値が、並ぶほどの価値にしているのかなと。

ここは勉強不足、情報不足^^;



ということで、美味しいもので学ばせてもらったという休日となりました。



おしまい。
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nakasama

無農薬で野菜を作っている人の中にはそう言う栽培の仕方をしている方が増えているみたいですね。
耕すと土が柔らかいから根も弱くて逞しい野菜が育たないとか、いろんな植物と共存させることが大事とか、、、
メリットデメリットがありますけど、今の主流の野菜はいっぱい肥料(有機・化学肥料とありますが)を必要とする畑がほとんどだと思うので、コストと生産性を考えると最終的な価格は同じくらいになるんじゃないかしら?って思うんですよね。
低農薬って野菜にはこれまたネオニコチノイド系のミツバチに有害な農薬が多いみたいなので最近はこれにも注意したりして...
野菜選びに困惑しつつ...今年もプランター菜園はじめています。一部は寒い頃からの落ち葉と庭の雑草を耕しての自家製土も混ぜました。あはは〜(笑)
by nakasama (2014-04-28 10:22) 

toro

*nakasamaさま*
どうやらそのようですね。
「不耕起栽培」と言わないまでも、似たような栽培方法で自然の力を利用して
栽培するという……。
NHKBSで放送している「ニッポンの里山」でも、そんな農法を用いている
里山の風景をいくつも見ているなあ、と思い出しました。←毎朝^^;
農薬は本当にわからないですからねえ。肥料もどうなんだろうなあ、と思いますよ。
ただこういう農法で作られた野菜の価値を消費者が理解して、少しは
高くても購入するという状況になればいいんでしょうね。
それで「TPPなんてなんのその~っ!」って感じになればいいなあと思って
しまいます。
ネオニコチノイド系の農薬もね、早く規制すればいいのにと思います。
http://no-neonico.jp/
相変わらず後手後手な行政には嫌気がさしますよ。これも利権かなあ。

うちも猫の額ほどの中庭で、今年も放置栽培をしようかと思っています(笑)
相性がよかったのはピーマンや万願寺青唐だったので、それかなあ。
by toro (2014-04-28 18:47) 

東雲

おはようございます。
今年の連休前半は飛び石なので、
今日もお仕事と言う人は、結構いるかもしれませんね。
我が家も自営になってからは、休みの日とそうでない日の
境目がなくなって(貧乏暇なし、なもので^^;)
何かチョット、へ~んな感じです。^^

不耕起栽培、私も初めて知りました。
(なんて、実は農業の事など知らない事だらけなのですが・・・)
付加価値、って、心理的要素が大きいですよね。
昨年大騒ぎになった偽装・偽表示問題も
結局はそういう事なんじゃないのかな?なんて思うのですが。

今私が、子育て真っ最中だったら、少々高くても
子どもには安全で尚且つ美味しいものを、と思うのでしょうが、
この頃は意外と冷めた、というか客観視している自分がいます。
今の世の中“偽”だらけの様な気がしてならなくて・・・。
最終的には、自給自足がイチバン!と言う事ですよね。

ニッポンの里山、私も大好きです♪
あと、新日本風土記も・・・^^
by 東雲 (2014-04-30 08:17) 

nakasama

昨日の早朝、大庭城址公園の近くの藤棚を見に行ったので帰りに藤沢の産直(わいわい市)に立ち寄りました。^^b
賑わってますね、中広いですね〜!
トマトを物色して生うどんとキャベツ買って帰りました。

TPPほんとですね〜、まぁ価値観は人それぞれなので何とも難しい問題ですが、、、
東雲さんもおっしゃる通り、食品偽装の問題もやっぱり消費者の責任が大きいと思いますね。
無農薬有機栽培って定義もね〜、真面目に作っていても申請費用がかかったり、項目満たしてないと表示出来なかったり、逆に項目満たしていさえすれば表示出来るってことで、これを基準にするもどうかと思う今日この頃...結局は自分の価値観次第か〜笑。
by nakasama (2014-04-30 09:57) 

toro

*東雲さま*
今日はお休みですか? こちらは雨で肌寒い一日となりそうです^^;
オットは出勤していきましたが、出勤するたびに飲んで帰ってくるので、翌日が
休日という日が続くと、あんまりよくないなあ~と。飛び石連休も罪ですわ~(笑)

付加価値っていうのも捉え方は人それぞれですよね。
いいように捉えることができればいいのですが、余計なものという捉え方もできるわけで、
農家さんがいろいろと考えてなされている農法も、本当のところは消費者には伝わって
いないのではないかという気もします。
だいたい私なんぞは「不耕起栽培」という言葉を知りませんでしたし……^^;
結局、杉山さんのトマトは美味しかったので、ありがたみを感じつつ。
実際のところ農薬も肥料もわからないですからねえ。
でも、最近は農家さんの名前を出して販売している野菜が多くなりましたから、
結局は信頼関係なのでしょう。そしてそれをどのように維持するかでしょうね。
ひとまず私は性善説を取りたいと思います~^^

「ニッポンの里山」、いいですよね~。繰り返し放送されていますが、何度見ても
いいわ~と思いながら見ています(毎朝の日課です^^;)
そのあとの番組の「もういちど、日本」も楽しみなんですよ。
新日本風土記もタイミングがあったら見ていますよ~。

*nakasamaさま*
大庭城址公園……そうか……六会から近いんですよね。
そしてわいわい市に行かれましたかっ! 
身近なところでできた野菜が、こんなにもあるのかってワクワクしますよね^^
ここで買った鈴保養鶏園のプリンが美味しかったですよ、ふふふ。

農薬のことも肥料のことも、本音をいえばさっぱりわからないですからねえ。
どれを良しとするかというと、確かに自分次第になりますよね。
オットなどは「野菜なんかはどこで買っても同じだろ」と言う人なので……ま~
そういう価値観の人もいると(笑)
だいたいJAのすることも、いかがなものかと思う点がありますからね。
あの産直の値段も(母体はJAさがみなので)誰が決めているんだろうと。
見ている限りでは、値段もばらついているので農家さんがつけていると思うのですが。
とりあえず信用するに足る相手かということを、見極められるようにならなくちゃ
というところでしょうか。

*ティナちゃんさま*
*くらいふさま*
*シルフさま*
ありがとうございます。
by toro (2014-04-30 11:28) 

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