老いてもいいんだ その2 [本の感想]
30代、40代を経て、50代に突入をした途端に「老い」を意識するようになった気がします。
基本的には、老いようが何しようが気にしない性質なのですが、さすがに疲れ方や太り方、肌のたるみ方の変化を実感しはじめて、「老いてきたんだなあ」と思うようになりました。
そして「老いてもいいんだ」。
2月に遺伝子のお話から、老いてもいいんだという認識を得ましたが、今回は生き方からして老いてもいいんだという共感を覚えました。
それはこの本。
何というか、人の言葉なんてちゃんちゃらおかしくて聞いてらんないわと思わないことはない。でもピーコさんは結構いいことを言うので、TVに出ていたりするとついつい話を聞いてしまうし、本を読んでも「そうそう」と共感することが多いので、信頼できる人なのではないかと思っています。
そのピーコさんによるピーコさんの言葉。
この本のよいところは、対談する相手の人選だと思います。ピーコさんの対談もいくつか読んだことがありますが、相手が悪いのか、編集が悪いのか、どちらかでしょうが、「話がぶれているな」と感じることがありました。
たぶん人選ありきで、次にそれを構成する編集さんの力量がものをいうわけです。
それで、今回のこの本で対談をしているのは、マツコ・デラックスさん、吉行和子さん、奈良岡朋子さんのお三方。これはうまい! と膝を叩きました。いい人選です。
人がよければ、引き出される言葉もよくなるわけで、多少は力量のない編集者でも文章をうまく構成することができると。さらには、わかっていないとできないことでもあるわけで、ちゃんとわかっている人が作ったのだなと感じることができます。ほめてもいい本だと思いました。
このなかで特筆すべきピーコさんの言葉。
『私は本がないと生きていけないわ。本は人生みたいなものだもの。』
その通り!!! 本から得られるものは、とにかく膨大。それを活用しない手はない。これほど想像力を養える道具はないと私は思っています。
おそらくこれから電子書籍が普及して、ネットでちょちょちょいと検索すると、簡単にいろいろな本に出てくる言葉を見つけ出すことができるようになるでしょう。
でも、きっと電子書籍だとその前後を見落とすだろうと予想できるし、周辺にある書籍を見つけることができないだろうなと感じています。そして誤解を受ける。
だいたいAmazonで本を買って、この本はお好みのものでしょうと出てくる「おすすめ商品」を見ても、欲しいものが出てきた例がなく、「ち、コンピューターもまだこの程度か」なんて思ったりもしているくらいで(笑)
手に取ってぱらぱらと見るその感触が、いい本(書籍)との出合いを生んだりするんですけどねええ。
何と言いますかね。老眼で文字を読むのは辛かろうと思いますよ。でもね、老いてもなお本を読むことにこだわる。それは、本当に本を読む楽しさを知っている証拠で、読んで得られるものがどれだけあるかわかっている証拠でもあるわけです。
本は読まないとっ!
そして、「老いてもいいんだ」ですが、ピーコさんはこんなことを言っています。
『「若づくり」って恥ずかしいこと。
若いコと同じ服を着たってちっとも美しくないのよ。肌も体形も違うんだから。
娘と同じ格好をして、「姉妹と間違われるんです」って嬉しそうな人がいるけど、バカじゃないのって思う。
何も積み上げてこなかった人ほど、若く見せたいのかしら?』と言います。
面白いねえ。
老いに抵抗して「若づくり」するなんてバカみたいと言っているんですよ。
『50代になったら、それまでどう生きてきたがということが問われるんです。
鏡を見て、自分の顔を好きだと言えますか。このときシワやシミだけを見ちゃダメよ。20代より優しい顔になっているか。凛としているか。
自分の顔を好きだと思えたら、安心なさいな。
今の自分を生かす、身の丈に合ったファッションを堂々と楽しめばいいんです。わざわざ若い人の服を着て、今の自分の良さを消してしまうなんて、どんなにバカバカしいことかということもわかるはず。』と言葉をつないでいきます。その通りだなあと思います。
美魔女のもてはやされている姿を見て、「羨ましい」と思ったことが一度もありません。
「何が楽しいのだろう」と思うばかりで、そういうメンタルが理解できないでいます。
そんななかで、こういうピーコさんの言葉を読むと、その通りだよなあと思うのです。
結局、どんな格好をしたって、それまでの生き方がにじみ出ると。年を取ったら取ったで、身の丈に合った服を選んで、自分の良さが引き出されればそれでいいじゃない。うんうん。
電車の中などで、それなりに年老いたおばあさんが、年相応の仕立てのいい服を着て、綺麗にしている姿を目にすると、それはもう素敵だなあと思うわけで、できればそんな風に老いていきたいと思うのです。
老いに抵抗するのではなく、老いを受け入れてこそだなと思います。
段々と自分より年上の人のいい言葉というのが聞けなくなってきているので、これは貴重です。
ま、年を取ってもダメな人はダメですけどね。きっとそういう人は無理な若づくりをしているはずです^^;
そういうわけで、さらに「老いてもいいんだ」と思える本の紹介でありました。
基本的には、老いようが何しようが気にしない性質なのですが、さすがに疲れ方や太り方、肌のたるみ方の変化を実感しはじめて、「老いてきたんだなあ」と思うようになりました。
そして「老いてもいいんだ」。
2月に遺伝子のお話から、老いてもいいんだという認識を得ましたが、今回は生き方からして老いてもいいんだという共感を覚えました。
それはこの本。
何というか、人の言葉なんてちゃんちゃらおかしくて聞いてらんないわと思わないことはない。でもピーコさんは結構いいことを言うので、TVに出ていたりするとついつい話を聞いてしまうし、本を読んでも「そうそう」と共感することが多いので、信頼できる人なのではないかと思っています。
そのピーコさんによるピーコさんの言葉。
この本のよいところは、対談する相手の人選だと思います。ピーコさんの対談もいくつか読んだことがありますが、相手が悪いのか、編集が悪いのか、どちらかでしょうが、「話がぶれているな」と感じることがありました。
たぶん人選ありきで、次にそれを構成する編集さんの力量がものをいうわけです。
それで、今回のこの本で対談をしているのは、マツコ・デラックスさん、吉行和子さん、奈良岡朋子さんのお三方。これはうまい! と膝を叩きました。いい人選です。
人がよければ、引き出される言葉もよくなるわけで、多少は力量のない編集者でも文章をうまく構成することができると。さらには、わかっていないとできないことでもあるわけで、ちゃんとわかっている人が作ったのだなと感じることができます。ほめてもいい本だと思いました。
このなかで特筆すべきピーコさんの言葉。
『私は本がないと生きていけないわ。本は人生みたいなものだもの。』
その通り!!! 本から得られるものは、とにかく膨大。それを活用しない手はない。これほど想像力を養える道具はないと私は思っています。
おそらくこれから電子書籍が普及して、ネットでちょちょちょいと検索すると、簡単にいろいろな本に出てくる言葉を見つけ出すことができるようになるでしょう。
でも、きっと電子書籍だとその前後を見落とすだろうと予想できるし、周辺にある書籍を見つけることができないだろうなと感じています。そして誤解を受ける。
だいたいAmazonで本を買って、この本はお好みのものでしょうと出てくる「おすすめ商品」を見ても、欲しいものが出てきた例がなく、「ち、コンピューターもまだこの程度か」なんて思ったりもしているくらいで(笑)
手に取ってぱらぱらと見るその感触が、いい本(書籍)との出合いを生んだりするんですけどねええ。
何と言いますかね。老眼で文字を読むのは辛かろうと思いますよ。でもね、老いてもなお本を読むことにこだわる。それは、本当に本を読む楽しさを知っている証拠で、読んで得られるものがどれだけあるかわかっている証拠でもあるわけです。
本は読まないとっ!
そして、「老いてもいいんだ」ですが、ピーコさんはこんなことを言っています。
『「若づくり」って恥ずかしいこと。
若いコと同じ服を着たってちっとも美しくないのよ。肌も体形も違うんだから。
娘と同じ格好をして、「姉妹と間違われるんです」って嬉しそうな人がいるけど、バカじゃないのって思う。
何も積み上げてこなかった人ほど、若く見せたいのかしら?』と言います。
面白いねえ。
老いに抵抗して「若づくり」するなんてバカみたいと言っているんですよ。
『50代になったら、それまでどう生きてきたがということが問われるんです。
鏡を見て、自分の顔を好きだと言えますか。このときシワやシミだけを見ちゃダメよ。20代より優しい顔になっているか。凛としているか。
自分の顔を好きだと思えたら、安心なさいな。
今の自分を生かす、身の丈に合ったファッションを堂々と楽しめばいいんです。わざわざ若い人の服を着て、今の自分の良さを消してしまうなんて、どんなにバカバカしいことかということもわかるはず。』と言葉をつないでいきます。その通りだなあと思います。
美魔女のもてはやされている姿を見て、「羨ましい」と思ったことが一度もありません。
「何が楽しいのだろう」と思うばかりで、そういうメンタルが理解できないでいます。
そんななかで、こういうピーコさんの言葉を読むと、その通りだよなあと思うのです。
結局、どんな格好をしたって、それまでの生き方がにじみ出ると。年を取ったら取ったで、身の丈に合った服を選んで、自分の良さが引き出されればそれでいいじゃない。うんうん。
電車の中などで、それなりに年老いたおばあさんが、年相応の仕立てのいい服を着て、綺麗にしている姿を目にすると、それはもう素敵だなあと思うわけで、できればそんな風に老いていきたいと思うのです。
老いに抵抗するのではなく、老いを受け入れてこそだなと思います。
段々と自分より年上の人のいい言葉というのが聞けなくなってきているので、これは貴重です。
ま、年を取ってもダメな人はダメですけどね。きっとそういう人は無理な若づくりをしているはずです^^;
そういうわけで、さらに「老いてもいいんだ」と思える本の紹介でありました。
若づくりもその人らしくあればぜんぜんOKと思いますけど、
中には...おばさんマジかっ?
美魔女じゃなくって普通に魔女!って人多いですよね^^;
年齢を自覚したときに変な方向に頑張っちゃうのも何か焦りがそうさせるのかもしれませんね、気持ちはわからなくもないです。
もう抵抗するならとことん大屋政子さんくらいまで貫いていただきたい。(ってまたとんちんかんなコメントを〜笑)
by nakasama (2013-05-29 10:47)
*nakasamaさま*
似合っていて違和感がなければ、若づくりと言わなくてもいいんでしょうね^^;
最近はどこで洋服を買っていいか悩みませんか?
ちょっといい洋服となると、やっぱりデパートで買わねばとなるし、
変にブランドものだと1サイズしかなかったり…。
あとは…日本人の標準体形が小さすぎじゃないかと…。
いや、私が単に小太りなだけかもしれないですけどね(笑)
*yamさま*
ありがとうございます。
by toro (2013-05-30 08:49)