なでしこを見習おう。 [スポーツ]
ロンドンオリンピックが終わった。
開会式、閉会式を観て、英国の懐の深さを感じて、いたく感動をした。
007出現で女王を飛ばしてしまうなんて…。閉会式ではモンティパイソン…。
開会式のトリがポール・マッカートニーで、閉会式はTHE WHO。
すごいな。懐の深さだけではなく、財産をいっぱい持っているような感じ。贅沢に感じた。
きっと日本でオリンピックを開催することになったら、だれが演出家に選ばれるだろうか、だれが出演するだろうか、なんて妄想した人も多いと思う。
できれば少し斜に構えた映画監督を採用してほしいと私は思う。宮本●門はやめてくれ~と心の中で叫んだ人は多かったんじゃないかな(笑)
そんな意味では、日本は財産を有効活用できないんじゃない? なんて思ったりした。
こんな妄想までさせてくれた今回のロンドンオリンピックの開会・閉会式はすごくよく、そして面白かった。
さて、そんなロンドンオリンピック。サッカー好きの私としてはもちろん、なでしこジャパンも、侍ブルー(U23)もTV観戦していた。
前回の女子W杯は優勝したので何も書かなかったけれど、今回はなでしこは優勝を逃し、侍ブルーはベスト4に終わってしまったのでやっぱり感想を書こうかと思う。
まず、なでしこ。
初戦を勝ち抜いてから、危なげなく決勝トーナメントに進んで、ブラジル戦は勝てるだろうと思っていたら、案の定勝ったし、うん、大丈夫! と思ったものの、準決勝のフランスは手こずるのではないかと思った。
そしてやっぱり手こずったわけで、準決勝でフランスに勝ったのは、とにかく大きかった。
宮間選手の技術に助けられた印象があった。
でも今回の試合運びを見ていて一番心配だったのは宮間選手で、それから澤選手もちょっと心配のもとではあった。
なぜなら、どちらも動きにキレがない。何度もパスミスを繰り返す。え、どうしたの? と思うようなプレーが多かったように思う。
それでもW杯のときよりほかの選手が力をつけていて、落ち着いたプレーを続けられたように感じた。
今回キレていたのはとにかく大野選手。
大野選手がボールを持ったとき、安心して見ていられたし、ドリブルで突破していこうとする姿が頼もしく見えた。
それから大儀見選手。頑固さが薄まったように思う。典型的なフォワードだけれど、傲慢さが少なくなってチームプレーに貢献していた。そのおかげか、彼女らしいシュートも決まっていた。
今回はこの二人の頑張りはよかった。
そして決勝のアメリカ戦。
W杯のときより断然強くなっているのに目を見張った。試合運びもうまくなっている。
夫T君は「アメリカより弱い」と嘆いていたけれど、「何をおっしゃいます!」と私は反論。W杯のときより互角に戦っていたと思うのだ。
W杯のときは、強くはなかったけれど、「絶対に勝ってやる!」という気持ちが強力に作用していた。それよりも彼女たちの思いだけではなく、見えない何かの力が働いていたように思う。震災直後だったということもあるけれど、澤選手が言ったように神様がいたのではないかと思った。
それくらい彼女たちを後押しした何かがあったように感じたし、あのときの試合の雰囲気そのものもなでしこのものだったのではないかと思う。
なので、アメリカより弱くても得点ができ、PK戦で勝てたのだと思う。みんなの勝利。
では今回の決勝戦はどうだったのかというと、それはそれは互角の戦いで、どちらも素晴らしいプレーをしていた。
でも、勝利の女神はアメリカに微笑んだんだ。
ハンドのファールはとられず、ゴール前のホールディングのファールもとられず、本当だったらPKで日本に得点のチャンスがあったように思うのだけれど、どちらも実現しなかった。
これは不運。
でもね、それをなくしても、ゴールを揺らせなかったシュートが何本もあり、なでしこは互角に戦った。
そしてちゃんと1点はもぎ取ったのだ。
とにかく負けはしたけれど、それはとっても惜しい負けで、勝ってもおかしくないような試合だった。
毎回、こういう大きな大会で勝つときには、ラッキーガール、ラッキーボーイが出現する。
前回のW杯では、川澄選手、丸山選手、海堀選手がそうだったけれど、今回はだれだったろうと考えた。
でも今回は…いなかったんだ。なんかね…それだけ強くなっていたよ、なでしこは。
きちんとそれぞれのポジションで仕事をしていて、ちゃんとFWが点を取った。そういう試合だったように思う。
だから、それだけ日本女子のサッカーは強くなっているということ。
素晴らしい粘りも見せてくれたし、観ていて負ける気がしないチームだったんだ。
なでしこをバカにしちゃいかん。
一方男子。侍ブルー(U23)。
代表にずっと選出されていた比嘉選手をはずし、OA枠に吉田麻也選手などディフェンス陣を招集すると決めたとき、おお、関塚監督はやっとやる気を出したか? と思った。
そのくらい残念なチームだったんだ、オリンピック前までは。
トゥーロン国際を観ていても、大丈夫か? このチームは…と感じるほどひどかったし、ただもうコチャコチャするばかりで決定力がなく、相手の攻撃を防ぐこともできないような厳しいチームだった。
それより…トゥーロンで調子がよさそうだった高木選手や指宿選手をなんで呼ばなかったかなあ~と、いまも思う。
宇佐美選手は呼ばれたものの、いい使われ方がされていなかったね。これは非常に残念。
それで予選では想像を覆しスペインに勝ちゃって、その後もドローだった試合はあったものの、勝ち進んじゃって、決勝トーナメントに進出。
このまま快進撃を続けるのか、と思ったけれど、ちょっと調子に乗っちゃったねえ~っていう感は否めなかった。
いい気になっている分、点を取られた時のショックが大きくって、全く足は動かなくなるし、頭も動かなくなって、オリンピック前のコチャコチャした動きに舞い戻ってしまっていた。
もうね、何がしたいんだ? というようなプレー。
それが決勝トーナメントに入ってからの彼らだった。
エジプトはまあいいとしても、メキシコは強かったんだよ。それは決勝のメキシコ対ブラジルの一戦を観てもわかった。そりゃ勝てるわけはないと思うくらい力の差があった。
加えて、粘りもないし、スタミナもないし…クレバーさも足りない。
何度「なでしこを見習え」と思ったことか^^;
関塚監督もそんな選手たちに引きずられてしまったのか、選手交代もへたくそなやり方になってしまっていた。
メキシコ戦などは、思い切って後半の頭から選手を代えたほうがいいように思ったよ。
結局、メキシコ戦も、3位決定戦の韓国戦も、途中までは観戦したけれど、まったく勝てる気がしなくて寝てしまったのだった。
足が止まっている瞬間を見たとき、「ああ、これはもう駄目だな」と思った。自分から動いてボールを取りに行けなくなっているし、そんな状態だからディフェンスも隙が生まれてしまって、どんどんシュートを決められてしまっていたんだ。
やっぱりなあという感じ。
なでしこと比較してはいけないと思うけれど、なでしこだったら点を取られても頑張って動こうとするし、頭を働かせてクレバーな試合運びをするんだよ。
ところがオリンピック代表の彼らは、、、とくに中盤、ボール回しにコチャコチャとするだけで、打開しようとする動きが見られず、また指示も出せず、右往左往するばかりで、じゃあ、中盤がシュートを決めるかといったら、枠に飛ばないようなシュートばかりで目を覆いたくなった。
セットプレーも工夫がないし。
どんなに調子が悪くても、なでしこの宮間選手などはきちっとセットプレーを決めてみせるんだけどなあ。
やっぱりA代表でなくてはダメなのか~と思ったのだった。
で、ラッキーボーイですよ。永井選手だったのだと思う。でも、ひと試合中では息の短い選手だったんだ。なので、スタミナも続かず、永井選手頼りのプレーも続かないわけで、大津選手が一人で気を吐いてもこれでは無理と。
戦術が、永井選手ありきになってしまったから…監督の采配にも問題があったのだろうなと思う。
メキシコ戦も、韓国戦も、彼の足が動かなくなったときに、何がしたいのかわからない、というプレーが散見されて、見ていても歯がゆいだけだった。
せっかくのOA枠のディフェンス陣もどうしようもなかったね…。
ただ、3位決定戦の勝敗は気にしなくていいと思う。なかったことにしてもいいくらい。
どちらのプレーも評価に値しないと思うから、侍ブルーの彼らには「気にするな」と言いたい。
てなことで、侍ブルーよりなでしこに思い入れの強かった私は、なでしこがメダルを取ったことがとっても喜ばしく、どんどん頑張ってくれ! と祈るばかりでありました。
あ~面白かった。
そして相変わらずクオリティの高いこの方の作品↓
おしまい。
開会式、閉会式を観て、英国の懐の深さを感じて、いたく感動をした。
007出現で女王を飛ばしてしまうなんて…。閉会式ではモンティパイソン…。
開会式のトリがポール・マッカートニーで、閉会式はTHE WHO。
すごいな。懐の深さだけではなく、財産をいっぱい持っているような感じ。贅沢に感じた。
きっと日本でオリンピックを開催することになったら、だれが演出家に選ばれるだろうか、だれが出演するだろうか、なんて妄想した人も多いと思う。
できれば少し斜に構えた映画監督を採用してほしいと私は思う。宮本●門はやめてくれ~と心の中で叫んだ人は多かったんじゃないかな(笑)
そんな意味では、日本は財産を有効活用できないんじゃない? なんて思ったりした。
こんな妄想までさせてくれた今回のロンドンオリンピックの開会・閉会式はすごくよく、そして面白かった。
さて、そんなロンドンオリンピック。サッカー好きの私としてはもちろん、なでしこジャパンも、侍ブルー(U23)もTV観戦していた。
前回の女子W杯は優勝したので何も書かなかったけれど、今回はなでしこは優勝を逃し、侍ブルーはベスト4に終わってしまったのでやっぱり感想を書こうかと思う。
まず、なでしこ。
初戦を勝ち抜いてから、危なげなく決勝トーナメントに進んで、ブラジル戦は勝てるだろうと思っていたら、案の定勝ったし、うん、大丈夫! と思ったものの、準決勝のフランスは手こずるのではないかと思った。
そしてやっぱり手こずったわけで、準決勝でフランスに勝ったのは、とにかく大きかった。
宮間選手の技術に助けられた印象があった。
でも今回の試合運びを見ていて一番心配だったのは宮間選手で、それから澤選手もちょっと心配のもとではあった。
なぜなら、どちらも動きにキレがない。何度もパスミスを繰り返す。え、どうしたの? と思うようなプレーが多かったように思う。
それでもW杯のときよりほかの選手が力をつけていて、落ち着いたプレーを続けられたように感じた。
今回キレていたのはとにかく大野選手。
大野選手がボールを持ったとき、安心して見ていられたし、ドリブルで突破していこうとする姿が頼もしく見えた。
それから大儀見選手。頑固さが薄まったように思う。典型的なフォワードだけれど、傲慢さが少なくなってチームプレーに貢献していた。そのおかげか、彼女らしいシュートも決まっていた。
今回はこの二人の頑張りはよかった。
そして決勝のアメリカ戦。
W杯のときより断然強くなっているのに目を見張った。試合運びもうまくなっている。
夫T君は「アメリカより弱い」と嘆いていたけれど、「何をおっしゃいます!」と私は反論。W杯のときより互角に戦っていたと思うのだ。
W杯のときは、強くはなかったけれど、「絶対に勝ってやる!」という気持ちが強力に作用していた。それよりも彼女たちの思いだけではなく、見えない何かの力が働いていたように思う。震災直後だったということもあるけれど、澤選手が言ったように神様がいたのではないかと思った。
それくらい彼女たちを後押しした何かがあったように感じたし、あのときの試合の雰囲気そのものもなでしこのものだったのではないかと思う。
なので、アメリカより弱くても得点ができ、PK戦で勝てたのだと思う。みんなの勝利。
では今回の決勝戦はどうだったのかというと、それはそれは互角の戦いで、どちらも素晴らしいプレーをしていた。
でも、勝利の女神はアメリカに微笑んだんだ。
ハンドのファールはとられず、ゴール前のホールディングのファールもとられず、本当だったらPKで日本に得点のチャンスがあったように思うのだけれど、どちらも実現しなかった。
これは不運。
でもね、それをなくしても、ゴールを揺らせなかったシュートが何本もあり、なでしこは互角に戦った。
そしてちゃんと1点はもぎ取ったのだ。
とにかく負けはしたけれど、それはとっても惜しい負けで、勝ってもおかしくないような試合だった。
毎回、こういう大きな大会で勝つときには、ラッキーガール、ラッキーボーイが出現する。
前回のW杯では、川澄選手、丸山選手、海堀選手がそうだったけれど、今回はだれだったろうと考えた。
でも今回は…いなかったんだ。なんかね…それだけ強くなっていたよ、なでしこは。
きちんとそれぞれのポジションで仕事をしていて、ちゃんとFWが点を取った。そういう試合だったように思う。
だから、それだけ日本女子のサッカーは強くなっているということ。
素晴らしい粘りも見せてくれたし、観ていて負ける気がしないチームだったんだ。
なでしこをバカにしちゃいかん。
一方男子。侍ブルー(U23)。
代表にずっと選出されていた比嘉選手をはずし、OA枠に吉田麻也選手などディフェンス陣を招集すると決めたとき、おお、関塚監督はやっとやる気を出したか? と思った。
そのくらい残念なチームだったんだ、オリンピック前までは。
トゥーロン国際を観ていても、大丈夫か? このチームは…と感じるほどひどかったし、ただもうコチャコチャするばかりで決定力がなく、相手の攻撃を防ぐこともできないような厳しいチームだった。
それより…トゥーロンで調子がよさそうだった高木選手や指宿選手をなんで呼ばなかったかなあ~と、いまも思う。
宇佐美選手は呼ばれたものの、いい使われ方がされていなかったね。これは非常に残念。
それで予選では想像を覆しスペインに勝ちゃって、その後もドローだった試合はあったものの、勝ち進んじゃって、決勝トーナメントに進出。
このまま快進撃を続けるのか、と思ったけれど、ちょっと調子に乗っちゃったねえ~っていう感は否めなかった。
いい気になっている分、点を取られた時のショックが大きくって、全く足は動かなくなるし、頭も動かなくなって、オリンピック前のコチャコチャした動きに舞い戻ってしまっていた。
もうね、何がしたいんだ? というようなプレー。
それが決勝トーナメントに入ってからの彼らだった。
エジプトはまあいいとしても、メキシコは強かったんだよ。それは決勝のメキシコ対ブラジルの一戦を観てもわかった。そりゃ勝てるわけはないと思うくらい力の差があった。
加えて、粘りもないし、スタミナもないし…クレバーさも足りない。
何度「なでしこを見習え」と思ったことか^^;
関塚監督もそんな選手たちに引きずられてしまったのか、選手交代もへたくそなやり方になってしまっていた。
メキシコ戦などは、思い切って後半の頭から選手を代えたほうがいいように思ったよ。
結局、メキシコ戦も、3位決定戦の韓国戦も、途中までは観戦したけれど、まったく勝てる気がしなくて寝てしまったのだった。
足が止まっている瞬間を見たとき、「ああ、これはもう駄目だな」と思った。自分から動いてボールを取りに行けなくなっているし、そんな状態だからディフェンスも隙が生まれてしまって、どんどんシュートを決められてしまっていたんだ。
やっぱりなあという感じ。
なでしこと比較してはいけないと思うけれど、なでしこだったら点を取られても頑張って動こうとするし、頭を働かせてクレバーな試合運びをするんだよ。
ところがオリンピック代表の彼らは、、、とくに中盤、ボール回しにコチャコチャとするだけで、打開しようとする動きが見られず、また指示も出せず、右往左往するばかりで、じゃあ、中盤がシュートを決めるかといったら、枠に飛ばないようなシュートばかりで目を覆いたくなった。
セットプレーも工夫がないし。
どんなに調子が悪くても、なでしこの宮間選手などはきちっとセットプレーを決めてみせるんだけどなあ。
やっぱりA代表でなくてはダメなのか~と思ったのだった。
で、ラッキーボーイですよ。永井選手だったのだと思う。でも、ひと試合中では息の短い選手だったんだ。なので、スタミナも続かず、永井選手頼りのプレーも続かないわけで、大津選手が一人で気を吐いてもこれでは無理と。
戦術が、永井選手ありきになってしまったから…監督の采配にも問題があったのだろうなと思う。
メキシコ戦も、韓国戦も、彼の足が動かなくなったときに、何がしたいのかわからない、というプレーが散見されて、見ていても歯がゆいだけだった。
せっかくのOA枠のディフェンス陣もどうしようもなかったね…。
ただ、3位決定戦の勝敗は気にしなくていいと思う。なかったことにしてもいいくらい。
どちらのプレーも評価に値しないと思うから、侍ブルーの彼らには「気にするな」と言いたい。
てなことで、侍ブルーよりなでしこに思い入れの強かった私は、なでしこがメダルを取ったことがとっても喜ばしく、どんどん頑張ってくれ! と祈るばかりでありました。
あ~面白かった。
そして相変わらずクオリティの高いこの方の作品↓
おしまい。
*yutakamiさま*
*あんぱんち~さま*
ありがとうございます。
by toro (2012-08-17 07:45)
ご無沙汰してしまいました。
は〜、やっと親戚接待と週一介護から復帰してバタバタです。
開会式、閉会式良かったですよねぇ、NHK女子アナの「007さんです。」にはちょっと吹きましたけど^^;
みんなおじいちゃんになったなぁ〜と、何とも言えない気持ちもいっぱい...(笑)
私も、こんなにちゃんと五輪の競技を見たのははじめてだったかもしれません。おなごの強さが際立ったオリンピックでしたねー。
by nakasama (2012-08-20 09:52)
*nakasamaさま*
わ~、お疲れ様でした。仕事だけではなく、いろいろと大変でしたね。
今回のオリンピックはおなごの底力を見せたというか、男性陣のひ弱さを
垣間見たというか^^;
悲喜こもごもで、結構面白かったですね。
東京へのオリンピック招致なんてどうでもいいや、と思っていましたが、
時差による寝不足を考えると、東京でもやってくれないかな…なんて
思っています(笑)
by toro (2012-08-22 08:19)
*めりっささま*
ありがとうございます。
by toro (2012-08-27 07:30)