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生きる力(信じるということ) [日記]

姉が帰国してから、1週間ほどの浦島太郎状態だったせいか、いろいろな情報を見つけては真偽を人に聞いてくる。「本当なのか? デマなのか?」と。

なかにはちゃんとした研究者の発言もあるようなのだが、如何せん古い情報だったりして、現状に即していない場合があり、「いや、それは違う」とか、「それはガセ」とか、「それはデマ」とかメールで姉に返信しまくり(笑)

ま~情報を集めるのは得意とはいえ、真贋を見極める目というのは経験が物を言うし、ある場合においては勘だったりするわけで、なかなか判断がつかないときがある。

でも、あるひとつの情報を得たとき、周辺情報を集めてみると、だいたいのことはわかってくる。

言葉尻とかね、仮説とかね、前提とか…そういう部分を見落としていたり、それだけではなく、ちゃんと読み解くことをせずに鵜呑みにして情報を流しているところもあるから。

そういう意味ではかなり笑える状態にある。

マスコミを「マスゴミ」と思い始めて以降、政府が信じられないだけでなく、マスコミも信じていないから、自分で本を読んだり、情報を集めたり、、、。

結局その道の専門家で「まともだ、この人!!!」と見つければ、その人の言説を信用するわけで、最終的には信じるか、信じないかの世界となる。そう考えてみると、それ以前に自分の思考や勘を信じるか、信じないかにかかってきていることになるのだな、と気づく。

つまりは、己の基礎力(基礎知識だったり、経験だったり、思考力&第六感)を持った上で、何かを信用するという力を持っていれば、人は生きられるのではないかと思ってきた。

だからこんなときは、宗教というものが力を発揮するんだ。ああ~。

ま、いいけど…。
tulip1.JPG
(ちょっと球根を植えるのが遅くなってしまい、我が家の植え込みにささやかに咲いたチューリップ。)
tulip2.JPG
(引っ越してきたばかりのときに植えた球根は、こんなに伸びてる^^; でもまだ咲いてない…。)


さて、地震も怖いけど原発もね、ということで、いろいろこれまた見聞きしている。

とにかくおびえている人はおびえ続けているようだし、冷静な人は冷静なわけで、こういうときに人間性やその人の本質というのが見えて、ちょっと面白い。(「面白い」というと不謹慎か?)

最悪の事態を考えて、尋常ではないくらいにおびえ、西の方へ避難してしまった人もいるようだが、私にしてみれば「最悪の事態って何?」っていうところから考え始めなくてはならず、結構面倒くさいな~と思っている。

大量の放射線被曝をしてしまって、即死するような事態を最悪の事態っていうのかな?

内部被曝によって甲状腺がんに罹ってしまい、死んでしまうというような事態を最悪の事態っていうのかな?

とにかく死んでしまう…ということが最悪の事態なのか?

「誰もがいつかは死ぬのにね」と私は思うけど、「こんなにも人は死を恐れているのか」とそっちのほうに目が行ってしまい、不思議な感覚に陥る。

大いにおびえて避難して行った先で、交通事故に遭って死んじゃった…なんてこともあろうに、と思うのだけれど。

おびえる心というのはしょうがないと思う。誰でもが怖いと思っているだろうし、できることなら避けたいと思うだろう。

でも「死」というのは、いつか来ることなんだから、その死を避けることはできないし、そのときが来たら「怖い」と思ってはいられないはずだ。

そう考えると、近い将来のことをやたらめったらおびえながら考えて暮らすより、いまをきちんと楽しく生きたほうが、どんなにいいだろうかと思う。

天災はしょうがない。でも、人の手で避けられることは、これからみんなで反論すべきことは反論して、できることはしていけばいい。そのためには何でもすべきだし、それこそいまをきちんと生きるということのほうに意識を向ければ、すべきことも見えてくるのではないのかと思う。



さて、原発の事故について、自分なりに調べることをいまだ続行しているが、いくら考えても福島の原発周辺以外は影響ないという結論に至る。

そりゃ、この前の「水素爆発」のときに飛び散った「放射性物質」での影響はあったけれど、それ以降はない。(海の中はわからない)

札幌医科大学教授で高田純先生という人がいるが、放射線防護学を専門としており、放射線防護情報センター(http://www15.ocn.ne.jp/~jungata/)というところで、核による危機管理情報を発信している。

それによると、福島県の甲状腺線量をレベルEとして、「甲状腺がんのリスクなし」と予測しているのだ。 
http://www15.ocn.ne.jp/~jungata/FukushimaTDose1.html

いろいろとこの教授への批判や反論はあるようだが(御用学者と思っている人も多いようだ)、この人が論じていることは、あながち嘘ではないのではないかと私は思う。チェルノブイリにしても、中国で行われた核実験にしても、現地へ行って調べているのだから。

自分で行って調べてきているのだから、あーだこーだと言っている評論家より信用できるのではないか。現場主義というのは強いのだ。

週刊新潮の4月21日号では、高田教授が福島原発の近くまで調べに行っている様子を記事にしているが、なかなか飄々としていて笑ってしまう。そんなもんなのかな…って感じだ。

放射線防護情報センターのサイトを見れば、十分、原発が怖いものだと感じるし、十分すぎるほど「トンデモ情報」という気にもなる。でもそういう情報を流している人が、福島へ防護服も着ずに調べに行っている姿を見ると、なんだか本当に笑いを誘うのだ。福島原発周辺の現状というのは全くそんなもんなのかもしれない。

その昔、広島の原爆で、50年以上は広島には人が住めない…なんていう風評もあったという。ところがどうだろう。しっかりと復興し、多くの人が暮らしているではないか。要するに全くのデマだったわけだ。

…ちなみに、東京からも避難しろぐらいの勢いだったアメリカも、公務員の人々に、もう元のところに戻ってよろしいということになったそうだ。全く…何をかいわんや。



そういえば以前、ロワール原発の周辺に咲くひまわりの写真をちょろっと載せたことを思い出した。
http://nekotoro.blog.so-net.ne.jp/2006-08-11

放射性物質で汚染された土壌改良にひまわりを…といっているところもあるようだが、それも一考かもしれない。

植物の力も計り知れないものはあるだろうから。

(放射性物質を取り込んだひまわりを燃やすと、また放射性物質を撒き散らすと言っている人がいるけど…燃やさなくちゃいいじゃん。。。と思ったのは私だけだろうか^^;)

やってみても損はないんじゃないかな。私はそう思う。

覚書として、放射性物質の半減期の例(物理的半減期):毎日新聞より。
クリプトン90→32.3秒
キセノン138→14.1分
フッ素18→109.8分
ヨウ素131→8.04日
ポロニウム210→138.4日
水素3→12.3年
コバルト60→5.27年
ストロンチウム90→28.8年
(セシウム137→30.0年)
ラジウム226→1600年
プルトニウム239→2.4万年
ウラン238→45億年

生物的半減期について。
(セシウム137→およそ100日)
物理的には30.0年かかるところ、体内に入ったら早々に排泄されていくということ。基礎代謝がいい人は、どんどん排泄されるんだろうなあ。体温を上げなくちゃ、というわけだ。





信じるのはあなた次第。生きる力もあなた次第。







※まあ、私もこんなにして調べるのは、それなりに怖いから。でも調べれば調べるほど怖さは薄れる。ほとんどないと言っていい。それより、天災である地震のほうがやっぱり怖い。とほほ。
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nakasama

菜の花畑が終わったら,ヒマワリ畑ね^^
黄色い花は元気が出て来る色だからなおさらいいですわ〜^^

何が怖いのかって、先が見えない,現状がよくわからないから余計に怖いんでしょうね。
今はさらに情報がいっぱいありすぎて何を信用したらいいかわからないですしねー。
これは癌という病気を告知された状況と良く似てるなぁ〜と感じています。自分がどうなっちゃうかわからないという恐怖?
(そこにつけこんでいいかげんな健康食品とか売る奴がいるし)
けれど病気と向き合って勉強していくうちにちゃんと生きようという元気が出て来る...。人によっては抜け出せずに心の病になってしまう人もいる...。
私も今回色々と自分なりに勉強してみましたが、ヨウ素の与える影響意外ではセシウム137...これって体内では筋肉などにたまって排出されるまで約100日というけれど、それで特にどんな害が出るのかって誰も何も語ってないような気がするんだけどな〜?筋肉の癌になるって聞かないもんねー
放射線治療を受けてる患者さんなどはガンマー線やらコバルトやらなんやらそこらへんにない放射線までトータル50グレイ(ミリじゃないわよ〜単位が違うわ)くらいは照射しておるのになーと^^;
年間被曝量20ミリマイクロシーベルトが上限でしたっけ?ざっとCT3回分ね...私初年度治療は年間4回のCT+レントゲン3回は撮ってましたからね〜まぁ心配ないかと。
by nakasama (2011-04-20 09:58) 

toro

*nakasamaさま*
どうも原爆投下による死の灰が降るというイメージがあって、おびえてしまう
ということがあるような気がしています。それとこれとは違うのに…。
当面、この前のような水素爆発がない限りは大丈夫でしょうね。
東電職員、その他の方々のご尽力の賜物だと思っています。
事故の責任は別にして、いま頑張っておられる方々には感謝せねばと
思います。

あとは、何を信用するかですが、これは本当に自分自身の心のあり方に
よるなあ~、と感じております。
自信があれば、信用できるものというのが見つけられると思うのですよ。
でも、自信がないと、いろんな情報に振り回されてしまうんだろうなと。
ただ自信だけを持っていたら偏ってしまうので、自負と自信もバランスよく
持っていなくてはいけないと思います。
「正しく恐れる」という考え方を持っていれば、いいのではないかなあ。

放射性物質についても、「生物的半減期」というのが、どんな実験で得られた
数値なのか…とか、追っかけると途方もないことになって、研究者でないと
わからないでしょ…という世界です^^; なので、信用できる研究者を探す
というのが賢明だと思っております。
つまりは人を信用するということですよね…ここでまた元へ戻ると。
そんな感じでしょうかねえ。
だいたい私たちが生まれた頃の放射性物質の飛散というのは、半端じゃなかった
みたいですからね。結構、耐性があったりして…^^;
by toro (2011-04-21 09:11) 

めりっさ

放射性物質を長期に浴び続けた場合の影響はどうなのか?とか海水の汚染が今後どういう影響を及ぼすのか?とか、先が見えないことが一番の不安要因ですね。
水俣病などの公害病の教訓もありますし…。
あと30年程度しか生きないであろう私たちと、60年以上生きる子どもにとっても意味は違ってくるように思います。
そんなこんなで、むやみにおびえてもしょうがないけど、用心するに越したことはないと思ってます。
by めりっさ (2011-04-23 09:42) 

toro

*めりっささま*
放射性物質の積算と半減期との兼ね合いを、どのように考えるのか…。
文科系の人間には、ここが限界です^^;
子どもたちにはね。私もとにかく安心できる状況を作ってあげたいです。
考えてみるといろいろな不安要因があるなあ、と思っていますが、
もし「避難せよ」となったときに、一体どこへ避難しろというのか? と。
全然わかりません。
西へ、北へ、と思っても…。やっぱり自宅を離れたくない、と思います。
いま避難されている方々がどんな思いをされているのか、想像するだけでも
へとへとです。
そして申し訳ないという気持ちが先行してしまいます。
それだけではなく、これから経済も不況となって、どん底になるでしょうねえ。
どうなるのかなあ。
by toro (2011-04-25 07:44) 

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