最近読んだ本 [本の感想]
昨日まで北海道に、またも行ってしまいました。晴れたり、雪が降ったり、暖かかったり、寒かったりの北海道でしたが、旅日記はのちほど……。
まずこちらの話を。
「ああ、これはまるでD君!」と表紙の写真を見て、手に取った本。
ピンクのお鼻とハチワレ…そして後姿なんてD君にクリソツで、は~と崩れそうになったが、内容がまた泣かせるお話だった。
この猫のオスカー君。アメリカはロードアイランド州プロヴィデンスにあるナーシングホームで暮らしている。
あるとき、ここで働く看護師のメアリが気づくのだ。オスカーはこの世を去っていこうとする認知症の患者さんに寄り添うということを。それも、予知するかのように亡くなる数時間前に患者のベッドに飛び乗り、その人のすぐ横で丸くなりながら寝るのだそうだ。
そうして葬儀屋さんがその人を連れ去るまで、ずっと付き添うのだという。
これだけ読むと、死んでいくことを予知されて怖いような気もするのだが、読んでいくと、オスカーという猫が存在するだけで、患者さんもその家族も、そして看護師、医師もまた気を紛らわせることができ、とても和んでいる様子が窺える。
当初、この本の著者のデイヴィッド・ドーサ医師は、メアリの話すことを疑り深く聞いているのだが、オスカーがすることを見ているうちに、メアリの言う不思議な「オスカーの予知能力」を目の当たりにし、やがてはオスカーが看取った患者さんの家族に話を聞きに行くまでになる。
そして訪ねた家族はそれぞれ言い方は違えど、「オスカーに助けられた」と言う。
介護・看護の大変さ、家族の苦労、看護師や医師の思いもこの本では語られていて、身につまされる思いもする。しかしオスカーの存在、ほかに暮らしている動物たちの存在が、介護や終末期にとても役に立つのだということを知らされる。
動物の持っている能力の高さ、底力を見せられたような気がした。
猫好きである人にも読んでもらいたいが、介護をしている最中の人にもよんでもらいたいな、と思った。
この著者であるドーサ医師。すごくいい人なんだ。
ただ、アメリカの公的保険制度というのは、日本ほど充実しておらず、調べたところによると65歳以上には「メディケア」というものがあるそうだが、リハビリなどを受けている当初100日間(スキルド・ナーシングホームに入所している場合)は保障するものの、長期の介護に関しては保障外なのだそうだ。
そうなると長期でこういうナーシングホームでお世話になれる人というのは、それなりに貯蓄がある人。富裕層であるということが考えられる。
なので、日本と事情が異なる点は多々あるのかもしれないが、しかし、介護する人される人の悩みというのは、万国共通なのだ。
延命治療をするのかしないのか、という点で悩むのもそっくり。
先進国で医療を受けるというのは、どこも同じ選択で頭を悩ます結果となるんだということがよくわかる。
いずこも同じというべきか。
猫の可愛さもさることながら、なかなか考えさせられた本でもあった。
(クリックすると大きくなります)
昨日の飛行機のなかから、綺麗な夕日と富士山が見えました。そろそろ羽田に到着するという辺りです。
「いいことがあるといいな~」なんて思いながら撮りました^^;
おしまい。
追記…またもすっかり忘れていました。このブログは2005年3月1日に始めたものでした。ということはもう5年? 何とか続いていますね~^^; これもひとえにいらっしゃってくださる皆様のお陰。いつも自己満足にお付き合いいただき、ありがとうございます。あ~、自筆で書こうかなあなんて思っていたんでした~。タイミングを逸してしまった(笑)
たぶん、まだまだ続けます。「継続は力なり」。続けてナンボ、と思っているので、はい。それにここは、相変わらず私の「社会の窓」だと思っていますよ~。引きこもり主婦は変わりそうもないですね~^^;
まずこちらの話を。
「ああ、これはまるでD君!」と表紙の写真を見て、手に取った本。
ピンクのお鼻とハチワレ…そして後姿なんてD君にクリソツで、は~と崩れそうになったが、内容がまた泣かせるお話だった。
この猫のオスカー君。アメリカはロードアイランド州プロヴィデンスにあるナーシングホームで暮らしている。
あるとき、ここで働く看護師のメアリが気づくのだ。オスカーはこの世を去っていこうとする認知症の患者さんに寄り添うということを。それも、予知するかのように亡くなる数時間前に患者のベッドに飛び乗り、その人のすぐ横で丸くなりながら寝るのだそうだ。
そうして葬儀屋さんがその人を連れ去るまで、ずっと付き添うのだという。
これだけ読むと、死んでいくことを予知されて怖いような気もするのだが、読んでいくと、オスカーという猫が存在するだけで、患者さんもその家族も、そして看護師、医師もまた気を紛らわせることができ、とても和んでいる様子が窺える。
当初、この本の著者のデイヴィッド・ドーサ医師は、メアリの話すことを疑り深く聞いているのだが、オスカーがすることを見ているうちに、メアリの言う不思議な「オスカーの予知能力」を目の当たりにし、やがてはオスカーが看取った患者さんの家族に話を聞きに行くまでになる。
そして訪ねた家族はそれぞれ言い方は違えど、「オスカーに助けられた」と言う。
介護・看護の大変さ、家族の苦労、看護師や医師の思いもこの本では語られていて、身につまされる思いもする。しかしオスカーの存在、ほかに暮らしている動物たちの存在が、介護や終末期にとても役に立つのだということを知らされる。
動物の持っている能力の高さ、底力を見せられたような気がした。
猫好きである人にも読んでもらいたいが、介護をしている最中の人にもよんでもらいたいな、と思った。
この著者であるドーサ医師。すごくいい人なんだ。
ただ、アメリカの公的保険制度というのは、日本ほど充実しておらず、調べたところによると65歳以上には「メディケア」というものがあるそうだが、リハビリなどを受けている当初100日間(スキルド・ナーシングホームに入所している場合)は保障するものの、長期の介護に関しては保障外なのだそうだ。
そうなると長期でこういうナーシングホームでお世話になれる人というのは、それなりに貯蓄がある人。富裕層であるということが考えられる。
なので、日本と事情が異なる点は多々あるのかもしれないが、しかし、介護する人される人の悩みというのは、万国共通なのだ。
延命治療をするのかしないのか、という点で悩むのもそっくり。
先進国で医療を受けるというのは、どこも同じ選択で頭を悩ます結果となるんだということがよくわかる。
いずこも同じというべきか。
猫の可愛さもさることながら、なかなか考えさせられた本でもあった。
(クリックすると大きくなります)
昨日の飛行機のなかから、綺麗な夕日と富士山が見えました。そろそろ羽田に到着するという辺りです。
「いいことがあるといいな~」なんて思いながら撮りました^^;
おしまい。
追記…またもすっかり忘れていました。このブログは2005年3月1日に始めたものでした。ということはもう5年? 何とか続いていますね~^^; これもひとえにいらっしゃってくださる皆様のお陰。いつも自己満足にお付き合いいただき、ありがとうございます。あ~、自筆で書こうかなあなんて思っていたんでした~。タイミングを逸してしまった(笑)
たぶん、まだまだ続けます。「継続は力なり」。続けてナンボ、と思っているので、はい。それにここは、相変わらず私の「社会の窓」だと思っていますよ~。引きこもり主婦は変わりそうもないですね~^^;
2010-03-09 10:20
nice!(4)
コメント(6)
この前・・・「ぽちたま・・・」だったかな?日本にもそんな犬がいるようで、
なでたい! という思いから動かなかった半身の腕が動いたとか・・・
歩けるようになったとか、
犬猫の素晴らしい効力に驚いたのです。
我が家のファーちゃんは、私には十分癒しの力を持っていますが・・・
おっかさんにはどうかな?
母自身が・・・寝て、食べて・・・猫のようだよ~!^^;
5周年、おめでとさんです。
ってことは・・・私もかな? 5年で、随分、村人口、増えましたね~。
by こぎん (2010-03-10 08:14)
*こぎんさま*
犬猫の力って計り知れないようですね~。
それでも犬猫を嫌う人もいるわけで…どうなのかなあ、なんて思うことも。
ファーちゃん、元気でいて欲しいですわ~。こぎんさんの大事な相棒ですね。
お母様も癒されるといいなあ。
そうそう、こぎんさんも5年だと思いますよ。
お互いにおめでとさんです^^
by toro (2010-03-10 08:42)
*もりけんさま*
ありがとうございます。
by toro (2010-03-10 08:42)
またしても北海道でしたか?^^
5周年おめでとうございまーす!
(2005?あ、そういえば私も9月で5年です〜。)
アニマルセラピーというのもずいぶん浸透してきてるみたいですね。
施設に入る前に2度お世話になったショートステイ(そちらは配食サービスとショートステイのみのところだったかな?)そこでは2階で大型のワンコ、3階では猫ちゃんが生活していました。
だんママは2階のみだったので大型犬はおだやかで、そっとよりそってくれるようなやさしい子でしたよ。^^
しかし、うちのだんママ・・・面接で「私キライなのよ〜。ほら、口が変でしょ〜?いやだわー」だって(ー”ー)むぅぅ・・・
我が家に犬猫が迎えられない大きな理由がそれです・・・。(泣)
by nakasama (2010-03-10 12:37)
後の記事・・・まぁ!ですね。
私の大好きな小学校の先生の息子が・・・やっぱり失踪で・・・
最後の足跡は、船だったようです。乗船名簿にあったけれど、
その後の手がかりがない。
生きているのか死んでいるのか、分らないというのは、
親不孝で、家族はいたたまれないです。悲しみ以上のかなしみです。
by こぎん (2010-03-10 19:44)
*nakasamaさま*
またも北海道に行ってきてしまいました^^; ぼちぼち旅行記を書きます。
nakasamaさんも5年になりますか。早いですよね~。
アニマルセラピーと思ってかどうかはわかりませんが、以前介護していた
オバアサンの特別養護老人ホームにも猫と犬がいて、オバアサンは動物
好きだったので、勝手に名前をつけて可愛がっていました。
可愛がっているときの表情は柔らかくなるんで、いいんだろうなあとは
思っていましたが…。
だんママさん。趣味嗜好は変わりませんか~、残念ですね~^^;
*こぎんさま*
ねえ、飲み友達は皆、しょうがないよね…と諦め始めています。
もう警察が「片付けていい」なんて言ったとき、ガックリきました。
いろいろと生い立ちが複雑な人だったんで、妹さんもかなりご苦労を
されていて、それでこんな結果というのがいたたまれないです。
付き合っていた彼女というのが、どうしても変なんですけどね~。
by toro (2010-03-11 08:21)