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これは面白い [本の感想]

もう3月ですね。ひとりでビックリしています。時間が過ぎるのがものすごく早い。そして、いまの1秒はもしかして以前の0.8秒くらいなんじゃないの? と変な妄想を抱いていまして。すると一日24時間というのは以前の19.2時間くらいで、4.8時間も損しているのか? ……なんて……無駄な妄想です(笑) いやいや、以前の0.95秒くらいですね、きっと(ウソ)。



さて、大河ドラマの「龍馬伝」。相変わらず視聴していますが、こんな本を読んでしまいました。

龍馬の黒幕 明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン (祥伝社文庫)

龍馬の黒幕 明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン (祥伝社文庫)

  • 作者: 加治 将一
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2009/06/12
  • メディア: 文庫

もともと「フリーメーソン」と聞いただけでも、飛びついてしまうのだけれど、これが龍馬ときたら読まないわけには行かないだろうと手を出してしまった代物です。

きっと、いわゆる「とんでも本」の部類に入るのだろうが、これが面白い!

「明治維新が起きた裏側ではフリーメーソンが暗躍していた」ということを前提にして、その周辺のことをさまざまな文献を用いて読み解いていくのですが、これがいちいち「なるほど」と思わせるほど説得力があって、実に面白いのです。

長崎のグラバーさん。これを読むとかなりのご活躍^^;

以前、グラバー園に行ったとき、グラバーさんはフリーメーソンだったという記述を見つけて、「おおっ!」とひとりで色めき立ったことがあったけれど、「ここに繋がるのか~」とニヤニヤしながらこの本を読み進めてしまいました。

それでです。坂本龍馬は新撰組に殺されたというのが定説になっているが、どうにもこうにもおかしなことが多すぎると、この著者は考えました。

龍馬の身近にいた人々の動きがあまりにおかしいと。

人が襲われたのなら、普通はこうするだろうと思うようなことをしていないし、周りもそれに気づいていないようなのだと。

さらには龍馬が殺されたときのことが文献としてもあまり残っておらず、証言をする人が出てきたとしても、殺されてから何年も経ってようやく口を開くという有様で、あまりに不自然すぎると言うのです。

じゃあ、誰が何のために、どうやって龍馬を殺したのか。

これを読んでいる限りでは、龍馬は人を殺めてまで革命を起こすことは考えていなかった人物のよう。この著者はそうした龍馬の性格をも念頭に置いています。そしてそうした性格の男で、さらにフリーメーソンとの関わりを考えていくと……。

龍馬の暗殺犯が浮かび上がってくる、というあんばい。

お好きな方はぜひ読んでみてください。面白いです^^


私自身は歴史ものというのがあまり好きではなく、「歴史は繰り返される」という言葉がまず嫌いで、歴史のなかになにかを見出そうとする行為が不思議なことでしかたがないのでありました。

結局、長い流れで見ることがあまり得意ではありません。一方、こうした歴史上の出来事をピンポイントで考えるのが面白いと思う性質のようで、「こんなことがあったのか~」といまさらながら感動をしているところです。

学生時代の日本史、世界史の授業は苦痛で苦痛で、「何時代は何年?」なんていう質問は、私にはしないでくれ~と叫びたいほど苦手であります。なので、いまも「何時代が何年?」というのがあまりわからず、「いい大人なのに」と言われる始末……。

しかし、いままで興味のなかった歴史ものに、いまになって改めて感動できるおめでたさでありますよ~。





さて余談ですが、フリーメーソンの話がお好きな人の中には、鳩ポッポさんが「友愛」と言い出したとき、「むむ、それはフリーメーソン?」と思った人は少なからずいたはず。

私がそうでした^^;

面白すぎです。







ところで、現在我が家には姉のお犬様が滞在中です。

つい最近まで手術・入院をしていた病み上がりのNちゃんなのですが、あいにく退院後すぐに姉が出張となったため、いつもNちゃんを頼む友人にお願いするのは忍びなく(何かあっては申し訳ないと)、だったら妹のところへ頼もうということになり、我が家にやってきたのでありました。
N.JPG
なんか、おっさんぽい顔をしている(笑)

久しぶりに動物が家にいるというのは、いいもんだなあ~と思っているところです。

やっぱり動物を飼うことには意味があると。

しかし姉の家には猫もいるので、猫の世話にもせっせと通わねばならず、結構忙しいです。そしてちょっと楽しい^^

また何となく、いろいろなことを考えてしまいますね~あはは~。


おしまい。
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nakasama

秘密結社(って書くと遊びっぽいですが)フリーメイソンと聞くと最近はダヴィンチコードという感じですよね?
幕末まで出て来ちゃいますか?なるほど〜^^;
鳩ポッポさんの友愛はおじいちゃんの代からだと言っておるってことは代々会員さんだってことかしら?
その線はみゆき婦人も好きそうなイメージがあります。^^;
うふふ、病み上がりのNちゃん?早く元気になるのだよ〜。
by nakasama (2010-03-02 20:13) 

こぎん

司馬遼太郎の『竜馬がゆく』が好きなダンナは、大河ドラマをブツブツ文句を言いながら、
それでも観てます。
面白そうですね。こういうの好きだわ。

N君、男前じゃないですか? 前にお散歩させていたワンかな?
猫は?? 純血のかしら? マダム姉なので・・・。
by こぎん (2010-03-02 21:47) 

toro

*nakasamaさま*
ホント、面白かったですよ、これ。ひねくれものにはぴったり(笑)
…鳩ポッポさんは、大金持ちだし、怪しいですよね。
この本を読んだ後、日本の今の政治もフリーメーソンが暗躍しているのか?
なんて、またもしょうもない妄想をして、一人で楽しんでいます^^;
Nちゃん、甘えっ子で大変です~!

*こぎんさま*
大河ドラマの脚本家さんは、ずいぶんと脚色していますよね。
当然と言えば当然ですが、史実に基づくと言っても、その史実のどこに
真実があるのかと考えると、誰もわからないところに行き着く可能性も
あるわけで、いろんな見方があっていいんだろうなあ、と思っています。
Nちゃん、オッサンぽい顔をしていますが、女の子なんですよ~^^;
そうです~。前に散歩させていたワンコです。
猫は思いっきり雑種ですよ。。。一匹は無理やり連れてこられた猫で、
一匹はうちに捨てられていた猫なのでした。
昨日は寒かったので、外猫には湯たんぽですよ~。

*もりけんさま*
*あんぱんち~さま*
ありがとうございます。
by toro (2010-03-03 10:07) 

mamire

こんばんは。
私も歴史は苦手なんです。特に、竜馬の活躍した江戸末期はとても苦手。
フリーメーソンと結びつけるなんてどきどきしちゃいますね。
歴史は苦手でも、チャンバラ小説は大好きです。
大河ドラマの「龍馬伝」もしっかり見ています。
こちらはチャンバラというより、青春物語風だからかしら。
どちらかと言うと、香川照之さんの岩崎弥太郎が好きですが。

祥伝社文庫といったら、今は、佐伯泰英さんにはまっています。
悪をつぎつぎなぎ倒すというのは、ストレス解消にはもってこいというところでしょうか。
Nちゃんの病気は回復したのかしら。
お世話ご苦労様でした。
by mamire (2010-03-13 17:47) 

toro

*mamireさま*
歴史が苦手な方が、ここにもひとり^^; …最近やっと、とんでも本ばかり
読んでいますが、幕末の頃のことがわかってきました…。
だいたい「幕末」の意味もわかってなかったです…。
時系列で憶えろと教え込まれると、嫌いになりますよね~。
物語になっていればわかるんですけど。
昨日の龍馬伝も面白かったですね。
…おお、悪をなぎ倒す話ですか。それは爽快でしょうね。
Nちゃんはお陰様で、元気になりました。ありがとうございます。
by toro (2010-03-15 07:40) 

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