キヨシロー、天へ

「腸骨に転移」という報道があったとき、キヨシローはもうダメかもしれないな…と思っていた。

２日の晩、姉から携帯にメールが入っていて、「清志郎が死んじゃったね」と一言書かれていた。

それに気づいたのは３日の朝で、朝刊を開いたらキヨシローの死を伝えていて、同時に姉のメールも読んだわけだけど…。

「あ～、やっぱりダメだったんだ」と、ただそう思った。

高校、短大に通っていた頃、大好きだったキヨシロー。何度、ライヴに足を運んだことか。

３０代、４０代になってからは遠くからではあるが、キヨシローの音楽活動はTVなどで見聞きしていた。

頑張っているキヨシローはいつもそこにいた。



キヨシローの死に大きなショックを受けるかと思っていたけど、そうでもなかった。

なぜかな。

わからないけど、キヨシローは天使になったんだな、と思った。

美しい音楽を奏でるために天に帰っていったんだよな、と思った。


ワイドショーを見ると「反骨のロッカー」という言葉が何度も繰り返されていた。

私はキヨシローを反骨のロッカーとは思っていない。

反骨心で歌を歌っていたのではなく、当然の行為として歌っていたのだと思っている。

キヨシローの素直な気持ちを表していただけだ。

それが権力や体制に反することだから「反骨」となったのだろうけれど、当然の行為を素直に行っていただけだと思う。



平和の望むのは当然のことではないか。

それをただキヨシローは歌で表していただけだ。

権力や時勢や因習や体制が平和を望んでいないから、反骨になってしまっただけではないか。


簡単に「反骨のロッカー」と命名して片付けてしまうマスコミ、音楽評論家に少々嫌気が差した。







何故だかわからないけど、キヨシローは祝福されながら天に召されたような気がしてならない。







こんな腐った世の中で頑張ってきたキヨシロー。お疲れ様。

今度は天から美しい音楽を奏で、降り注いでもらいたい。


清志ちゃん、ありがとう。




おしまい。

コメント 5

マダムは好きだったのですね・・・。
私は「さなえちゃん」位しか知らないかも。
オリジナルじゃないし・・・古井戸の曲だった記憶がありますが、
なぜか、清志郎の声が・・・
核を取り上げた歌などもあったんですね～。
天使姿は似合うかも・・・家の近くにいた「ピンクちゃん」ともちっと被るな～。
でも、体制側の天国じゃなくて・・・異端の天国？？
命を全うしたです。ご冥福を祈ります。
by こぎん (2009-05-08 10:08) 

*こぎんさま*
さなえちゃんは古井戸ですね～。
清志郎の葬儀でチャボが悲しそうにしていたのが印象的でした。
RCサクセションを聴こうと音源を探すと、全部レコードで（笑）
久しぶりにレコードプレーヤーを回しましたよ～＾＾；
CDが普及しだした頃から、RCサクセションを買っていないということがわかりました。
……やっぱり、清志郎は天使になった気がするなあ～。
by toro (2009-05-11 08:29) 

*kaz-iさま*　ありがとうございます。
by toro (2009-05-11 08:30) 

toroさんこんばんわ。
ご訪問ありがとうございました！

リンパ管症ってことは、きっと熱が出てたのではないかなぁ〜？と・・・
ふわふわ夢の中で歌いながら旅立ったのではないかなぁ〜？
と勝手に思っております。
「地味変」全然開かなかったですが、告別式終わってやっとイェーイ！が聞けるようになりましたよん。
ラジオからRCサクセションが流れてくるとちょっと切ないですねぇ・・・（涙）
by nakasama (2009-05-11 23:17) 

*nakasamaさま*
わざわざお越しいただき恐縮です。
癌性リンパ管症に罹ってしまうと、もう治らないようですね。
ああ、そうだったのか…とだんだんとジャブのように清志郎の死が効いてきました。
悲しいですねえ。
by toro (2009-05-12 09:07)