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いじめについて考えてみた。 [自分のこと]

「子どもがいないんだから、そんなことわかりようもないだろ」というお叱りを受けそうだが、あえて自分の小さかったときのことを思い出して考えてみた。

カミングアウトである…(?)

私はいじめっ子だった(ようだ)。母から聞いた。

自分でもいじめられた記憶がないから、いじめっ子のほうだったんだと思っている。

無意識の罪ってあるかもしれないし。

ここからは母から聞いた話。なんたって私自身はほとんど記憶がないのだ^^;

私が小学生だった頃。

ある日「toroちゃんがいじめをしている」という話が、PTAからまことしやかに出てきたそうだ。

もと教師である母は、「ある意味」で教育熱心だったのだと思う。「勉強しろしろ」とは全く言わなかったが、学校行事など、子どもに関わることはきちんとしてくれた人だ。

そのため、PTAの会合にもちゃんと出ていた(父親もまだ生きていた頃のことだと思うし。。。となると、1年生~4年生の間の出来事だろう)。

それを聞いて母は私に問いただしたそうだ。

「toro、何で●●ちゃんを無視したりするの?」とな。

どうやら私はある女の子を集団で無視していたらしい。

そこで私が答えた内容は、<●●ちゃんは先生に何でも告げ口をして、私たちはとても理不尽な仕打ちを受けている。言っても聞き入れられないので無視をするようになった>ということだったそうだ。

なるほど。私が言いそうなことだ。何となくその光景が思い浮かんできた。

自分で言うのもなんだが、弱い者いじめをした記憶がない。弱い人には優しく、強い人には厳しくという、どちらかというと正義の味方的な感覚の持ち主であった。それは母もよく知っていた。

そこで母はどうしたかというと、私の言ったことを信じてくれて、そのとおりにPTAだか、その子の親にだか話をしたのだという。

で、その後どうなったかというと、いじめの問題は俎上に上らなくなり、終結したようだった。

私はといえば、どうでもよかったんだと思う。無視するもしないも、たぶん好きな子ではなかったのだろうし、あまり話をしたくなかったのだろう。

だが細ーい記憶をとにかく辿れば、そのいじめの首謀者は私ではなかったと思う。

ただ、ドーンと強い子に見られていたから、「あんたがやったんでしょ」とよく言われた(笑)

子どもでも、中には小賢しい子がいるしな。単純に私はターゲットになりやすかったんだね。

そういう意味では、私も危ない橋を渡っていたのだ。だって、やってもいないのに「toroちゃんがやった」と言われかねない立場だったから。でもね、「どうでもいいや」といつも思っていたのだ。

それはさておき、ここで言いたいことは母のとった行動のことである。

正しいか正しくないかは別として、「自分の子ども」の言い分を受け入れてくれたのである。

そして、「自分の子ども」の代弁を一応してくれたということだ。

まあ、この親にしてこの子ありだから、母も正義の味方的な人間である。ときどき大岡裁きをしていたようであるから、ここでもPTAでバサっとやったであろうことは想像に難くない。

それで一件落着だ。

<追記>この時点で、私は無視することもいじめになるんだ。相手はそう思うんだと理解したと思う。その彼女には悪かったな、と思うと同時に…(↓下に続く…)。

その後、いじめなんてことにもうんざりしていたし、だからと言っていじめられるような子どもでもなかったので、短期間で一匹狼的な少女へと成長したのである(笑)←(おおげさ^^;)

だから、「いじめなんてくだらねー」と思っていたし、「そんな暇があるんだったら他のことをしろよ」とも思っていたな。まあ、家庭環境からしてそれどころではなかったということもある。

さて、思うことは、例えば、今回いろいろと取りざたされているいじめについて、子どもが自殺してしまった後の状況でしか親の声が聞こえてこないということだ。

どうも、学校が悪いとか、教育委員会が悪いとか、文部科学省が悪いとか、何とも本質を見えなくする責任の押し付けしかされていない。マスコミもほとんどそういう論調だ。

でさー、子どもがいじめを受けていると思われる親はどのような考えを持っているんだろうか。あるいは、子どもがいじめをしていると思われる親はどのような考えを持っているのだろうか、ということが気になってしょうがない。

毎日新聞ではこんな報道があったが、

<いじめがあった時「いじめる方が悪い」と考える子どもが中学、高校で半数にも満たないことが、民間団体の調査で分かった。また、いじめを受けた際に相談できる相手を聞くと「教師」はわずか19%で、「いない」と答えた子どもは2割を超えた。文部科学省の統計報告がいじめ自殺をゼロとしてきた裏で、標的の子が罪の意識の希薄な子どもに追いつめられた上、周囲の大人が十分対処できていない様子が浮かび上がった。>

どう読んでも親が不在。

いじめは親が気づかないものなんだろうか。親にも相談しない(できない)ということなんだよね。

いじめている側の親は気づきにくいものだと思うけど、いじめられている側は親が気づきそうなものなのにな、と思う。

気づいたりしても言えないのかな…。ここがわからない。

 

だからね、子どものいない人にはわからないことではあるんだけど、親はどう思っているんだか聞いてみたい。

たぶんね、いじめる側いじめられる側の親にも、背景にはドロッドロとした現実の悩みとか、いじめに似た問題が潜んでいると思うんだ。

それは社会全体の問題をはらんでいて、政治かもしれないし、経済かもしれないし、市場における競争かもしれないし、単純に会社でのいじめだったり、ご近所付き合いでのいじめもあるかもしれない。

結局、年齢は問わず、人としてどうなのよ! ていうことが問題になるのではないかな、と思うんだけどね。

ま~それも短絡的かな。

 

てなことで、子どもがいないオバサンがいじめについて考えてみた、でありました。

 

ちなみに、T君は幼少時代、いじめられてたそう。「いじめられていた理由は、今思えばよく分かる」と言っていた。

 

 

おそまつ。


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コメント 4

ウチも子どもいないのでなんなんだが
オトナの社会にあるイジメと
コドモたちのイジメ。
根源的なものは同じなのではないのか?
ちなみにおいらはいじめられッ子だった。
なのに、よく「いじめっ子」にされた。
たまに反撃すると辛辣だったから┐(´ー`)┌
by (2006-11-08 17:55) 

toro

*あくえるさま* ありがとうございます。
根源的には私も同じと思っています。
大人の鏡みたいになってしまっているようにも思うし。
あーだ、こーだと他人のことを言う前に、「自分はどうなの?」と
問うべきだろうな~。
イジメは後味が悪いから、嫌なものだと思うんだけど。
by toro (2006-11-09 08:47) 

家は子ども居るんだけど・・・よく分からんのよ。今のこの異常なまでの騒動は。
日本の澱のようなものが複雑に絡み合っているような気がする。
今の子が親になった時代は一体どうなっているのだろうか。
by (2006-11-11 20:45) 

toro

*こぎんさま* ありがとうございます。
本当に異常な状態だと思います。だいたい、自己認識の低下というか、
自分は何者?すらわかっていないような状況で、騒ぎまくっているような
気がしてならないです。
想像力の低下ともいえそうで、発した一言の先を読むという行為も
されていないような気もするし。
どうなっていくんでしょうね。
by toro (2006-11-13 09:06) 

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