11年前の今日…。

阪神・淡路大震災から１１年が経つ。

まだ京都に住んでいた頃だ。

先日亡くなったお祖母ちゃんが、もう一人暮らしが無理になり、何とかしようとしていたとき。

はからずも、地震が起きる前日に義母とともに東京に送り出すことができた。

そのため、お祖母ちゃんは震災に遭わずに済んだのである。

地震が起きた翌日、お祖母ちゃんの家の様子を見にいった。

何かあっては…と思い、リュックに懐中電灯や、水、携帯用ラジオを入れ、向かった。

お祖母ちゃんの家に入ってみると、食器棚のなかのものが前に飛び出し、かけていた時計が近くにあった花瓶と一緒に床に落ちて壊れていた。

時計の針は５時４６分。そこで止まってしまっていた。

 

あれから１１年も経つのかと思うと、少し驚きである。

その後、被災地はかなりの復興を果たし、震災があったことを感じさせないところまできた。

しかし、震災前のその姿を知っているから、すっかり変わってしまった姿に震災の陰を感じずにおれない。

地震はこんなにも風景を変えてしまうのか、ということ。

 

命を落としてしまった方々のご冥福を祈る。

コメント 6

はじめまして、こんにちは。
今朝、三宮の東遊園地に行ってきました。
風化させないように、後世に伝えていかないといけないですよね。
ＴＢさせていただきます。
by kobekko (2006-01-17 10:29) 

１１年前、朝、テレビをつけた時の衝撃は忘れられません。一体、どこの風景なのか、何があって、こうなったのか・・・その後テレビに釘付けでした。
ご冥福を祈ります。
by (2006-01-17 12:36) 

わたしも、旅行中で、本震はまぬがれました。
皆さんのご冥福お祈り申し上げます。
by 武田のおじさん (2006-01-17 13:24) 

*ボニピンさま*　はじめまして。ありがとうございます。
私も風化させてはならないと思っています。
いまも震災のあったときのことを思い出すと心が乱れます。

*こぎんさま*　ありがとうございます。
テレビに映し出された光景は、信じられないものばかりでしたね。
実際に現場を見たときの衝撃は言葉に表せません。愕然としました。

*武田のおじさんさま*　ありがとうございます。
そうでしたか。私もお祖母さんが東京に行っていてくれてよかった、
と思いました。高齢者が一人残されていたかと思うと。。。
その後ヘルパーさんたちも被災されていて、いろいろと大変なことがありました。
by toro (2006-01-17 16:21) 

つらかったですね。一夜にして風景が一変してしまうなんて。
私もその後、「焼け跡」に立ちましたが、一体どこに迷い込んだのだろうと、自分がどこに立っているのかわからなくなりました。時間も方向感覚も全て失ってしまった感じでした。
by こーさん (2006-01-17 22:12) 

*こーさんさま*　ありがとうございます。
この頃、東京に送り出せたお祖母さんだけではなく、ダンナの遠い親戚の一人暮らしのおばあさんも抱えていたので大変だったんですよー；；　頼りのヘルパーさんや家政婦さんも被災されてしまって途方にくれました。
「お金や物なんかちっとも大切ではない。やっぱり大切なのは人なんだ」とつくづく思い知らされた震災でもありました。
by toro (2006-01-18 09:59)