私のお祖母ちゃんが出てきた話 [霊感]
ある人の紹介で知り合った霊能者の彼女と初めて会ったとき、こんなことを言われた。
「ご先祖様は、あなた方夫婦にみてもらいたいと思っている」と。
私とT君は共に2番目の子どもで、次男・次女の夫婦である。まずは、家長になれという話はありえない。T君の父は長男で、T君には兄がいるわけだから、そのまま長男→長男と受け継がれていくことになっている。
この言葉を聞いたときは戸惑うばかりか、「何で私たちが?」という疑問が浮かんできた。
霊能者の彼女がそう言ったからといって、ご先祖様をみていくわけにはいかないし、「2人で個人的に供養をしていくしかないよね」と言っているくらいだ。
しかし、確かにご先祖様や親類関係で亡くなった人々は、うちに来ては何かを訴えてくるように感じる。
私の母は、ガンを患ったのだが、とりあえず3年生存を乗り越えた。ところが、4年目に入ってから首にしこりができ、母はおかしいと思ったのだろう。「toro、この首のしこりはおかしいと思うから、お医者さんに検査してもらうことにした」と言ってきた。
それからだ。ひとりで家にいてぼーっとしていると、お祖母さんの姿が見え始めたのだ。私の母方のお祖母さんである。
「あっ、お祖母ちゃんが来ている」…。どうやら、母を心配して来たらしいということがわかった。
そのことを姉に言うと、「またまた~、何言ってんのよ」と請合ってくれない。姉は私がそういうことを感じるのを信じておらず、またたわごとを言っていると思っていたようだ。
ところがその数日後、姉は「お祖母ちゃんの夢をみた!」と、実家で大騒ぎをしたらしい。初めての経験だったので、驚きまくっていたという。
母は比較的、勘の強い人なので私の言うことを「そうかもしれないね」と請合ってくれるのだが、姉は信じようとしていなかった。しかし、その夢をみてからというもの、考え方ががらりと変わった。私への接し方も変わったのだから、何だか変な感じもするが…。
はたして母の首のしこりはガンだった。お祖母さんが心配して出てくるくらいなのだから、そうだったのだろう。
その後、抗がん剤治療をし、母の友人の霊能者がどなたかに頼んで祈祷もしてくれたらしい。お陰さまで母のガンは消え、いまは元気にしている。
そして、やはり、母の友人の霊能者もお祖母さんが来ていたことは知っていたという。
本当にあった話である。
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