誕生月間終了~展覧会の話 [芸術・文化]
誕生月間は終了~! いろいろとイベントを用意し、盛りだくさんの11月でした。
ゴルフには行っていないけど^^;
そして今回の誕生月間は前記事のキヨシロー、赤瀬川さんの展覧会を含め、いくつか展覧会に足を延ばし、とても楽しく過ごしました。
最後に行ったのはこちらの展覧会。
行われたのは、あの懐かしの渋谷パルコのなかにあるギャラリーでした。
私にとって渋谷は鬼門なので、あまり行きたくない場所ではあるのですが、とても好きだったナンシーさんの展覧会とあれば行かないわけにはいきません(以下、敬称略)。
これまで写真撮影不可が多かった展覧会も、最近では撮影可の場所が増えてきました。
ということで、ナンシーの展覧会で写真が撮れたのはこれ。
「馬場かよ」……って突っ込みの声が聞こえてきそうですが(笑)
こんな展示も。
さあ、誰でしょう?
亡き人の作品展示は、その企画者(キュレーター含む)の手腕にかかっていると思うのですが……たとえばコンセプトとか、メインとするものとか。
前記事でキヨシローの残念な展覧会に対して、ナンシー関の「顔面遊園地~ナンシー関 消しゴムの鬼~」はよくできていました。素晴らしかった。
これは町山広美さんが手がけられていて、ナンシーと友人関係にあり、ずいぶんと対談もしていたと思います。共著もありますね。
そんな人が企画し、展示に携わったからでしょう。ナンシーの文章(名言)を抜き取った垂れ幕のようなものが、展示されていたのですが、それがいちいち面白い。いいところを抜き出していると感じました。
また消しゴムの分類も秀逸で、これはナンシーのことがわかってないとできないと感心しました。
うまい! の一言。いい展覧会でした。
ついでを言えば、渋谷パルコという場所。その文化的背景が、実にナンシー関とマッチしている。キヨシローの宝塚と違って、渋谷はピッタリな感じ。
はじめナンシーのこの展覧会は大阪で行われました。そのとき、やっぱり「なんで大阪?」と思ったものです。果たして大阪での評価というのはどうだったのでしょうか。観に行っていないので、こればっかりはわかりませんが。
今回の渋谷での展示風景はこちらで見られます。→●
好きだった丁稚。
そして12月。師走となったときに行ってきたのは、資生堂ギャラリーで行われている荒木経惟さんの写真展です。
目を凝らしてみると、着ぶくれした私も写っていますが(笑)
「荒木経惟 往生写集-東ノ空・PARADISE」と題された写真展。
荒木さんのいまの心象が写しだされているかのような写真の数々でした。
こちらは太っ腹で、すべて撮影可。
この展示が素晴らしい。
(パノラマ写真はクリックすると大きくなります)
ギャラリーの壁にもう一枚壁を作って、窓枠をはめているのです。その窓枠に空の写真を収めて、地上の写真はその下にマウントせずに貼り付けています。
素晴らしいと思ったのは、この窓枠の位置。まるで本当に空を見上げるような位置に空の写真があるのです。
この写真(空)を見上げるという動作が、なんだかとても感動を呼び起こすわけで、じわーっと心に染み入ってきました。
「ああ、荒木さんは、いまこんな心境なんだ」と。
これは現場に行って観ないとわからないと思います。
もう一つはカラーの写真の数々で、耽美な印象を受けるもの。
つくづく芸術家である荒木経惟を感じました。
こういう、いま生きている人の写真展というのはご本人の意向がはっきりとしていて、観るほうも、その才能をダイレクトに受け取ることができます。
これは生きたもん勝ちという気がしないでもありませんが、本人が選択できる強みというものがあるのでしょうね。亡き人の展覧会については、本当に企画者の解釈だったり器だったり、そんなことで出来上がりが左右されるという、何とも致し方ない現実があると。
今回、キヨシロー、ナンシー、アラーキーの展覧会に行って、しみじみと感じたことでした。
芸術の秋でもありましたわ~。あんまりアカデミックではないですが^^;
あ、そうだ。赤瀬川さんの町田市立文学館で行われている展覧会にも行っていました。こちらは、改めて次回に。
おわりです。
ゴルフには行っていないけど^^;
そして今回の誕生月間は前記事のキヨシロー、赤瀬川さんの展覧会を含め、いくつか展覧会に足を延ばし、とても楽しく過ごしました。
最後に行ったのはこちらの展覧会。
行われたのは、あの懐かしの渋谷パルコのなかにあるギャラリーでした。
私にとって渋谷は鬼門なので、あまり行きたくない場所ではあるのですが、とても好きだったナンシーさんの展覧会とあれば行かないわけにはいきません(以下、敬称略)。
これまで写真撮影不可が多かった展覧会も、最近では撮影可の場所が増えてきました。
ということで、ナンシーの展覧会で写真が撮れたのはこれ。
「馬場かよ」……って突っ込みの声が聞こえてきそうですが(笑)
こんな展示も。
さあ、誰でしょう?
亡き人の作品展示は、その企画者(キュレーター含む)の手腕にかかっていると思うのですが……たとえばコンセプトとか、メインとするものとか。
前記事でキヨシローの残念な展覧会に対して、ナンシー関の「顔面遊園地~ナンシー関 消しゴムの鬼~」はよくできていました。素晴らしかった。
これは町山広美さんが手がけられていて、ナンシーと友人関係にあり、ずいぶんと対談もしていたと思います。共著もありますね。
そんな人が企画し、展示に携わったからでしょう。ナンシーの文章(名言)を抜き取った垂れ幕のようなものが、展示されていたのですが、それがいちいち面白い。いいところを抜き出していると感じました。
また消しゴムの分類も秀逸で、これはナンシーのことがわかってないとできないと感心しました。
うまい! の一言。いい展覧会でした。
ついでを言えば、渋谷パルコという場所。その文化的背景が、実にナンシー関とマッチしている。キヨシローの宝塚と違って、渋谷はピッタリな感じ。
はじめナンシーのこの展覧会は大阪で行われました。そのとき、やっぱり「なんで大阪?」と思ったものです。果たして大阪での評価というのはどうだったのでしょうか。観に行っていないので、こればっかりはわかりませんが。
今回の渋谷での展示風景はこちらで見られます。→●
好きだった丁稚。
そして12月。師走となったときに行ってきたのは、資生堂ギャラリーで行われている荒木経惟さんの写真展です。
目を凝らしてみると、着ぶくれした私も写っていますが(笑)
「荒木経惟 往生写集-東ノ空・PARADISE」と題された写真展。
荒木さんのいまの心象が写しだされているかのような写真の数々でした。
こちらは太っ腹で、すべて撮影可。
この展示が素晴らしい。
(パノラマ写真はクリックすると大きくなります)
ギャラリーの壁にもう一枚壁を作って、窓枠をはめているのです。その窓枠に空の写真を収めて、地上の写真はその下にマウントせずに貼り付けています。
素晴らしいと思ったのは、この窓枠の位置。まるで本当に空を見上げるような位置に空の写真があるのです。
この写真(空)を見上げるという動作が、なんだかとても感動を呼び起こすわけで、じわーっと心に染み入ってきました。
「ああ、荒木さんは、いまこんな心境なんだ」と。
これは現場に行って観ないとわからないと思います。
もう一つはカラーの写真の数々で、耽美な印象を受けるもの。
つくづく芸術家である荒木経惟を感じました。
こういう、いま生きている人の写真展というのはご本人の意向がはっきりとしていて、観るほうも、その才能をダイレクトに受け取ることができます。
これは生きたもん勝ちという気がしないでもありませんが、本人が選択できる強みというものがあるのでしょうね。亡き人の展覧会については、本当に企画者の解釈だったり器だったり、そんなことで出来上がりが左右されるという、何とも致し方ない現実があると。
今回、キヨシロー、ナンシー、アラーキーの展覧会に行って、しみじみと感じたことでした。
芸術の秋でもありましたわ~。あんまりアカデミックではないですが^^;
あ、そうだ。赤瀬川さんの町田市立文学館で行われている展覧会にも行っていました。こちらは、改めて次回に。
おわりです。
あぁ〜、ナンシーさん懐かしいなぁ〜。
そうでしたか12年も前に亡くなられていたとは知りませんでした。
同世代だったのですね、古き良き時代のにほいです...。
荒木さんの写真展toroさんの写真十分迫力伝わって来ますよ〜。
資生堂ギャラリーも懐かしい場所です。昔は銀座に行くたびにショーウィンドー見に行てった記憶があります。
この2週間はカンズメでコンペの作業。いまだに私ってこんな仕事してんのねって情けなくなりますが^^;指名のはずが急にこうなるご時世なので仕方なしですわ〜(ー”ー
toroさんの記事はいい刺激になります。^^
by nakasama (2014-12-10 18:01)
*nakasamaさま*
もう12年も前なんですねえ。39歳で亡くなったナンシー。早すぎる。
惜しい人を亡くしたと、当時はかなりのショックを受けました。同い年ですよ~;;
資生堂ギャラリーは、ときどき(?)いい展覧会をしますね^^;
やっぱり展示が下手くそだなあと思うときもあって、荒木さんはさすがでした。
その昔、荒木さんは電通で仕事をしていた人ですから、銀座は城下町みたい
なものですよね。
資生堂は洗練されたいいイメージがありましたが、いまはどうなんでしょう。
指名がコンペに変わったんですか? やるせないですね~。お疲れ様です。
ずいぶんと寒くなってきましたので、体には気をつけてくださいね!
*makimakiさま*
ありがとうございます。
by toro (2014-12-11 08:56)