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1408道東① [旅話]

急に涼しくなりました。そして雨が降っています。こちら神奈川ではやっと降ってくれた雨です。

あちらこちらが豪雨で大変な思いをされているなか、ここ神奈川は雲に避けられているかのように「ゲリラ雷雨」もありません。

極端な天候の変化に驚きを隠せませんが、自然への感謝をおろそかにしてきた人間への戒めであると捉えています。そして、被害にあわれている方々には本当に申し訳ない気持ちになります。

環境を破壊するような開発に何の意味があるのか。いま辺野古で行われていることにも腹を立てていますが、人口が減少している日本で、どこを開発しなくてはいけないのか、不思議でなりません。

なぜいまあるものに手を加えて「再開発」という形にしないのか。改めるだけで十分だと思っています。

新たな宅地を造成するくらいなら、空き家を利用する方法を考えてほしい。不動産業者にも、建築業者にも、そして行政にも、そういう努力を払ってもらえたら……。

広島の土砂崩れにもそういった背景が見え隠れして、亡くなられた方が気の毒で仕方がありません。

ふう、怒りたくなることがまだまだ山のようにありますが、それはさておき……。




先週、駆け足で北海道は東の地域を回ってきました。

夫T君が勤続ウン年で与えられる休暇を利用して道東を回るというので、初日と2日目に同行したのです。

なんたって気難しい猫のtbちゃんがいるので、家を空けられても2日間が限界。姉にトイレやご飯の面倒をお願いするのですが、その姉に対しては威嚇をすることもあって、何度もお願いができないという本当に気難しい娘^^;

しかし、道東は一度も行ったことがなく、でも行ってみたいところがあったので決行。行きたい場所を厳選してT君には車の運転をお願いし、ぐるりと回ってきました。

暑~い関東地方から逃げ出したかったということもあります。

まずたどり着いた場所は、中標津空港。
中標津.jpg

到着したのは14時ころでした。

こんな写真が飾られていました。リスとフクロウの微笑ましい出合いの風景です。
中標津2.jpg

あちこちに木材が使われている空港で、アラスカのフェアバンクスに似ている……かな。古い記憶なので、どうでもいい解説ですが^^;

小さな空港だからかアットホームな感じで、出口では農協の人たちが、「中標津牛乳」を配っていました。
中標津3.jpg
これが美味しかった~。
中標津4.jpg
牛乳の味がしっかりしていて、久しぶりに本物を飲んだ感じでした。

帰るのは翌日、女満別空港18:30の飛行機に搭乗予定ですから、ここからスピードアップ。

とにかくこの日に行きたかったところへ直行しました。

それは野付半島。
野付.jpg
野付半島ネイチャーセンター_2.jpg
こんな半島です。
野付map.jpg

全長26キロほどの砂嘴(さし)で、不思議な風景が広がるところです。

ここからは北方領土、国後島が見えます。この日はうっすらと見えました。初めて見た北方領土。
国後島.jpg

野付半島に振り返れば、赤い花はハマナス。
野付2.jpg

この花はたぶんハマフウロ。
野付3.jpg


オジロワシが生息していて、一年中見られるらしいのですが、それは発見できず。一頭のエゾジカが草を食んでいました。
野付4.jpg

野付半島も車両の入れないところをせっせと歩いて行けば、トドワラや原生花、野生の動物も見られたのですが、いかんせん時間がありません^^;

半島を引き返した途中にある、野付半島らしい風景「ナラワラ」へ。
ナラワラ.jpg
これは海水に浸食されて立ち枯れた「ミズナラ」の木。
この風景が見たかったのです。
ナラワラ2.jpg

パノラマ写真(クリックすると大きくなります)。
ナラワラパノラマ1.jpg

前世の記憶かわかりませんが、荒涼とした風景が好きで、どうしても惹かれてしまうのです。

これは何時間見ていても飽きない風景です。

けれど、時間がないのは前述の通り。情けない^^;





この後は羅臼へと車を走らせました。


つづく。


ちなみにT君は、2日間の同行後は一人旅で今日の夜に帰宅の予定です。オッサンの一人旅……とても羨ましいです^^
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カズ

おはようございます。
立ち枯れのミズナラがこんなにたくさんあるなんてすごい!
この景色だけでたぶん数万年の、気の遠くなるような自然の動きが凝縮されている感じですね。
なぜこの地形になったのか、1つのドングリからなぜミズナラがここに生えて、そしてなぜ海水との関係で枯れて行ったのか等々、この景色は100年やそこらでできるものじゃないですもの。


我々人類のエゴ(地球の王者は人間であるという勘違い)は続くのでしょうが、こうした自然やとてつもなく長い自然のプロセスに触れていると、根源的なことにふと気がつくこともありますね。
人類とは、お釈迦様の手のひらの上で大暴れしている孫悟空なんだなあ。我々人類はさほど賢くないような気がします(笑)。
by カズ (2014-08-29 07:00) 

toro

*カズさま*
こんにちは!
カズさんのミズナラの森の写真を拝見していました。
そのミズナラが、こんな風に立ち枯れてしまうこともあるんですね。
ここに森があったとは、到底想像ができないような場所でした。
かなり海抜が低く、佇んでいてもその低さを実感できるので、それが不思議で……。
野付半島はいまだ浸食が進んでいて、いずれは半島ではなく島になるのではないかと言われているそうです。
護岸工事が行われている箇所もあったので、時間の問題なのかもしれません。

釧路湿原も、宅地化が進んでいる影響で縮小していると聞きました。
なんと言っていいんでしょうかね……。確かに、我々人類は大して賢くない。
生かし、生かされている「それ」を簡単に忘れてしまうほどの頭しかないのだろうと思います。
しかし、ない頭を多少は使いつつ、生きていかなくてはなりませんね^^;
どうなっていくのかなあと、遠い目になります。

*空の下さま*
ありがとうございます。
by toro (2014-08-29 11:04) 

nakasama

道東2日間ですかっ?
それはまたもったいなーい!(←って言ってるから私っていつになっても行かれないわけですね。笑)
ハマフウロは何となく二輪草にもちょっと似ていてかわいい。
立ち枯れのミズナラは厳しい環境だからこその景色なんでしょうね。。。エゾリスも見てみたいなぁ。
ホント、人間なんて大自然に比べたらほんの一瞬を生きてるわけですもんね。
by nakasama (2014-08-29 17:16) 

東雲

またまたtoroさんの“弾丸!?”・・・、かと思いました~^^
道東2日間も、ご主人のその後のひとり旅も羨ましい限りですっ!

いつだったか、NHKBSの新日本風土記で、野付半島が出ていて、
機会があったら行ってみたいと思っていました。
でも、機会、って待っていてもダメなんだ!自分で作らなきゃ!!っと、
いつもtoroさんから教わっているような気がします。^^

ナラワラの風景、いいですね~!
「つづく」も楽しみにしていますね。
by 東雲 (2014-08-29 20:00) 

toro

*nakasamaさま*
猫がねえ……もう少し他の人になついてくれるような子だったらよかったのですが、
まったくです^^;
野生動物が見られたのは、結局、このエゾジカだけでした。
やっぱり道東を堪能するには、1週間くらい欲しいところですよね。

*東雲さま*
24時間以上の滞在時間があったので、弾丸とは言えないなあと思い、やや弾丸といったところでしょうか(笑)
オットの旅の計画にのっかったようなものなので、急な思い付きですよね、これは。
でも行けるときに行っておかなくては、という思いが年を重ねるとともに強くなてきました。
ぜひ、東雲さんも!
ナラワラの風景はよかったですよ~。
by toro (2014-09-01 08:02) 

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