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親戚に会う [旅話]

今回、北海道を訪れたのは、親戚の家に行くためでした。

80を過ぎたオバの二人が病気になり、治療を続けていると聞き、万が一、会えなくなってしまう前に会っておかなくては、という気持ちからです。

とくに、函館近郊に暮らすオバは遠い親戚にあたるため、本当にもう会えないかもしれないという気持ちが強くありました。姉はこのオバに何度か会っているのですが、私は二度目の対面。初めて会ったときは母にとてもよく似た人と思って驚いたことを思い出します。

とはいえ、あまり対面をしていない私より、やはり姉は思い入れが強いようで、とても気にしていました。

はじめ姉は「toroちゃんはほとんど会っていない人だし、函館に寄るのはやめようか」と言っていましたが、「いま行かないで、いつ行くのよ」と私が姉の背中を押した次第。

それで会いに行くことが決まったのです。

ところが、こちらから函館にたどり着くまでのすったもんだは前記事の通りで、函館で着陸ができずに新千歳に着いたとき、オバのところへ電話をした姉にオバが一言……「もう来なくていい」と言ったようなのでした。

「もう来なくていいって言っているよ~」と困ったように私に言う姉。

おそらく私たちを心配して言ってくれたことなのだろうと思うのですが、不器用な言い方が何とも(笑)

函館になかなかたどり着けないし、オバには「来るな」と言われるし、妹をあまり知らないところへ連れて行くことになるしで、姉も逡巡したのでしょう。

「どうしよう……。行くのをやめる?」と言い出しました。

いやいや、「いま行かないでどうするの?」と。せっかくここまで来て、会わないでどうするんだと、私は思ったわけです。

とにかく、函館に着いたらタクシーを飛ばして行こうと決め、オバの家での滞在時間は2時間でしたが、訪ねていったのでした。

着けば、もちろん歓待です^^

おなかがすいているだろうと「おばさんが作ったサラダだけどね」「おばさんが作った果実酒だけどね」「おばさんが漬けた漬け物だけどね」……と次々食べ物を出してきます。

そして、母や母の親族まで話はおよび、しゃべり倒すことしゃべり倒すこと(笑)

息子たちは独立し、夫に先立たれて、いまは一人暮らしのオバでしたが、やはり寂しさもあるのだろうと思いました。その思いが、おしゃべりにも表れていると^^;

短い時間でしたが、やっぱり会えてよかったと思います。

病気のせいで痩せてはいるようでした。昔、私が会ったときのように母に似ていると思った面影もありませんでした。

でも、部屋の中はきれいに片付けられていて、スタスタと歩いてあれやこれやしている姿を見て、ほっと一安心。大丈夫そう……。

名残惜しくも、私たちはオバの家を後にしましたが、第一の目的を果たせて満足の一日でもありました。


翌日は札幌近郊で暮らす伯母の家へ。こちらは母の姉にあたる人です。

やっぱり姉になると母ともよく似ているわけで、それがおもしろくて笑ってしまうのですが、母の従妹と同様に料理をあれやこれや作って待っていました。

大きな手術をした後だということで心配をしていましたが、会えばいままで通りに背筋もしゃんと伸びていて、てきぱきと動いている姿は80も半ばに見えない元気さ。子宮頸がんと大腸がんの手術を立て続けにしたとは思えない姿でした。

「東京オリンピックまでは生きられると言われた」と言っていましたから、本当のことはわかりませんが、でもたぶん大丈夫でしょう。

長生きをしてほしいと思います。

伯母の家には従姉妹や従姉の息子家族も来ていて、あーだこーだとおしゃべりをして5時間。さすがに長居をしてはいけないと思い、伯母の家を後にする私たち。

この頃の札幌近郊は、寒波の影響で伯母の家の周辺もかなりの雪で埋もれていました。それでも従姉妹や従姉の息子家族は車で伯母の様子を見に来たりしているのですよね。

もうさすがです^^

タクシーもぐんぐん運転して来てくれるし。

逞しさを感じるとともに、我慢強さも相当なものなのでしょう。見習わなくてはとも思いましたよ。

そうして第二の目的も果たせて、私たちは大満足。


あとは少しの観光と、少しの買い物と、美味しいものを食べればおしまい。

大忙しの二泊三日の旅でしたが、とっても濃い時間を過ごせて、充実の旅となりました。



以下は少しの観光で撮った写真から少し。

雪まつりの開幕直前。なんの雪像か謎……^^;
雪まつり1.jpg

雪まつり2.jpg

雪まつり3.jpg

自衛隊員さんたちが張り付いて、せっせと雪像を作っています。
雪まつり4.jpg


初めて藻岩山に登ってみました。新しいロープウェイやケーブルカーになったのだそうです。
藻岩山1.jpg

札幌の風景。遠くは石狩湾。
藻岩山2.jpg

藻岩山3.jpg

山並みも美しい。
藻岩山4.jpg

パノラマ写真も撮ってみました(クリックで大きくなります)。
パノラマ.jpg

だだっ広くて、大好きな北海道の風景です。
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コメント 4

東雲

大変な思いをして出かけられた北海道、
でもそのご苦労も報われたようで、良かったですね。
おば様たちも、遠路はるばるやって来てくれた
toroさんたちのお気持ち、さぞ嬉しかった事と思います。

私の親戚(オジ・オバなど)は、関東に多く住んでいるのですが、
千葉に11年住んでいたにもかかわらず、会う機会といえば、
冠婚葬祭の時だけ、でしたね・・・。
昨年父が亡くなったあと、暮れになってその後を追うように、
伯母が亡くなり、12人きょうだいが、今では5人になってしまいました。
時の流れを感じます。
toroさんを見習わなければ、と思いました。
by 東雲 (2014-02-22 10:29) 

toro

*東雲さま*
おはようございます。あったかいコメントをありがとうございます^^
何とか会えてよかった、と思った旅でした。
きっとすったもんだも、後々楽しい思い出になるだろうと睨んでいます(笑)

東雲さんのお父様は12人きょうだいでしたか。
うちの母も13人きょうだいで、いまは4人になってしまいました。
母が他界した前後に、皆申し合わせたようにパタパタと亡くなったんですよ。
親戚が多い分、寂しさも増すような気がしますよね;;
ただ母のたくさんのきょうだいのお蔭でイトコたちも多く、近所のイトコとは
よく食事会をしています。ありがたいですね~。
本音を言えば、血の繋がりなんてカンケーないと思うのですが、この血の
繋がりのお蔭で救われることもあるんだよなと思うわけで……。
適度に距離を置きつつ、仲良くしていきたいと思っています。
by toro (2014-02-24 09:01) 

nakasama

そういう年回りがあるんでしょうね〜?
うちの実家も昨年から色々と続いておりまして、父親の入院騒ぎの最中に、母方の叔父が亡くなり〜父方の叔父が同じ病院に白血病の治療を受けに行っていたり、先週は母の従兄弟が亡くなったりと、昨年兄の葬儀に来てくれた人達がたて続けにいなくなっちゃって、法事続きでございますー。
でもそのおかげでしょうか?亡くなる前に叔父のお見舞いにも行けたので何かの采配だったのかもしれないなぁ?と思えるから不思議ですね。^^;
老親たちは疲労しまくっておりましたが、1ヶ月前に大手術したとは思えないほどに逞しく立ち直っているのでビックリします。
従姉妹たちとも久しぶりに話しが出来て、ここでまたtoroさん姉妹のお話を読みながら〜
あー相談出来る姉妹がいるって心強いだろうなぁ〜と...
とっても羨ましく思いながら、、、私も血のつながりに感謝。
次に会う時はお祝い事だといいですよねー!^^

by nakasama (2014-02-25 09:37) 

toro

*nakasamaさま*
本当に……たぶんそういう年回りってあるんですよね~。
母が他界した前後は、何でこんなに続くんだろうって、気が遠く
なりそうでした^^;
ここ数年は法事は続くものの、突発的なことはなく、落ち着いていていいのだけど。
nakasamaさんのご両親がお元気になられているのは何よりです。
まだきっと、やらねばならないことがあるのですよ。

親戚の付き合いもそうですが、血の繋がりって不思議ですよね。
これもご縁っていうやつなのかな~って思います。
母の葬儀のときには、姉に「妹がいてよかった」と言われました。
そんなことを言われたことがなかったので、ちょっと驚きでしたが。
ま~私は「血の繋がりなんてカンケーないよ」と天邪鬼なことを言っていますけどね^^;
いやいや、ありがたいものです。
by toro (2014-02-26 08:42) 

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