SSブログ

つかの間の京都旅行 [旅話]

毎年恒例の関西行きであるが、今回に限り京都1泊一人旅もくっつけて行ってきた。たまの一人旅もいいよなあということで、無理やり勝手にこじつけて行ってきたのであるが、さすがハイシーズンの京都。人が多い! バス激混み。少々うんざりした感はあったけれど、私が行くところはいつも決まっているので、そういう意味では問題なし。

つくづく思うが、この年齢になったからか、好みのものが一定してきてしまったがために、行きたい場所、行きたい店はほとんど変わらず。

新規開拓をしてもお子ちゃま向けはいらんいらんと、自然と少しばかりお高いところに行ってしまっている。いーんだか、悪いんだかわかんないけど、こういうのも格差の内に入るのかと思ったり、思わなかったり。でもいーのだ。私は私の好きな道を行くっ! ……と、ここで吠えてどうすんだと言う話もあり(←すんません。バカどす)。

ということで、唯一観光したところが「大徳寺」。ここにはT君の母方の祖母のご先祖様のお墓がある。でも、もうどこにあるのか忘れた^^; たくさんお寺がありすぎてわからんのが大徳寺だ。
http://www.webtown-kyoto.com/cgi/websys.cgi?SM=spot&ID=18

そして秋の特別拝観ということで足を踏み入れたお寺は…

「黄梅院」
臨済宗大徳寺派大本山の塔頭のひとつ。信長さんと秀吉さんが作ったお寺ですな。

雨にぬれて、紅葉の落ち葉がきれい。

     

独特なお庭、「波頭庭」。

左が観音で、右が勢至、だったかな。
「波頭」の意味であるが、悟りへ至る…という意味らしいが、裏が取れぬので定かではない。

院の名称が、中国の黄梅県波頭山東禅寺に由来したものというから、単純にそこからきているかとも思える。

 

で、観光はこれでおしまい(笑)
何の情緒もなく。

 

それからはともかく、買い物に走る走る~。

まずは、「松栄堂」で母のためのお線香を購入。そして、「京都クラフトセンター」で招き猫の置物を買う(この猫の紹介は後ほど)。

そして、八坂さん近くの町家でちりめん山椒を購入。

  ←ここ。

「あり本」さん。このお店はあんまり教えたくないのであるが、サイトがあるくらいだからね。なかなか入りづらいお店ではあるが、ここのちりめん山椒は舌がしびれるほど山椒が効いていて美味い! 私の中では一番。おすすめである。

そして、大徳寺横にある大徳寺納豆入り松風を買おうと勇んで行った先は…。

   ガーン。

定休日。がっかり。お店の名前は「松屋藤兵衛」。お菓子の正式な名前は「紫野味噌松風」。あー食べたかった~。くやしいー。

それでさらに、錦では、くわいの小さいのと、銀杏と、辛味大根を買い、生麩を買い、、、。そして「イノダコーヒー」でコーヒー豆を買い、それから、えーと、「村上重」で千枚漬けを購入。最後は足を少し延ばして、姉御所望の「ニシダヤ」へしば漬けを買いに行く。

 

ところで、お一人様ということで、晩御飯はどうするかと頭を悩ましたものの、ワイン屋の友人にワインを卸しているという割烹料理屋を紹介してもらって行ってきた。お初のお店である。新規開拓。

炭火割烹「いふき

    写真はこれだけ。

先斗町の薄暗い路地を入ったところにある。

とっても京都っぽくってよかった。

美味しい京都ならではの食材と、白ワインでいい気分~♪

 

 

そして、京都雑感。

京都へ行ったのは、2年ぶりであったが、その変わりようは驚くばかりで、慣れ親しんだ京都風のお店がどんどんと姿を消している。先斗町なんて歩いてみれば、昔の先斗町のイメージがガラガラと崩れてしまうほどだ。明る過ぎる。薄暗くって入りづらいところが先斗町のよさだったのに。「一見さんお断り」のような、人を寄せ付けない感じの京都がよかったのに、それこそ京都らしいと思わせる部分であったのに、それがなくなりつつあって面白くないし、寂しさを感じた。「一見さんお断り」でもそこへ入り込む勇気と、そこへ入り込めたステータスというのがあって、それが何ともいえない遊びみたいなものだったのだ。そういう楽しみが減るとなると、京都の魅力も半減である。

「いふき」のご主人、女将さんがこんなことを言っていた。「東京資本のお店が増えたんですよ」と。それもいくつかあるお店のオーナーは皆同じ人(会社)なんだとか…。サイアク。「共存したくても、共存できないんですよね~」と困っていらした。

そして、前述の「京都クラフトセンター」…。再開発のために、来年早々閉店するそうだ。これも悲しい。京都や滋賀の作家さんの作品が一堂に会していたので、行くたびに楽しくて、ついつい手ごろなものを買ってしまっていたのだ。残念。

お子ちゃま向けのお土産屋さんや、雑貨屋さんばかりが増えて、信頼できるお店が少なくなってきた。

今後、京都はどう変わっていくんだろうか…。

まあ、根っからの京都人は強靭な精神を持っているだろうから、ちゃんと軌道修正はされると思うのだけれど。

 

 

母が大好きだった懐中しるこ「袖かすみ」があったお店「望月」も閉店していた。ショ~ック;;

 

おしまい。


nice!(2)  コメント(4) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

コメント 4

マダ~ム、京都ですか?
京都もお子ちゃまの店や、子ギャルとかが居てはるんですかいのう?
もう、修学旅行以来・・・行っていないな~。
美味しいものも仕入れられたようで、なによりでございました。
by (2007-11-26 22:46) 

toro

*こぎんさま*
美味しいものを仕入れられたのはご満悦でございました(←他人事?)。
京都の変化はかなり悲しく、でも、代替わりの時期なのかもしれないな
という思いを深くしております。
我が家も代替わりが進んでいるようで、昨日、叔父(母の弟)が亡くなり
ました。続いております。まだ打ち止めにはならないようです;;
by toro (2007-11-27 16:37) 

京都クラフトセンター無くなるんですか。
驚きました。
確かに、一見店構えが京風に造ってあると思ったら
チェーン店で、銀座にもあって…っていう店が多いですね。
東京の人がイメージする京都というコンセプト。
でもそういう店は長く続かないんじゃないかなあ。
少なくとも100年単位では…!?
紅葉きれいですね!
by (2007-11-29 12:23) 

toro

*ぷうやまさま*
京都クラフトセンターの閉店は悲しいです~。雑多な風ではありましたが、
新しい作家さんの紹介など愛情が感じられるところで、よかったんですよね。
先斗町は、店の前で呼び込みの人が立つような、しょうもない店が増えて
きました。恐ろしい~。先斗町では考えられない光景で、とにかくムカつき
ことしきり。いずれ消えていってくれるのではと思っているのですが…。
京都の旦那衆に頑張ってもらわねば!
by toro (2007-11-30 08:56) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。