可愛がっていた犬の話。 [猫]
母がガンを患っていることは以前にも書いているが、ほとんど消え去ったとはいえ、いまも抗ガン剤での治療は続いている。
ここで書いておきたいと思ったことを一つ。実家で飼っていたラブラドール・レトリバー(Rちゃん)のこと。
今年の春に、Rちゃんは死んだ。春といってもまだ寒い日だったように思う。
とても急だった。
体のあっちこっちにしこりが出来ていて、「大丈夫かね」と話をしていたが、この犬種にはよくある病気だということを聞いていた。
とりあえず、獣医さんのところへも通っていたし、実家に帰れば元気よく迎えてくれていたし、散歩もかかさず出ていて、普通に歩いていたし、、、、。誰もRちゃんが急に死ぬとは思っていなかった。
母から電話があった。「Rちゃんが急変した」と。「いまはもう病院にいる」と。
私はこのとき運悪く仕事が入っており、すぐに病院にはいけなかった。そのため「とにかく様子をまた知らせて」と電話で話をした。
仕事を早く終わらせ、見舞いに行こうと思っていた。
そしてようやく終わって母に電話をすると…。
「ダメだった…」という言葉。
「えっ」と絶句する私。早すぎる。
お医者さまは、薬を使うことで急に逝ってしまうことがあるといって、細心の注意を払い治療をしてくださったという。しかし、皆が思っていたより悪いガンに侵されていたらしく、あっという間に死んでしまった。
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Rちゃんは人の面倒をよくみるとてもいい子だった。姉の仕事に連れて行かれては、仕事が終わるまでじっと待っている子だった。母の知り合いの心を病んだ人が「Rちゃんと散歩をしたい」と言ってきたときも、Rちゃんは忍耐強く長いことその人に付き合っていた。散歩先の犬が集まる公園では他の犬同士が喧嘩をしようものなら、間に入って仲裁をするような子だった。
そして病気になり他界してしまったのだが、、、、この頃、相前後して母のガンの再発が分かる。
「どうするのよ」と私たち娘2人は不安に思っていたが、それまで薬の治療を拒否していた母は「抗ガン剤治療をする」と決意し、治療を始めた。
また家族が何ともいえない雰囲気に包まれた。
姉はいろいろと訳があって、私のことを避けていた時期でもあった。
そんなときに、Rちゃんは死んでしまった。10歳になったばかりだった。
ところがRちゃんが死んでからというもの、不思議なことが起こった。
まず母のガンが消えた。そして姉は私を避けなくなった。
何ともいえない雰囲気に包まれていた家族の間に、すうーと風が通り抜けたようだった。
そして私は思った。
これはきっとRちゃんがすべてを持っていってくれたのだ。
たぶん、これが動物の愛情なんだと思った。
まだRちゃんが逝ってしまって一年も経たないが、私たち家族はRちゃんにとても感謝している。辛抱強かったRちゃんは、いまも心の支えになっている。やっぱり動物の力ってすごいよ。
いまは亡きR。
D君、長生きしてね…。
って、緊張感なし(笑) バンザイかい。
Rちゃん、今でも天国で見守ってくれていますね。
この前テレビで持病で心臓発作のある飼い主の発作が起こる前に分かって教えるゴールデンレトリバーのお話を見ました。動物の中にも凄い能力があるんだ~~と思いましたね。
D君のばんざい! かわいいです。
by (2005-08-22 20:27)
こぎんさん、nice!&コメントをありがとうございます。
家にやってくる動物や植物は、不思議なことですが、それぞれに使命(役割)があるらしいですね。植物は気の流れをよくしてくれるとか…。
我が家はD君が来てから明るくなりました^^ ばんざい!だし(笑)
by toro (2005-08-23 08:48)
ワンコたちは人間よりも遥かに速いスピードで
一生を駆け抜けてるんだよね。
同じように病の進行もそんだけ早いんだよね。
うちも老いに追い越されたからなぁ。身につまされる。
by (2005-08-24 22:42)
あくえるさん、nice!&コメントをありがとうございます。
人間よりも速いスピードで生きているだけに、その分、大事にしなくてはいけないな~と思っています。そして、犬や猫が人間の言葉をしゃべってくれたらとも…。「痛い」とか「痒い」とか言ったら、ほいほい世話をするんだけど、まっ、それは無理な話ですね^^;
by toro (2005-08-25 14:03)
たぶん、これが動物の愛情……。
本当にそうなんでしょうね。なんだか、涙が出てしまいました。一緒に暮らしている動物(人も)や植物って、死んでしまった後もその愛情を注ぎ続けてくれている気がします。いつも、守られてるなあって思うんですよねえ。
by こーさん (2005-08-30 18:59)
こーさん・さん、はじめまして!nice!&コメントをありがとうございます。
死んでしまったことには悲しみを感じますが、愛情を感じられた喜びは何ものにも代えられません。感謝の気持ちで一杯ですね^^
何に対しても愛情を注ぐことのできる人間になりたいものだ、という気持ちもムクムクとわいてきます。
by toro (2005-08-31 08:23)