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母と祖母 [霊感]

さっき急に思い出したことである。ある人に紹介された霊能者(仮にHさんとしておく)の彼女にみてもらっていたときのこと。

「toroさんは小学2年生くらいの頃、ものすごく孤独を感じていたでしょう」

「ああ、そうかもしれない。父が闘病中だったし、親に全然かまわれていなかったと思う」

「それが心の奥底で『寂しい』って思いでとどまっているみたいなんだけど…。でもお母さんはね、お祖母さんがtoroさんのことを面倒みてくれているから、大丈夫と思っていたみたいよ」

「えっ? お祖母さん…その頃はもう亡くなっているけど」

「ねえ、面白いよね。私も今初めてそんなことがあるんだって知ったけど、お母さんはそう思っていたから、toroさんのことをお祖母さんに任せていたようよ」

「ということはお祖母さんの霊が私をみていてくれていたってこと?」

「そう…、本当に不思議よね。親って何か感じるところがあるのね~」

霊能者のHさんにも、亡くなった祖母が孫の面倒をみていて、それを母親がわかっている、ということは不思議なことであったらしい。

それでさっき、ふっと思い出したのだ。

小さい頃、イスが元に戻されていたり、人の気配を感じたりしていたことを。

「あれはもしかしてお祖母さんだった?」

確かに時期的にも合致する。う~ん、本当だろうか。

しかし、「お祖母ちゃん、ありがとう!」といわねばならないような気もするし。

もう少し考えてみなくてはいけないような気もするし。

だけど何はともあれ、お祖母さんに感謝しなければいけない気がする。うん。

 

「お祖母ちゃん、ありがとう! 気づかなくてごめんねー」

 

母と祖母との不思議な関係の話である。

 

※残念なことは、生まれてから父親が他界するまでの間の記憶がほとんどないということだ。姉に聞いても、彼女もほとんど記憶がないらしい。この頃の記憶を取り戻せたら、面白いだろうなあ、と思っている。


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