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同じ県内だけれど [芸術・文化]

藤野ぐるっと陶器市に行ってきました。

猫のtbちゃんの投薬があるので、遠出ができず、さらに引き篭もりに拍車がかかっているところに、夫T君が車を出してくれるというので行ってきました。一度行ってみたいと思ったので、T君の申し出はありがたい。

車の免許は持っていて、取得した初めのころだけ運転はしてみたものの、これは私には向かないと思って運転を止めて早ウン年。しかし行ってみたいなあと思うところは、車でなければ行けないところが多くて、これでよかったのか、、、とこの年になってまた考えてしまっています。

どうなんでしょうね。まあ、いいや。

それはさておき、藤野ぐるっと陶器市。

「ぐるっと」とうたっているように、20ほどの会場に分かれています。その内の6つに行ってきました。

まずは「ふじのアートヴィレッジ」。
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たどり着いてみて「あ、見たことがある風景」と思いました。

いくつかの小屋で構成されていて、その一つひとつでアート作品が販売されています。陶器市と言っていますが、陶器だけではなく、ガラス製品、革製品、木工などいろいろ。

またも猫飼いあるあるで、猫をモチーフにした陶芸作品を販売しているところで、猫の小さな植木鉢を購入してしまいました。

屋根にも猫。
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次に向かったのが、「日だまりの家」、「静風舎」、「F's gallery」、「FOREST MARKET」の4つが集まった場所。
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F's galleryは古民家を改装したような建物に設えられていて、テラスには食堂があり、面白い造りの場所でした。

ただし、テラスがまさに崖の上で、高所恐怖症の私にはNGなところでそそくさと退散^^;

FOREST MARKET、F's galleryも陶器だけではなく、藍染めがあったり、鉄の小物があったりといろいろ。

日だまりの家の外では、地場の無農薬のハーブや野菜が売られていて、いくつか購入しました。さすが、無農薬でしっかりと栽培しているせいか、食べてみると野趣あふれるというか、しっかりと野性味のある野菜でびっくり。普段どれだけ軟弱な野菜を食べていることか(笑) とはいえ、ちょっと強すぎる野菜は生では厳しいかもと思ったのも事実。火を通していただきましょう、はい。

そして最後に向かったのは、「gallery studio fujino」。
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車を路上駐車して、この川を渡って会場に向かうように作られています。川から会場までの土手が急な階段状になっていたため(写真の階段ではありません)、ちょっとお年を召した方がのぼるのが実に難儀そうで、途中で「何でこんなところを行かなくてはいけないの」と嘆いていました。まあわからなくはない。

でも、足の悪い人が行くには無理がある。確かにそんな場所。

置いてあるのは陶器や竹製品、骨董などで、購入には至らなかったけれど、なかなか見ごたえのあるところでした。

食べ物もおしゃれな感じで用意されていて、あっちこっちを巡るのではなく、ずっとここでのんびりするというのもありかもしれないと思いました。
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茶畑もあるんですよ。
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「藤野里山茶」あるいは「足柄茶」という名で売られているようです。なるほど。

もうひとつ。「龍夢万華鏡工房」というところにも行ってみたかったのですが、なにしろ細い山道。山道は大丈夫だけど細い道を好まないT君に車の運転をしてもらうのは申し訳なく、その上、遅くなったら渋滞が心配でここで撤退。

とても天気の良い日だったので、いいドライブになりました。



なんというか、陶器市とは名ばかりのイベントとは思いました。芸術を見せるイベントですね。陶器市とはちょっと違うなと。(出店紹介を見ると確かに陶器ばかりなのだけれど、訪れた場所の違いか……。)

本音を言うと、田舎暮らしを始めた人たちの、「趣味」を見せられたような気が少ししたのも事実でして。

環境や作りは、実にいいところで、確かに田舎暮らしを始めるにはうってつけのところだと思うのだけれど、芸術を楽しんでいる人の集まり……。

田舎で現金収入が必要だという人もいるでしょう。一方で、ちょっとお金に余裕があって、田舎暮らしがしたくて、そして趣味の芸術作品を売ってもいいかなあ、という人たちもいるかなと感じたのです。

そういうのは私は苦手でして、共感できません。

なかには、欲しいと思うようなものを作っている人もいると思いますが、基本的には、そういう人の作ったものはあまり買う気にはならないのです。

才能があって、これからの成長を見てみたいと思うこともあるけれど、やっぱり素人にちょっと毛が生えた程度では「むむむ~」と思ってしまうんですよね。覚悟が感じられないと。

そうだな、覚悟。責任感と言ってもいい。自分の作ったものに覚悟があり、責任感がある人のものを見たいし、買いたいと思う。

益子の陶器市に行っても、そんなことを考えた一瞬がありました。作家さんの陶器も伝わって来るものと伝わって来ないものがある。それはある種の覚悟なんだろうなあと。


藤野では、芸術作品として販売している、とてもお高い陶器がありました。でもこれも違うな、と思ってしまい、実に複雑な心境になりました。「陶器市」なのですから、おそらく一般市場に比べればお安く設定していると思うのですが、それにしても高い。要するに、ただのgalleryなのではないかと受け取れる、そんな会場もありました。

覚悟のあるちゃんとした芸術作品だけど、「市」という趣旨に反しているよねと。人に見てもらうには、いい環境(イベント)ではあると思います。でもねえ。だったら銀座ででも開催したら? という感じ。

プライドなのかなあ。

切り詰めて、一生懸命生活して芸術作品を作っているんだなと思う一方で、こういうのを見せられてしまうと本当に唸るしかなく、眉間にしわを寄せてしまいました。斜めに見すぎなのかもしれないけれど。

ともあれ、藤野自体はいいところで楽しかったです。





次回は「丹沢アートフェスティバル」のことを少し。


おしまい。
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