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もうじき、とかち小麦ヌーヴォー。 [食・料理・酒]

道東の旅話はお休みして、小麦の話を少し。

6年前に記した記事ですが、伊勢原にあった「ブノワトン」というパン屋さん。ブーランジェリーと言ったらいいのかな。要するに日本語ではパン屋さんなのだけど、このパン屋さんの職人さんは、今後、海外からの小麦が手に入らなくなるかもしれない。国産の小麦で作らないなんていう話はない。では自分で小麦を作って、それでパンを作ろうと考えました。
そこで立ち上がったのが「湘南小麦プロジェクト」。湘南で小麦を作ろうというプロジェクトです。
http://nekotoro.blog.so-net.ne.jp/2008-03-13

いまも湘南小麦で作られたパンは見かければ購入していますが、このプロジェクトを立ち上げた職人さんの高橋幸夫さんは惜しくも亡くなってしまい、それから少し寂しくなりました。

でも、以前に比べて湘南小麦を使うパン屋さんも多くなっているようで、あまり目には見えていないけれど、広がりつつあるのかもしれません。牽引する人(カリスマ的存在)を失ったというだけかもしれませんが。


そんな高橋さんにプロジェクトを立ち上げるまで影響を与えたのは、北海道・美瑛で見た麦畑なのだそう。

そうなんです。国産の小麦、一大生産地でもある北海道にも素晴らしい小麦があると。

そこで「とかち小麦ヌーヴォー」のお話。

高橋さんが築き上げた湘南小麦プロジェクトも、北海道の麦畑に魅せられてのものですが、今度は反対に、北海道のパン職人さんが高橋さんに触発され、十勝の小麦でパンを作ることに意義を見出して作り始めたという話を読みました。

こちらの帯広の「はるこまベーカリー」さん。
高橋さんの話が出てくるのは、こちらの記事→

そして、こうした国産の小麦が見直されてきているところに、十勝で「とかち小麦ヌーヴォー」という……小麦の解禁日を決めて、新物の小麦で作ったパンを食べてもらおうと取り組みが始まったのです。
1002662_1479939145554401_7959157634280674749_n.png
(クリックするととかち小麦ヌーヴォーのサイトに飛びます。)

解禁日は9月23日。

政府にも農協にも頼らずに、民間で国産の農作物を守るということは、こういうことかもしれないと思います。

湘南小麦よりも、もちろん規模は大きく、多くのパン屋さんで見られると思います。湘南小麦を応援する気持ちには変わりはないですが、もとより、国産の小麦も応援しなくちゃと思うわけです。

北海道のなかでも、十勝は好きな地方ですからねえ。(←私が^^;)


移住するなら、札幌か帯広、と勝手に考えていますよ(笑)




とりあえず、9月23日。

facebookはこちら。
https://www.facebook.com/komugi.nv
参加しているパン屋さんが、ここでわかります。

こういう売り込み方も大事だと思ったお話でした。


ちなみに『小麦ヌーヴォー規約では「その年に穫れた」小麦を製粉した小麦粉100%で製造されたパンだけが「ヌーヴォー小麦パン」です。2014年産ヌーヴォー小麦のパンは12月31日でおしまいです。(※参加店によって販売期間は異なります。お店にご確認ください。)』とのことです。


おしまい。



こっそりと行ってみたいパン屋さんはここ^^
Cest Une Bonne Idee
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nakasama

toroさんに教えて頂いて、ブノワトンが閉店する前にギリギリ行くことが出来た記憶があります。^^
あれから麦師へ行ってみたり、あちこちで「湘南小麦」を見かけては思い出したりしています。
ネットの進化で(といっていいのかわからないけど?)生産者の声がダイレクトに発信出来るようになって評価されて行く、どんどん地方の時代になってきたという感じですね〜?
皆の意識が変わってくれば国の農業政策も変わらざるを得ないわけなので、どんどん応援していきたいです。
へぇ〜、ゴンドランシェリエも参加してるんだわ。
味噌セーグルが美味しい理由がわかった気がする?笑
by nakasama (2014-09-12 13:11) 

toro

*nakasamaさま*
ブノワトンの高橋さんが亡くなってから、勢いがなくなったような気がしていた「湘南小麦」でしたが、国産小麦の品種改良、普及に役立っていたと知ってうれしくなりました。高橋さんだけではなく、他に考えていた人がたくさんいたんですよ~。
国産小麦100%のパンを作るパン屋さんが増えるのも、買う楽しみが一段と増えるようで、うれしいですよね。
国はダメだけど、地方行政も頑張っています。ネットの力も素晴らしいです。
そういえば、この前、新宿のゴントランシェリエに行っていました。
面白いパンのあるお店ですよね。ハード系が多いようで、和風のパンもあったり、練りこんでいる素材が面白いパンもありました。
ここもとかち小麦ヌーヴォーに参加しているとは! いいなあ。

*makimakiさま*
ありがとうございます。
by toro (2014-09-13 08:47) 

東雲

こちらも麦畑が結構あるんですよ。
でも、きっと味噌や醤油、あとは麺類とか焼酎の原料になるのかな?
と、ウォーキングしながらそんな話しをしたことがあります。
で、チョット調べたら、熊本産の“南のめぐみ”という小麦粉が、
パン作りに最適、としてじわじわと人気が出ているとか。
私は自分でパンを焼かないので、いつか機会があったら、
娘のところで、熊本産小麦のパンを試食してみたいな、と思います。^^
by 東雲 (2014-09-16 08:14) 

toro

*東雲さま*
パン作りに適した国産の小麦は増えてきているようですね。
「南のめぐみ」という名前が土地を表しているようで楽しいです^^
北海道は「ハルユタカ」とか「春よ恋」とか、まさに北国な感じの名前で。
湘南小麦は「ニシノカオリ」という品種のようでした。
昨日は熊本の「ぽろたん?」という栗と、十勝の春よ恋とでパンを作りましたよ~。
昨年の小麦で、ホームベーカリーですけどね^^;
なんだか……出来る限り、国産にこだわっていきたいと思う今日この頃です。
こっそり行ってみたいと思っているパン屋さんは、福岡県や栃木県の小麦も
使用しているみたいで、やっぱり行ってみよう! と思いました^^

*めりっささま*
ありがとうございます。
by toro (2014-09-16 08:45) 

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