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老い支度を考えてみるものの。 [自分のこと]

6年前の母の北海道散骨旅行で撮った一枚。
レースフラワー.jpg
ちょうど秋分の日の頃だったと思います。母も生きていれば78歳……って、まだ80歳には届かないのか。

意外と若くしてこの世を去ったんだなと、改めて思ったりもしています。しかしWHO発表の2013年日本の女性の平均寿命は86歳というのですから、まあ早いな……。

ちなみに母がこの世を去ったときの年齢72歳(女性)が平均寿命という国は、北朝鮮、フィジー、イラク、カザフスタン、キルギスだそうです。一番平均寿命が若い国はシエラレオネ(西アフリカ)の47歳。

父は42歳で他界しているので、どっちも早かったんだと思っております。

ちなみに男性で42歳が平均寿命という国はありません。一番若くて同様にシエラレオネの46歳でした。

ま、だからどうした、ということなんだけど、ちょっと前に2回ほど書いた「老いてもいいんだ」という記事と、前回のコメントで書いた白髪染めをいつやめるかということで、ここのところふと考えてしまう老い支度についてです。

50の声を聞いてから、そして仲がよかった友達が亡くなってから、「何だか老い先が短くなるってこんな感じなのかな?」と自分の心に変化が訪れているように感じたのです。ちょっとした不安というか、諦めのような……。更年期障害、不定愁訴かなあ(笑)

それで、「老い支度」って何やろな? と考え始めてしまいました。

とりあえず私が考える老い支度の第一歩は「捨てる」ことだなと。もうこんなに物はいらないだろうと。使わないものは捨てる。着ない服も捨てる。履かない靴も捨てる……。

でも言うは易し(笑)

そう簡単には捨てられません。いやいや、捨て始めるには若いだろ、とか^^;

何だか思考が行ったり来たりしていて、何も決められないというのが実際のところ。

夫T君も定年退職の時期を迎えているわけでもないし、私も仕事をしている。

さらに一番我が家に多く横たわっているものと言ったら本なのですよ。とにかく本だらけ。まずは整理すべきは本なのだけど、仕事にかかわる本は捨てられないし、本を捨ててしまったらある意味で商売あがったり。

初っ端から躓きます。

服はね、前回も書いたとおりで、若いときの服が似合わなくなってきています。お蔭で、執着する気持ちもなく捨てられるようになってきました。あまり気にならない。

でも本とかCDやDVD、はてはレコードまで、、、。捨てられないなあ。どうしたらいいんだろ。

とまあ、悩んでいるようですが、本当のところ(今のところ)、捨てる気はないです(笑)

やっぱりまだ早い。

「やめよう、この考え」と思いました。


じゃあ、老い支度って一体なんなのだろうと考えたのですが、結局は究極のところ「心構え」かな、と感じています。

老いに対する心構え。

「もう若くはない」という自覚。老いてこそ身につけなければならない「責任」。これから生まれて生きていく人のために「何かを残す」ということ。

このあたりをよ~く考えて心に構え、行動をすることが、老い支度になるのではないのだろうかと思います。

ベースにこういったことを準備していれば、いま自分に必要なことが表現されていくのではないかと思いました。

要するに、ちゃんとしなきゃっていうことか^^;


少し話が変わりますが、我が家の裏に市民が保全活動を行っている森があります。その代表をしている男性は団塊の世代なのですが、その人から聞いたことがあるのです。

「僕たちの世代は、若い人たちにいいことを何も残せていない」と。「それは大変申し訳ないと思っている」と。

「なので、せめて老後と言われるこの時間を、これからの人のために森を保存するなどの活動にあてている」と言うのです。

とても精力的に動かれている人で、おそらく批判も受けていると思うのですが、覚悟を持って後世の人たちのために、よいと思うものを残そうと活動をしておられます。



この人の考え方は、一つの手本になると思っています。ただ、私は団塊の世代ではないので、同様の心持ちにはなれませんが、そういう考えを持った人たちへ少しの手助けはできるのではないのかな、と考えます。


老いることで何もできなくなるのではないかとか、何も役に立たなくなるのではないかとか、そんなことも考えてしまうと思いますが、そんなことはなく、老いていく自分にもできることはあるな、と思います。

責任とか、何かを残すということを考えると……ですが。



つまりは物質的なことではないんですね、きっと、老い支度って。

結局のところ物質的なことは付随してくるんですよ。格好とか、服とか、お化粧とか。それが附随して表面に出てきたときに考え、行動を起こせばいいということなのでしょう。


ということで、老い支度ってえのは、あえて考えるべきものではなく、老いへの心構えであると、私の結論でありました。(←ちょっとエラそう^^;)



おしまい。


とりあえず、白髪染めを止めるのは、勝手に自分で決めている定年退職時(60歳)と思っています(n^。^)/
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東雲

ここんとこ、「終活」や「エンディングノート」など、
とても身近な事として考え始めています。
義母が誰にも看取られる事無く独りで逝ってしまい
その遺品整理をしたことや、
父が余りにもあっけなく逝ってしまった事も、その要因でもあります。
遺していったものが色々とありまして・・・(-_-;)

人は いつどんな風にこの世からいなくなるか、
誰にも分からないですもんね。
だからせめて 残された者の為に極力負担をかけないように
身の周りの整理などをしなくちゃいけないな、と考えるのですが・・・
中々実行に移せずにいるのがホントのところです。
我が家には 子どもたちに残せるような財産などは無いので、
そういう心配は要らないのですが、いなくなった後に
誰の目にも触れられたくないもの、例えば日記帳とか(笑)
そう言う類の物は 早いうちに処分しなくてはと思っています。

ということで、私の老い支度は まずは捨てる事、
身辺整理、ですね^^
白髪染めはtoroさんと同じように60才を目処にと考えています^^v
by 東雲 (2013-09-27 10:24) 

toro

*東雲さま*
いや~逝ってしまった人が遺す物(物質)ってものすごい量ですよね。
うちも母が他界したとき、母は自分の死期を知っていたので、
せっせと整理をして、いろいろと物も捨て、かなりすっきりしていたにも
かかわらず、あとで娘たちでさらに整理してみれば、出てくる出てくる^^;
何かね……やっぱり捨てがたい物があったのかな、って感じでした。
身辺整理って、そう一筋縄ではいかないですね。

ときが熟したときに、粛々と物は捨てていくかな、って思っています^^;


*くらいふさま*
ありがとうございます。


by toro (2013-09-30 09:29) 

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