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無事に帰ってきています。 [病気の話]

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先週の金曜日(23日)に無事に退院してきました。手術も成功です。

術後1カ月はなるべく静かにしていなさいということで、なるべく(!)安静にしていますが、全く動かないわけにもいかず…。

婦人科の病気以外ではかなり健康体ということがわかり、これは結構元気になれるかもしれない…と期待しているところです。

今回の手術では、ラッキーなことが多かったと思いました。

まず、いつもかかっていたお医者さまの判断。

なかなか手術に踏み切ってくれない…薬で何とかできるのであれば、と考えてくださっていたお医者さまです。

症状がひどくなったときひと目見て、「これは手術ができる病院に行ってください」と即座に判断してくださり、「Y市立病院に子宮鏡手術が上手なお医者さんがいるから」と言い、「そこを紹介するから」と。そして市立病院ではMRIの検査に相当待つことになるからと言って、その場でMRIの検査をしてくれて、紹介状も丹念に書いてくれました。

そしてY市立病院に紹介されて行ってみれば、腕のいいお医者様が揃っていたのです。


実は我が市の市立病院もご多分に洩れず、産婦人科医がバサバサと辞めていくという状態が続いていました。そのために妊婦さんの受け入れを一時休止し、1人のお医者さまだけで婦人科を切り盛りするという有様だったのです(総合病院なのに、救急病院なのに)。

入院中に看護師さんとおしゃべりをしたときに聞いた話では、産婦人科医が辞めていく中で、助産師さんも悩みに悩んで辞めていくということがあったと聞きました。

それほど危機的な状態にあったY市立病院産婦人科。

それを打開したのが、医師でもある市長の努力でありました。

市長はY市大病院へ何度も何度も訪ねていき、なんと5人の産婦人科医を引き抜いてきたのです。

そして今年の4月に赴任してきた5人の医師。市内の産婦人科の開業医とも連携をよくしようと試みていたのか、私がかかっていたお医者さまとのコミュニケーションも円滑にとれていたようでした。

これがなければ恐らく、かかっていたお医者さまは「手術のできる病院に紹介状を書くけど、どこがいい?」と聞いていたことと思います。そして私はそう聞かれれば「●●大学病院を」とお願いしていたことでしょう。

でも、「いいお医者さんがいるから」と言って紹介してくださったことで、「あ、それがいいや」と私は思ったのでした。

夫T君は「やっぱり大学病院に行ったほうがいいんじゃないか」とか、「他の病院にセカンドオピニオンを求めたほうがいいんじゃないか」などとうるさく言っていましたが、「もうそれどころじゃないと…」。

自分の体のことは自分が一番わかるし、紹介してくれた先が結局はセカンドオピニオンになるのだから、それでいいと私は思ったのでした。

T君はいろんな人が集まる公立の病院だから、さまざまな思いで心配していたんだろうと思います。

だけれど、大学病院だからといっていいか…といったらそうではないだろうと思うわけで、大学病院に行っていれば、何ヶ月も手術を待たされることになっただろうと想像できます。
(事実、J天堂大学病院の腹腔鏡下手術は1年以上は待つのだとか…緊急の場合は別だと思いますが)。

そして市立病院。子宮鏡でも、腹腔鏡でもない、一番早くできる開腹という単純な術式を選択しましたが、上手に手術をしてくれました。

執刀医は子宮鏡が上手と言われていた先生ではなく、若手の医師でしたが、全く無駄なくスパッと1~2時間で手術を終え、手術中の出血量も少なく、そして傷もきれいに縫ってくれて…本当にラッキーだと思いました。

麻酔もスパッと効いて目覚めもよくて、術後すぐにしゃべることもでき、T君や姉を驚かすことに。
(以前、某大学病院で受けた手術の麻酔の覚めの悪さとは比べものにならず)。

手術の傷痕については、入院中、看護師さんたちが傷痕を見るたびに「キレイ、キレイ」と言い、傷痕の処置をしに来た医師までも「誰が手術したの?」と聞いてくるほど。

不思議に思っていると、仲良くなった看護師さんが教えてくれました。

「前にいた先生たちは、みんなこんなにきれいに縫っていなかった」と言うのです。

私は以前に腹腔鏡下で手術をしたときに、傷をホチキスで止められて、ケロイド状になってしまっていたので、ホチキスは嫌だなあと思っていたのでした。

術前の説明のときに「先生、傷はホチキス止めですか?」と聞くと、「いや、縫うけど……(?)」と怪訝そうな顔をして看護師さんに聞きます。「ホチキスなの?」と。すると看護師さんは「ホチキスがほとんどでした」と答えるではありませんか。

<あ~ホチキス止めになっちゃうのかなあ>と思ったものの、「先生、ちゃんと縫ってください!」とお願いをしたら、「ああ、縫いますよ~。疲れたらホチキスね(笑)」……。<手術に疲れたらホチキスになってしまうんかい~;;>

でもちゃんと縫ってくれていました。それもきれいに。

4月に赴任してきたばかりで執刀例が少なく、看護師さんたちも知らなかったようで、「●●先生って意外と器用なんだねえ」と言われる始末^^;

これも本当にラッキーなことでした。



市長がこの産婦人科医たちを連れてきていなければ…、かかりつけ医がこの医師たちとコミュニケーションをとっていなければ…。

こんなたらればのことはなかなか想像できませんが、ともあれ、「私はついていたな~」と思いました。




手術で取り出したものは子宮と、腫れて機能していないだろうと思われた左卵巣。筋腫は子宮の外側にボツボツとたくさんありましたが、やはり悪さをしていた子宮内の粘膜下筋腫は結構育っていて、筋腫自体は2cmほど。そして茎が1.5cmほどの太さで3cmは伸びているようでした。

通常、卵大の大きさの子宮のなかに、トータルで5cmほどの筋腫は大きいもので、確かに症状がひどく出るというのも納得。

当初、「筋腫だけを取ればいいんじゃないのか?」と言っていたT君も、「取ってよかったと思う」と言わしめたブツ。

写真で見ましたが、確かに大きいものでした。

成人女性の4人に1人は罹るという子宮筋腫。粘膜下筋腫はそのうちの5~10%の割合だというから、これも当たりだなあ~(笑)



手術後の不具合は、この後にもしかしたら出てくるのかもしれませんが、現状ではお腹の中が少し痛いというだけで、他はすべてが順調であります。




ぐだぐだと長くなってしまいましたが、無事に帰ってきています! とご報告まで。



おしまい。
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nakasama

おかえりなさーーーい!
そろそろ退院されてるかな?と思っていました。^^
執刀医の先生上手だったようで、ほんと良かったですねー。
そうそう傷跡にテーピングってしてますか?
私の場合は、中を自然に溶ける糸で縫って、外の傷はマスキングテープみたいなやつを自然に剥がれるまで貼ったままにしなさいと、腹にべべべ・・・といっぱい貼られていました。
おかげさまで今ではビキニも着られる傷跡(←別な意味で無理だけど)
このテーピング、やってる病院少ないみたいで、私もラッキーだったな〜と、後になって感動ものでした。
参考に、スキントンテープ(住友3M)というやつだそうです。
抜糸後なるべく早めにやるのが効果ありですよ。
ところで・・・
肝臓の数値がいいって?もう呑んでるデスか?(笑)
すっかりお元気そうで何より^^。
卵巣残ってるのがうらやましーです。
これで術後の症状もずいぶん違いますね〜おつかれさまでした!
by nakasama (2010-07-28 11:01) 

こぎん

手術の成功と退院、おめでとう ( ^_^)/▼☆▼\(^-^ )
いい先生にも巡り会え、この酷暑だった時期に入院って・・・ラッキー以外のなんでもないです。
これからの人生、薔薇色です!!

私のは最大が4センチ位って、言われたような記憶が・・・
ちっこいな~って思ったけど、違うのかな?
この3日、おも~い日々を送ってるだよ。早く終わってほしいんだけど・・・
母友が・・・半年分、大量購入した途端、終わってしまって、使い道に困ってるって話題になって、
あっという間に尿もれで使えるようになるから、取っておきなさい!って
先輩母友のアドバイスで大笑いしたんだけど
大量購入したら終わるんじゃないかな? と思い始めているこの頃。
by こぎん (2010-07-29 06:39) 

toro

*nakasamaさま*
ただいまです~^^ 無事に帰ってきました。
まだお腹のなかの痛みはじわ~っと残っていますが、順調なようです。
(卵巣を取った左側が痛いかなあ)
そしてお腹の傷なのですが、テーピングをしていたのは、はじめの5日間
くらいで、「もう貼らなくて大丈夫なのですか?」と聞いたら、「大丈夫」との
ことだったので、テーピングはしていないです。
前の手術のときはずいぶんと長くテーピングをしていたんですけどねえ。
(それでもケロイドになった…;;)
抜糸の必要がない溶けてしまう糸ということで、いまは放置状態^^;
私が見てもきれいな傷痕になってきたと思うので、やっぱり先生の腕が
よかったみたいです。
右の卵巣は残っていますが、こっちものう腫ができて手術しているので
枯れるのも早そうです。遅かれ早かれ更年期を迎える年齢ですし…ね。

…退院したその日から、もう飲み始めていますよ~(あはっは~)

*こぎんさま*
ありがとうございます~!!
そうそう、酷暑のなか、快適な入院生活でした^^

筋腫は大きさではなく、できる場所によって症状の出方が違うようですね。
外にできるのは大きくてもあんまり症状には出ないみたいですが、
内側にできるのは小さくてもやっかいで、私はそれでした。
それも育って伸びちゃって子宮口を塞いでる状態…。
なので手術まで出血が続いていたのですが、その出てくる経血もどす黒く
なんとも言えない匂いを発するものになっていました。
もう早く取ってくれ~…って感じでしたよ…出血が嫌で嫌で。

大量買い…私も大量出血が続くかも…と思って買っておいたものがありますが、
使わなくて済んじゃったなあ~(笑)
by toro (2010-07-29 09:08) 

もりけん

おかえりなさーい。何はともあれ、よかったですねー。でもでも、術後もお大事にしてくださいね。私は、すっかりご主人Tさんの気持ちです。無理は禁物ですよ。
by もりけん (2010-07-30 02:28) 

ぷうやま

お疲れ様でした!退院おめでとうございます。
なんか、とってもすがすがしい手術報告を読んで、私もホッとしました。
術後もあまり大きな体調変化がないといいですね。
明日、義姉が全摘手術なんで付き添いに行くのですが、toroさんのお話しを伺い、「大丈夫よ!」と力強く励ましてあげよう・・・と思っています。
お大事に!


by ぷうやま (2010-08-01 11:44) 

toro

*もりけんさま*
帰ってきました。ありがとうございます。
術後は大事に過ごさねばならん…というのを昨日経験いたしましたよ~^^;
普通に生活してみようと試みたものの、翌日ダウン…。やっぱりまだまだだわ
と思ったしだいです。コメント、励みになりました!

*ぷうやまさま*
ありがとうございます。
術前の鬱々とした気分とうって変わって、いまはさっぱり清々しいです^^
お義姉さんは今日!…手術でしたか。やっぱり全摘になる人が結構いますね。
うちの姉も昨年全摘の手術を受けていたりして、なんとやらです^^;
お義姉さんには痛みはそりゃー多少残るけれど、大丈夫大丈夫とお伝えください。
「ついていたなあ」と思うだけでも、気は楽チンになるますから~。
by toro (2010-08-02 09:11) 

めりっさ

遅くなってしまいましたが、おかえりなさ~い!
病状がとても辛そうなものでしたが、手術が幸運に恵まれていたとのことで、ほっとしました。
本当に、婦人器系の病気は自分もいつ罹るかという気持ちがなんとなくあり、人ごととは思えないことですから、幸運に恵まれたとの知らせに、我が事のように嬉しく思いました。
術後、暑い日が続いているので大変ですよね。まだまだお大事になさってくださいね!
by めりっさ (2010-08-08 10:25) 

あじごん

ごぶさた〜んしとるうちに、なんと…
おつかれさまでございました.
どうぞおだいじに〜!
いない間、TBちゃんがさみしがったでしょ。
TBちゃんて、でずにー?

by あじごん (2010-08-13 07:04) 

toro

*めりっささま*
ありがとうございます~。
だいぶ、日常生活に戻りつつあり、ほっとしているところです^^
あとはこの暑さが少しは緩めばいいんですけどねえ^^;
めりっささんもご自愛くださいませ。

*あじごんさま*
ありがとうございます。
やっと普通の生活に戻ろうかという感じですよ~^^
TBちゃん…私がいない間に自我が目覚めたみたいで(笑)
我が強くなって来ました^^; 全然へこたれません…。
でずにー…ではなく、魔女ですねえ…奥様の子ども。。。^^

*kaz-iさま*
ありがとうございます。
by toro (2010-08-17 08:49) 

あじごん

なるほど〜。
その魔女、よく見てましたなあ、かわゆいんですよね、
子供。
聖☆おにいさん、toroさんのブログ見て、
知ったんですよ〜、あれはすばらしい。
今や私の癒しの書です。
by あじごん (2010-08-19 03:00) 

toro

*あじごんさま*
そーそーそー^^ 可愛いよねえ。そして元気!
元気で長生きしてもらいたくて、この名前にしました。
「聖☆おにいさん」は夫婦で愛読書ですよ~。
by toro (2010-08-23 08:28) 

mamire

まぁ、ほんとうに、大変でしたね。
無事すんだとのこと、ほっとしました。
手術はこわい~。
by mamire (2010-09-01 19:56) 

toro

*mamireさま*
いろいろありましたが、もう健康体に戻れると思っております。
まずは痩せなくちゃ(笑)
by toro (2010-09-02 09:58) 

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