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ばいばいD君。また必ず必ず会おうね。 [猫]

9月22日の夜7時少し前。可愛い可愛い、愛するD君がこの世を去ってしまいました。

2003年3月22日生まれのD君。ちょうど6歳と6カ月。

彼岸に旅立つなんて……。短すぎるよ、D君。



奇跡的に退院できたのに。

そのまま快復すると思っていたのに。

病魔には勝てませんでした。



治療にウン十万ものお金をかけて、バカだと思いながらも快復を祈っていました。

毎日の通院なんて苦ではない。


でも、D君が逝ってしまう2日前には、悪化するばかりで快復の見込みは薄いということ…。おそらく数日から数ヶ月の余命だと獣医さんから告げられました。

そしてこれ以上お金をかけることも大変だろうということもあって、注射の回数を減らし、経口薬と点眼薬でやっていけるのならと治療方針を転換したところでした。

しかし21日の晩に急変し、ほとんど動けなくなり、22日には在宅酸素の業者さんに動物用の酸素室づくりの機械を借りて、少しでも苦しんでいるD君を楽にさせてあげたくて…酸素を充満させたケージに入れたのですが……。

……でもそれも空しく…その4時間後に呼吸が止まってしまいました。

おそらく、FIPによる貧血が、D君の心臓には耐え切れなかったのだと思います。



せめてもの救いは、夫T君もいるときに最期を自宅で看取れたことでした。

最期までちゃんと面倒をみて、看取るということが飼い主の責任であると思っていたので、それを果たすことができたのが、本当にせめてもの救いでした。

入院中に旅立ってしまっていたら、悔やんでも悔やみきれないほどの思いに押しつぶされていたと思います。



D君の発症から、FIP(猫伝染性腹膜炎)や肥大性心筋症のことを調べまくり、いろいろな文献やブログの闘病記を読みました。

しかしうんざりするほど書いてあることは皆同じで、ワクチンがないということ、完治はしないということ、そしてFIPの致死率の高さ、まれに自然治癒する子もいるということなど。

けれど、やはり寛解例はほとんどなく、それこそ闘病記の最後には亡くなってしまったことばかりで、何の足しにもなりませんでした。

唯一、「くるねこ大和」さんの「もんさん」が寛解していることが励みだったのですが……。

それ以外では、年間何百万円もかけてずーっとインターフェロンを打ち続け、FIPをコントロールしている猫がいましたが、そんなに経済的な余裕は我が家にはありません。それは諦めざるを得ませんでした。

それどころか、D君は心臓が相当悪くなっていたので、それが致命的でした。

血液が造られず、心臓に負担がかかり、最後は血栓ができて足の血管が詰まってしまったようでした。

可哀相なことをしてしまった。



もうあのホワホワふかふかのD君を抱けないのかと思うと、、、本当につらいです。

病院でも聞き分けがよく、暴れない子だったようで、皆から好かれていました。

家でもほとんどいたずらをせず、とってもいい子でした。

外から帰ってくると、玄関でお出迎えをしてくれて。買い物をすれば、買ってきたものを点検し、段ボール箱を見ればいそいそと中に入ってみせる、可愛い可愛いD君。





もう会えないんだねえ。


また会いたいねえ。


今度は、元気な体で生まれ変わって、また我が家に来て欲しい。





必ず会おうね。



いまはとりあえず、ばいばいD君。


ありがとう。

090924_1451~01.jpg

コメント(11) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 11

ねじまき犬

心から、心からご冥福をお祈りします。
でも、きっとDくんには気持ち、伝わってると思います。
思われて、慕われて、しあわせだと思います。
心がしくしくするけれど、いつまでもいつまでも心で一緒にいてあげてください。
by ねじまき犬 (2009-09-24 17:03) 

こぎん

心配していました。更新があったので、恐々と覗いたのですが・・・
そうでしたか。
D君、逝っちゃいましたか・・・哀しいですね。
また、難しい大病で、看病するtoroさんも大変だったと思います。
おつかれさま・・・ダイジョウブ?

D君はtoroさんのとこに来て幸せだったし、toroさんも。
6年って短いそ、まだ、若いにゃんこで、可哀想だけど、
時間じゃないし・・・一緒にいられた時間は忘れられない宝物。
ご冥福をお祈りします。
天国でミミとも遊んでちょ~。
by こぎん (2009-09-24 21:02) 

もりけん

そうでしたか。私の飼っていた猫は黄色脂肪症という病気でした。母親が喜んで食べるから、という理由で竹輪をいつも食べさせて、結局その竹輪に入っていた水銀で病気になって死んでしまいました。死ぬ直前の夜、もうすっかり弱っていて身動きもできないほどだったのに、私の布団の中に入ってきました。しかも、ベッドだったので、その段差を必死でジャンプしたのでしょう。点滴を打ち、もうトイレにさえ行けなかったほど衰弱していたのに…。子猫の時に私がもらってきたからか、私のことが大好きであったようです。手厚く葬儀をしてあげました。私は今でもあの猫を飼ってよかったと、心の底から思っています。toroさん、元気を出してくださいね。D君と巡り会えた幸せは、悲しみよりも絶対に大きいはずですから。
by もりけん (2009-09-25 02:48) 

nakasama

そうでしたか・・・。
D君もtoroさんもがんばりましたね・・・。

実家の子も7歳と半年になり、結石が出来てしまったらしく治療食で激痩せしてしまってました。
あぁ、D君はどうしてるかな〜?と心配していたのですが・・・
お疲れさまでした。
家族に見守られての旅立ちはD君もきっと幸せだったと思います。
ご冥福をお祈り致します。
by nakasama (2009-09-25 11:17) 

toro

*ねじまき犬さま*
ありがとうございます。
D君…幸せだったと思ってくれていたら、それこそ私が幸せです。
そうだったらいいな~と思っています。

*こぎんさま*
ありがとうございます。あんまり大丈夫ではありません^^;
看病のためにずいぶんと徹夜をしてしまいました。
ああ~ミミちゃ~ん。
ミミちゃんとD君とで、「あのおばさんたちは怒りっぽくて泣き虫だったけど、
いい人だったよね~」なんて話をしてくれていたらいいな~。
亡き母にも抱かれて、いい子いい子と撫でられているD君がいるような
気もしていますよ~。

*もりけんさま*
ありがとうございます。
そうなんですよね…D君も健気に、ヨロヨロとしている足で、自分の好き
だったところを一通り回って、まるで挨拶をしているかのようでした。
私の座っているソファーにも突進してきて、上れないのに必死でよじ登ろう
として、、、。抱き上げて好きだったクッションのところで寝かせてあげました。
何かを感じている風でもあって…、何とか最後のおつとめを…って感じでしょうか。
健気ですよね。
D君には感謝してもしきれないです。

*nakasamaさま*
ありがとうございます。
D君は胃腸その他は元気だったので、全然痩せもせず、最後まで吐いたり
下痢をしたりもせず、、、。途中は本当に自然治癒するんじゃないかと思って
いました。
でも、寿命だったんですよね。治らない心臓病…それもかなり肥大していて。
しょうがないな~って思いました。
うんうん、最期を看取れたことは、よかったです。
by toro (2009-09-28 07:55) 

めりっさ

辛いお別れだったことと思います。
こうして記事を拝見していて思うのは、toroさんが本当にD君を深く愛していたんだな~ということです。最後は辛い病気だったけど、愛情をたくさん注がれて、D君はきっと幸せだったと思います。
最後まで看取ってあげられて、D君も安心して旅立っていったことでしょう。
大好きなホワホワふかふかさんがもういないというのは、本当に心に穴のあいたよう状態だと思います。どうぞ、ご自身の健康にも留意なさってお過ごしくださいね。
by めりっさ (2009-09-29 08:45) 

toro

*めりっささま*
ありがとうございます。
D君が幸せだったと思ってくれていたら、それはそれはうれしいことこの上なく。
喪失感というのは実に大きいのですが、ようやくD君がいてくれてよかった…
と一緒に過ごした日々を思い出せるようになってきました。
いままでは写真を見るのも辛かったんです;;
こうして少しずつ受け入れられていくんでしょうね。
また出会えたら、たっぷりと可愛がりたいです。
by toro (2009-09-30 08:09) 

あじごん

なんだかとてもショックで、D君とtoroさんのことを思うと
コメントができずにおりました。
今日、記事が更新されていたので。

といっても、何も言葉が浮かびません、胸が詰まります。
D君、安らかに。


by あじごん (2009-09-30 15:31) 

toro

*あじごんさま*
ありがとうございます。
ご心配をおかけしました…。
輸血もね、考えたんですよ。でも、獣医さんが「一時しのぎでしかない」と
言うし、供血をしてくれる猫ちゃんも病院にはいたのですが、その子たちから
血をもらうとき、その子たちに麻酔をかけなくてはいけないとかね…。
こっちもリスクが高い。
そんな可哀相なことはできないと思って、諦めました。
FIPという病気が憎いです。ワクチンの特許申請が出されているのに、
認可されていないんですよー。なんでなんだろうな~。
心臓もね~…。アメリカから来た純血種の猫ちゃんは、遺伝的に多いみたい
だったんです。早く気づいてあげればよかった…。
本当にいろいろと考えてしまいました。
でも、我が家でできることはすべてやったと思っているので、そういう意味での
後悔はありません。もちろんこれ以上の治療費捻出も厳しかったわけで^^;
インターフェロンが高かったなあ;; 
だけど、心臓がもうどうしようもないぐらい肥大していて、どちらにせよ時間の
問題でした。それは悔しかった。

もうね、しょうがないですよね。。。逝ってしまったものはしょうがない…。
一緒に過ごした楽しかった日々を、大事な大事な思い出にしようと、
思っているところです。
ありがとう。
by toro (2009-10-01 08:10) 

mamire

こんばんは。
ご無沙汰している間に、大変な思いをなさっていたのですね。
それも、遺伝病だなんて。
レディが癲癇になり、いろいろな本を読みました。
猫にも犬にもある遺伝病です。
人気の動物は遺伝病があっても平気で勾配してしまうブリーダーが多いそうです。
何にも知らず命を授かった罪のない動物が、お金儲けのために苦しむ思いをしなくてはならないのは、本当に許せません。

ふわふわのD君を抱けない寂しさは、何であっても埋められないと思うけど、楽しかった日々を大切になさってください。
心から、ご冥福をお祈りいたします。

by mamire (2009-10-07 21:11) 

toro

*mamireさま*
ありがとうございます。
D君の場合は、生後2ヶ月で我が家に来たんですけど、それ以来他の猫との
接触は全くありませんでした。
そのため、FIPの原因となるコロナウイルス感染も、遺伝による心臓病も
ですが、D君の親からのものであったと思います。
おそらくD君の兄弟も親も、発症するか…何かがあったのでしょう。
D君のブリーダーさんはブリーダーを辞めたようです。
…ブリーダーさんは獣医さんだったんですよ!! 
D君を譲ってくださったあとに、少しのケアもなく、情報も与えてくれず…。
獣医さんだからと信用した私も悪かったのですが、それよりも何よりも
D君につらい思いをさせてしまった、という後悔が強いです。
早くに遺伝のことを知っていれば…。ウイルスのことも知っていれば…。
残念でなりません。
by toro (2009-10-08 09:15) 

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